斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

【注意喚起】エッセイ漫画家が「鹿児島の女性は低身長が多い」「九州は女の子が産まれることが多い」とデマ拡散中

n=1とか、マックで女子高生から聞いた話だとか、前提付けたとしてもデマを流していいわけではないんですよね。

今回は、こんなデマ(統計的っぽい差別)を見かけました。

仮に、「なんでこんなデマを流すの?」と著者に聞いたら、「友人から聞いた情報を流しただけ」と答えるでしょうが、聞いた情報としても「鹿児島の女性は栄養不足で低身長が多い」「九州は女の子が産まれることが多い」と、事実のように流したら、それはデマです。

これが描き方として、「私が認識している範囲だと、こんな風に感じる」なら、まだ個人の主観で許される範囲でしょうが、こんな描き方をしているのは、キャッチーな表現にした方がウケる(バズる、儲けられる)と考えてのものでしょう。編集者が入ってたら、絶対に指摘するはずのところ。

※5歳の全国の身長の転記ミスがあったので修正

鹿児島県の女性の伸長の伸びは学校保健統計調査を確認すればすぐに分かります。全国平均と1cmも変わらないし、標準偏差も際立って大きいわけでもありません。過去から特別に傾向が変わっていることも確認されませんし、鹿児島県の男性が他都道府県と比べて身長が高いという情報もありません。

学校保健統計調査 令和6年度 都道府県表 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

また、「九州で女の子が産まれることが多い」というのもデマです。常識として、世界でも日本の過去からも、出生率では男性の方が多いというのは基本知識だと思いますが(男女=1.05:1.00に収束する)、こちらも統計を紹介します。

詳しくは、『都道府県別、時系列及び国際比較で見た出生時の男女比』という素敵な調査が参議院の調査として存在しているので、ここから事実を引っ張ってくると、都道府県別の出生時の男女比は、どこの都道府県でも男の子が多いです。九州は鹿児島が少しだけ低いものの、他の県は全国平均と変わりません。

私が解説する必要はないんですが、私は福岡県出身という設定で、少なくとも福岡には詳しいことになっているので、こんな認識をこのエッセイ漫画家さんの友人がしているのは(友人が実在しているならば)、周囲で九州を離れている男性が多い(残っている女性が多い)ことが背景にあるというのが、私の理解です。

こちらも、同じ参議院の調査からですが、出生時や18歳ぐらいまでは九州では他の都道府県と変わらず男性が少し多いんですよね。でも、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島あたりでは、19-24歳の男性人口が減る(女性人口が相対的に増える)傾向があります。

周囲で男性が減っていって、女性の割合が増えれば、感覚的に「九州では女の子が多い」という認識で、「九州では女の子が産まれることが多い」と誤認識するのは理解できるところです。

なお、都道府県別で見た時に、九州の女性の大学進学率が相対的に低いというのは統計的事実です。武庫川大学の『表31. 都道府県別・男女別にみた4年制大学進学率の推移と男女差』によれば、2021年度の女性の4年制大学進学率は全国が51.7%に対し、鹿児島が34.9%とワーストで、九州は平均的に女性の4年制大学の進学率は低い傾向があります。

ただ、これも1976年の全国13.0%、鹿児島4.3%から年々上昇していってますし、そもそも九州は男性の4年制大学進学率も全国平均に比べて低い傾向があります。

このエッセイ漫画の中で、「両親は子どもが幸せならそれでいい」という話が出ているのも、ある種の典型で、九州でも価値観や環境の変化が起きているのです。だから、ずっと昔の世代は別として、親世代が女性に対して理解があることも増えている可能性がある。

「さす九」というキーワードに乗ってウケたい、バズりたい、儲けたいという意図は理解できますが、それはデマを流し、九州の人間を差別してよいということには繋がりません。

しかし、「膿家」って単語は、昔は農家を揶揄する言葉として2chで使われていたわけですが、今時は農業やってなくても使われることがあるんですね。言葉の使われ方も、社会の環境と同じく、変化していくものだなと思いました。

 

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7/7の東京都知事選挙の選挙前後の『落ちる候補』の取り上げ方を見ていると、日本人の東京の関心の高さが伺える

7/7に東京都知事選挙があり、現職の小池百合子さんが得票率4割、2位以下の約2倍の数字で圧勝しました。

都知事選 【結果】2024 現職の小池百合子氏が3回目の当選 石丸伸二氏 蓮舫氏らを抑える | NHK | 選挙

この結果は特に驚くべきことではなく、都道府県知事選挙は現職が出馬すれば大抵現職が当選します。実際、直近一年間の現職が出馬した都道府県知事選挙は、東京都と同日の鹿児島県、去年の高知県、岩手県、埼玉県、群馬県と、すべて現職が当選しています。

私は小池百合子さんが出馬を表明した時点で再選は決まっていると考えていたので、特に選挙の動向には興味がありませんでした。

それよりも、今年は世界が選挙イヤーで、近いところだと、6/27のアメリカ大統領討論会、7/4のイギリス総選挙、7/5のイラン大統領選、7/7のフランス決戦投票の方が気になっていました。人間のリソース配分は限界がありますから、勝つのが決まっている東京都知事選挙には時間と脳みそを使わないようにしたわけです。

フランスはどうなることかとやきもきしていましたが、アメリカ大統領討論会でバイデンさんが固まっていた以外では、私の党派性からすると、望ましい結果になりました。

www.youtube.com

※CNNの抜粋版。これ、家族で見てて、「バイデンさんが現時点で大統領やっているのもヤバいね」って話になりました。間違って、何かボタン押しそう

今年の世界の選挙は、1月の台湾をはじめとした、インドネシア、ロシア、韓国、インド、メキシコも終わっていて、残るは11月のアメリカ大統領選挙が残るのみです。アメリカ大統領選挙はこのままバイデンさんだと勝負にならないので、民主党が今から有力な候補を出せるか(バイデンさんが出馬を断念するかどうか)が肝だと思って眺めています。

それはそれとして、話は戻って東京都知事選挙です。繰り返しですが、私は動向にほとんどリソースを割かないようにしていたのですが、色んなニュースが流れていたのは目に入ってきました。

大まかに次のようなものです。

  • 蓮舫さんが先駆けて出馬を表明。でも、早めにやりすぎて事前運動っぽくなっちゃった
  • 某Youtuber系の政治団体が候補者を乱立して、掲示板をジャックしてた
  • 前安芸高田市長で、Youtubeで動画再生数をめちゃくちゃ稼いでいる人が出馬して、それがまたコンテンツになってた
  • 他にも、多数の候補が独自の選挙戦を展開してた。特に、起業家の安野さんの選挙戦が革新的だった

私の視界に入っていたのはこの程度です。小池百合子さん以外の『落ちる候補』にもかなりメディアの資源が割かれていた印象でした。

民主主義的にはそういうのは良いことだと思いつつも、現職が何をやってきたかを期待値と比較しての〇×表でも作って評価するようなことはされてなさそうでした。こういう整理がないと、露出がそもそも多いし、手当てを手厚くすれば自然と高評価されちゃうから、現職有利になるんですよね。

普通の選挙ならこれで終わりです。ただ、今回の東京都知事選挙では、『落ちた候補』の蓮舫さんと前安芸高田市長のニュースがしばしば話題になっているのも目に入ってきます。

私の感覚だと、選挙に当選した小池百合子さんが選挙時の公約にどう対応しているか(どれを無視しようとしているか)に注目したほうが意味があると思うのですが、小池百合子さんにはほとんどスポットが当たっていない、奇妙な状態です。

今年の東京都知事選挙は、党派の違い以外に、世代でも投票結果が大きく異なっていたようですから、候補者自身の興味関心の高さに加えて、ある種の対立構造がニュースバリューになっているのだと思います。

同日の鹿児島県知事選挙と有権者数では10倍の差だとして、ニュースの報道量は100倍か1000倍も違いそうです。鹿児島県知事選挙で約3割の得票率、18万票を獲得した2位の米丸麻希子さんのニュースは、選挙後にほとんど見かけることはありません。

結局、日本人の東京の関心の高さが故ということなんでしょう。

個人的には、首長選挙では現職の評価をバシッと採点することを前提にしつつ、世界の選挙戦や、他の都道府県知事選挙にももうちょっとニュースリソースを割いてもいいんじゃないかと思っている次第です。難しいでしょうけどね。

斗比主閲子がお勧めする「読むと頭が良くなる漫画20作」

『東大生300人が選んだ「読むと頭が良くなる漫画ランキングベスト30」』という、頭の悪そうなテレビの特集があったそうです。

東大生300人が選んだ「読むと頭が良くなる漫画ランキングベスト30」にランクインしなかった『ハイパーインフレーション』がなぜかトレンド入り - Togetter

まずは、頭が良いことの定義と、頭が良くなるプロセスの説明が必要だと思いますが、恐らくは「読むことを通じて勉強に通じる、頭を使う漫画」というのを狙っているんでしょうね。ただ、ラインナップを見る限りは、現役大学生ぐらいの子どもたちが、自分が中高大で読んで面白かった漫画をお勧めしているという印象です。だって、名探偵コナンが一位だし。

私もたしなむ程度ですが、子どもの頃から長くは漫画を読み続けていますので、私の独断と偏見で、「読むと頭が良くなる漫画」 というものを紹介してみます。こういうのはたくさんあったほうが楽しいから、皆さんもぜひ紹介してみてください!

なお、並び順は、ランキングにするのは難しく、日本学術会議の部会「第一部 人文・社会科学」「第二部 生命科学」「第三部 理学・工学」の三つに分類しつつ、なんとなく作中の時代順に並べていきます。まずは一覧。

次に、一作ずつ紹介していきます。

第一部 人文・社会科学系

『ヒストリエ』(既刊11巻)

紀元前4世紀のギリシャを舞台に、アレキサンダー大王の書記官だったエウメネスを主人公にしたもの。当時の地理、歴史、風土はもちろん、アリストテレスの登場で自然科学の始まりを楽しむことができます。

岩明均さんらしい残酷描写が問題なければ。

『テルマエ・ロマエ』(全6巻)

西暦130年代のローマと現代を風呂を介して往復する漫画。阿部寛さんが主演の映画が話題になったので知っている人も多いはず。当時隆盛を誇った古代ローマを理解するだけではなく、現代日本文化(平たい顔族)との比較文化の観点でも面白いです。

『あさきゆめみし』(全13巻)

源氏物語を漫画化したもの。当時の風俗含めて忠実に再現されているようです。高校で古文を勉強し始めた時に、学校の先生からお勧めされた人も多いはず。皆さん、知ってますよね。

『石の花』(全6巻)

第二次世界大戦下のユーゴスラビアのパルチザン闘争を描いた漫画。同じ坂口尚さんの一休宗純を扱った『あっかんべェ一休』も歴史物としてお勧め。

『新九郎、奔る!』(既刊13巻)

足利義政時代から始まる、後の北条早雲を主人公にしたもの。応仁の乱のグダグダっぷりをここまで描いた漫画はなかったと思う。凄く勉強になるんだけど、登場人物が多すぎる……!

『大奥』(全19巻)

「実は徳川三代目以降の将軍は女だった」という歴史IF物。ジェンダー観が揺さぶられる点で社会科学的フィクションとして秀逸だし、歴史物としても徳川将軍の名前とやったことがストーリーで頭に入ってくる。

『MASTERキートン』(全18巻)

この漫画を読んで、考古学に興味を持った人も多いはず。保険の調査員と言いつつ、戦闘と謎解きがある。国際情勢に興味を持ったら、『勇午』『紛争でしたら八田まで』を読みましょう。

『加治隆介の議』(全20巻)

1990年代の日本の政治がカオスで色々と面白かった頃の漫画。政治経済を勉強できる漫画って実は多くないですよね。私は、高校生の頃に選挙の仕組みをこれで勉強しました。

『サトコとナダ』(全4巻)

アメリカを舞台に日本人女性とサウジアラビア人女性の大学生としての交流を描いた漫画。イスラム文化を理解するきっかけになる。

『テロール教授の怪しい授業』(全4巻)

テロリズムを教えてくれる大学の先生の漫画。テロだけじゃなくて、新興宗教も扱うし、大学に受かった子どもにとにもかくにも最初に渡しておくのがお勧めです。

第二部 生命科学

『もやしもん』(全13巻)

農大を舞台にした、菌(というか、お酒)の漫画。菌が可愛くて、頭に入る。同じ、石川雅之さんの『惑わない星』はまだ続いていて、こっちは宇宙科学をテーマにしていて、ちょっと難しい。

『はたらく細胞』(全6巻)

体内の細胞がどのような機能をしているか、擬人化した漫画。小学校低学年の子どもで生物好きなら大抵読んでる。

『銀の匙』(全15巻)

農業高校を舞台にした、農業・畜産漫画。高校受験の失敗や、大学受験の過程を描いたりしているので、勉強自体を扱った漫画としてもいいかも。農業高校に行きたくなる。

『百姓貴族』(既刊7巻)

『銀の匙』と同じ荒川弘さんの作品。こちらはフィクションではなく、リアルな農家の"生態系"を面白おかしく紹介したもの。北海道の食べ物が美味しいのがよく分かる。

『天地創造デザイン部』(既刊8巻)

神の依頼を受けて、新たな生物をデザインするという漫画。色々無茶な機能を付けると生物として成り立たないというのが、そういうもんかと思いつつ、実在する有り得ない生物が同時に紹介されていて、とても楽しい。

第三部 理学・工学

『決してマネしないでください。』(全3巻)

『天地創造デザイン部』の蛇蔵さんの前作。こっちは理系の研究室の科学実験を扱ったもの。過去の偉人の名前を楽しく覚えられるよ!

『宇宙兄弟』(既刊42巻)

みんな知っているだろうから紹介するか悩んだけど、うちの子どもたちは大好きだし、宇宙好きな周りのお子さんも大抵読んでいるので、一応紹介しておきます。宇宙飛行士の選抜試験が特に私は好き。

『プラネテス』(全4巻)

宇宙兄弟の前に話題になった宇宙漫画と言えば、『プラネテス』だと思う。JAXAの元職員の人が批判していたりしましたが、デブリの概念を一般人に浸透させた、ちょっと近未来のお話。同じ幸村誠さんの『ヴィンランド・サガ』もお勧め。

『Dr.STONE』(全26巻)

石化光線で石になり、3700年後の石器時代の文明からスタートして、最後は宇宙までいってしまう、科学漫画。……なんて説明しなくても多くの人が知っているでしょうが、この作品が人気になって科学漫画はかなり裾野を広げたと思う。科学監修は、あの、くられさんです。

『宝石の国』(既刊12巻)

こちらもアニメ化して話題になったから知っている人も多いはず。鉱物が主役の漫画。鉱物と強度を理解するという意味では科学漫画のジャンルだけど、後半になってくると、仏教の世界観が前面に出てくるので、人文・社会科学系でもおかしくないかも。

その他

以上、20作品の紹介でした。

今回紹介した以外でも、読んでいると頭を使う漫画としては『HUNTER×HUNTER』や『DEATH NOTE』が思い浮かんだり、私はまだ読んでいないのだけれど『せいすうたん』はAmazonで試し読みをした限りでは数学を扱っている漫画だったりするし、

あさりよしとおさんの『まんがサイエンス』シリーズ、鈴木みそさんのブルーバックスのシリーズは、ド直球で、勉強になります。

歴史物はもう際限なくありますよね。日本だったらすべての時代がすでに漫画化されています。

色々紹介してきましたが、読んで頭が良くなるかは機序がまったく説明できないけど、どの作品もとても楽しいので、子どもの手の届くか届かないところに置いておくのはお勧めです。ハマるよ!

"生理のある人"という正確な表現で炎上中のソフィのユニ・チャームは数少ない30% Club Japanメンバーで男女平等指数銘柄

以下のようなTweetが話題になっていました。

ソフィはユニ・チャームの生理用品ブランドですが、ユニ・チャームの初任給(というか給料?)が男女で違うということを家庭で発見したというものです。

私が調べた限りでは、ユニ・チャームの初任給・給料が男女で違うというデータは見つけられず、BuzzFeedの取材でも同様のようでした。

「ユニ・チャームの初任給が男女で違う」と読み取れるツイートが拡散→ミスリード、同社も否定

BuzzFeed Newsが同社の広報担当者に電話取材したところ、「性別によって初任給が違うという事実はありません」と回答した。

また、同社での入社後の男女での給与格差の有無について、広報担当者は以下のように語った。

「入社後はそれぞれ役職が上がるなどして昇給していきますが、『男性だから』『女性だから』ということで給料が差別されることはありません」

この件はこれで終わりですが、このTweetへのソフィ公式アカウントによるリプライが炎上しているようです。

ここでの"生理のある人の生活を少しでも快適に"というのが、女性を侮辱していると捉えられたようです。"女性の生活を少しでも快適に"と書くべきだろうと。実は女性のことを大事にしていないのではと。

しかし、生理用品は生理のある人が基本的には使用するもので、女性でも生理がない人もいるわけです(初潮前、閉経後、子宮摘出、トランスジェンダー)。ですから、ここでは"女性の生活を少しでも快適に"と書いたほうが不正確です。ただ、残念ながら燃えているみたい。

それはそれとして、話題になっているので、この機会にユニ・チャームが果たして女性にとって働きやすい企業かを公開情報から調べてみました。

結論から言えば、ユニ・チャームは日本全体からすると女性が働きやすい上位企業であるものの、まだまだ改善(向上)の余地があるというのが私の見立てです。以下、私が調べた情報を羅列していきます。

グループ全体での女性社員比率36.8%、国内の女性管理職比率14.4%

まずは女性社員比率と管理職比率です。

グループ全体だと36.8%が女性社員、女性管理職は海外が27.8%、国内が14.4%です。国内の女性社員比率も探したんですが見つかりませんでした。

※グラフは2022年の統合報告書から

この数字は日本全体からすると恐らく良い方です。女性社員比率は比較が正確にはできないけど、日本全体では女性従業員は26.5%、管理職は8.9%なので。女性の管理職比率が日本の平均より高いということは、普通に考えれば女性社員の比率も高いでしょう。

女性登用に対する企業の意識調査(2021年)

女性管理職の割合は平均8.9%で、依然として低水準ながらも過去最高を更新した。前年比1.1ポイント増も過去最大の増加幅となった。政府目標である「女性管理職30%以上」を超えている企業は8.6%(同1.1ポイント増)だった。また、女性従業員の割合は平均26.5%(同0.7ポイント増)で、女性役員の割合は平均11.8%(同1.0ポイント増)

女性の管理職比率は10年で11%改善、2030年に30%を目標

女性社員比率は直近5年でなだらかに減少しているのが気になりますが、管理職比率は増加傾向にあり、日本国内での女性管理職比率は10年で11%改善したようです。これは、日本企業では41番目となります。

10年で「女性管理職比率」が増加した会社TOP100 | CSR企業総覧 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

ユニ・チャームは2030年までに女性管理職比率を30%にする30% Club Japanのメンバーで(日本で現在75社程度)、日本国内の女性管理職比率を30%に引き上げることを目標にしています。

ユニ・チャーム、「2021年 ブルームバーグ男女平等指数」に初選定|2021年|ニュースリリース|企業情報-ユニ・チャーム

当社の日本国内における女性管理職比率は現在約13%(2020年12月時点)ですが、2030年には30%に引き上げることを目標としており、 “30%Club Japan”※1へ参加しています。なお、この取り組みは昨年10月に発表したユニ・チャームグループ中長期ESG目標「Kyo-sei Life Vision 2030 ~For a Diverse, Inclusive, and Sustainable World~ 」にも含まれています。

恐らく、社内では物凄い勢いで女性の管理職登用が進められているはずです。残り8年で現在の14%を30%にするのは簡単なことではありません。

口だけかと言えば、上のリリースにもあるとおり、ユニ・チャームはBloombergの男女平等指数の銘柄に選ばれている数少ない企業であり、

ブルームバーグ、男女平等指数(GEI)の2022年版銘柄を発表 - ESG Journal

日本企業では、みずほフィナンシャルグループ、三井住友トラスト・ホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・グループ、、野村ホールディングス、新生銀行、ユニ・チャーム、大和ハウス工業、積水ハウス、大王製紙、住友林業、花王の11社が選ばれた。

株主含めたステークホルダーのことを考慮すれば必死で実現しようとするはずです。ちなみに、海外企業含めた全418社のリストはこちら 

そういう意味では、女性には、新卒もそうですけど、特に中途入社ではお勧めしやすい会社です。中にいなければ外から取ってくるしかないですからね。

取締役1名、執行役員1名は寂しい

ちなみに、取締役は6名中、社外から監査等で1名(元P&G)で、執行役員30名ぐらいで恐らく女性は1名です。

会社概要|会社案内|企業情報-ユニ・チャーム

これは非常に寂しい数字です。取締役は外からだし、執行役員がこれだけいるのに女性が1名ということは女性管理職登用が進んでいるとしても、ガラスの天井があるんじゃないかと考えちゃいます。執行役員は早急に10人ぐらい女性にしてほしいところ。

日用品・化粧品業界で働きやすさは13位(約1900社中)

ここまでは会社の公表情報ですが、本当に働きやすいかどうかはOpenWorkの口コミを見るのがお勧めです。ここは、基本的には退職者・退職検討者が口コミしているので、「立つ鳥跡を濁す」精神で悪く書かれる方が普通です。

日用品・化粧品業界でのランキングではユニ・チャームは13位(約1900社中)です。

上位には世界でも最強クラスの女性が働きやすい会社であるP&Gジャパンを筆頭に、女性社員比率が9割のオルビスなどが並んでいて、口コミ件数が少ない小規模の企業を除けば、業界ではかなり上位の企業と言えます。

そもそもこの業界は女性社員比率が相対的に高く、また、女性の働き方にも理解がある傾向があります。探せば他業界でも女性が働きやすい企業はあるのだけれど、就活でこの業界に縁があったなら、女性にはお勧めしやすい傾向はあります。

締め

以上、"炎上"をきっかけにしたユニ・チャームの女性の働きやすさでした。

ポイントは、女性の管理職比率が増加傾向で、社外に目標数を宣言していて、しかも、男女平等の観点で株式インデックスの銘柄に選ばれているという点です。今後、市場のプレッシャーもあり、女性管理職比率が増える ≒ 女性がさらに働きやすくなりやすい会社になる可能性が十分にあります。

取締役や執行役員の女性比率など、まだまだ改善の余地は大いにありますが、今回の"炎上"でもって、ユニ・チャームを「女性の給料が安い会社」「女性を侮辱している会社」としてしまうのはもったいないというのが私の感想です。

今日はこんなところです。ではでは!

www.youtube.com

※このCM、いいじゃん!

「結婚してから初めて配偶者に"?"と感じた違和感って何ですか?」

n=1です。

Twitterを見てたらタイムラインにこんなTweetが流れてきました。

要するに愚痴Tweetなんですけど、「皆さんは?」と問いかけられているので、少し考えてみたのですが、どんな違和感が最初にあったか、まったく覚えていませんでした。

で、私のパートナーに何か違和感があったか聞いてみたら、「お風呂上りに下着でいる時間が長いこと」「皿洗いがテキトーなこと」といくつか教えてくれました。

そう言われて自分のほうでも何かないか考えてみて、いくつか思い浮かびました。例えば、「作ってくれたご飯にうま味が足りない」「言葉遣いが悪い」とかですね。

ただ、「作ってくれたご飯にうま味が足りない」については、それをパートナーに伝えて私がご飯を作るようにしましたし、「言葉遣いが悪い」については何度か指摘したら、多少は改善しました。

あと、私が「下着でいる時間が長いこと」にはパートナーのほうが慣れたみたいで同じように下着で過ごすようになったそうです。「皿洗いがテキトーなこと」は、私は指摘されましたが海外基準で言えばそんな汚くないと私が主張したことから、皿洗いはパートナーの仕事になりました。

色々な家庭がありますが、我が家が平穏なのは、私が過去のことをすっかり忘れるのと、パートナーが私に合わせているのと、お互いに気付いたことがあったら言い合うのと、こだわりがあるほうがその仕事を請け負うのと、でも偏りすぎないようにしていことなんかがあるんだろうなと思います。

しかし、まさか、パートナーが私に合わせて、お風呂上がりに下着姿でいたとは思ってもいませんでした。何となく、「この人、下着姿でいるの長いなー。きっと縛られるのが嫌なんだろうなー。でも、子どもの前でも下着姿でいすぎじゃないかなー」って私の方こそ思っていたんですけど。

聞いてみないと分からないことがたくさんあるものですね。

※言語化のメリットをこれでもかと書き綴った本。これももう6年前で、著者だけど細かい内容はよく覚えていません。

娘が家の食材を使って彼氏のお弁当を毎朝作って持っていくことの何が問題か

久々にお願いされたのでサクッと書きます。

リンク先は記事の転載が故にリンクがなくて読みにくいんですが、要は、「娘が家の食材を使って彼氏のお弁当を毎朝作って持っていくことにモヤモヤ」という話です。

この話のモヤモヤポイントは、

  1. 毎朝キッチンを娘の弁当作りで占領される
  2. 弁当に家の食材を使っている(食費が増える)
  3. 娘が誰かに貢いで好かれようとしている

この3点ですね。

で、どれを問題にするか(問題にしたいか)は人それぞれでしょうが、下に行けば行くほど重ためになっていきます。

例えば、場所が占領されることは、娘さんに話せば時間をズラすとかで対処が可能です。朝食や弁当作りを1時間も毎日かけるわけじゃないですしね。食費は娘さんにお金を入れることを話すんでしょう。問題は3つ目です。

要は報われない恋というか、悪い人間関係を作っていることに対して親がどこまで何か言うかって話です。弁当作って繋ぎ止めるのは、古い少女漫画だとあるあるですけど、現実的にはイケてないやり方です。そのやり方に親が介入するかどうか。言っちゃえば、スネ夫が玩具で友達を釣るのと同じ(同じか?)。

我が家ではこういうシチュエーションにはなったことはないですが、子どもが友達にお菓子を奢っていたときに指導をしたことはあります。

「お金や物を渡して人に仲良くしてもらうのは、お金や物がなくなったときに維持できなくなるよ。物抜きでもキミには十分魅力があると私は思っているし、その魅力を理解してくれる人は世の中にたくさんいる」と伝えました。その後、うちの子は奢らなくなっていますし、奢っていたのと違う友達も増えました。

子ども自身が痛い目に遭えば分かるっていう発想もあるんですけどね。ただ、貢いで自分を好きになってもらうやり方を成功体験として若い頃に会得しちゃうと、年をとっても同じことをし続けちゃうことは割とありがちで。物が生命線だと思って、自分への自信は育たないんで続けちゃう。

まあ、子どもが食材費を負担してくれて、作る時間帯も朝食作りのピークから外してくれれば、一度問題点を教えたぐらいで無理に弁当作りを止めることはなく、後は子どもに任せるでしょうけどね。

「虚偽申告でワクチンを接種した人が堂々とSNSで『打ってきました!超うれしい!』と書き込みするのにモヤモヤ」

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。今日は時事ネタです。海外在住の読者さんからのモヤモヤ。

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Q. 虚偽申告でワクチン接種した人が堂々とSNSで『打ってきました!超うれしい!』と書き込みするのにモヤモヤ

斗比主閲子様、

いつもブログやTwitterを楽しく拝見しております。

最近少しモヤモヤする出来事がありまして、「今自分が感じているこれが”モヤモヤ"というやつか!」と自覚した瞬間に斗比主様のお便りコーナーを思い出し反射的に筆をとってしまいました。突然駄文を送りつける失礼をお許しください。ある程度のぼかし、フェイクは入っていますので送信者名以外はこのまま掲載くださって構いません。

さて、私は現在日本以外の国に住んでおり、当地ではCOVID-19ワクチンの接種が始まってだいぶ経ちますが、まだ全住民に行き渡るには遠いといった状況です。

現在私の住む地域では、医療従事者及び特定の職業、高齢者、特定の持病のある人が接種対象となっています。私は現時点で接種していませんが、行政のガイドラインに沿って接種対象となったら受けたいと思っています。

そのような状況の中、最近周囲で若く健康に見える人で、かつ医療従事者等でない人でも「ワクチン打ってきたー!」と表明する人が増えてきています。ワクチンを打てる理由としては複数考えられますが、

* 若く見えるが実は優先接種対象年齢である
* 健康に見えるが実は高リスク疾患を抱えている
* ワクチン接種会場でボランティアをすると余ったワクチンを打ってもらえることがあるらしい
* 持病等について虚偽の申告をすれば本来対象でない人でも打ててしまう

などがあり得ると思われます。

特にモヤモヤしているのが最後の虚偽申告、すなわち列への割り込み行為ですが、これは実際地元紙で報道されていたり、自分の周囲でも複数見聞きしました。

当地の法律上、医療個人情報の保護が優先され、ワクチン接種機関側が持病についての証明を求めることはできず、自己申告を正しいものとして扱う他ないのだそうです。また報道のニュアンスではこの虚偽申告は偽証等重い罪に問われるものではないようです。

何でモヤモヤするのか自分なりに内省してみましたが、

* 虚偽申告で接種した人が堂々とSNSで「打ってきました!超うれしい!」みたいな書き込みをしていたり、虚偽申告で打つことについて「え?みんなやってるよ?」みたいな態度なことが気に食わない。それが在宅勤務できるような立場の人ならなおさら。

* 一方でさっさと住民の大半に接種して集団免疫の獲得を目指すという大局的目標からはとにかくひたすら多くの人に打っていくことが重要であって、多少の順番の前後くらい大目にみるべきでは?と思ったりもする。

* あの人もこの人も虚偽申告で打ったのでは・・と疑心暗鬼になった次の瞬間、いや持病があるのかもしれないし、ボランティアかもしれないし、高リスク者と同居などどうしても打ちたい切実な事情があったのかもしれないし・・などと、黒い感情を持ってしまった自分を責める

という具合にネガティブな思考が一気に溢れ出すからではないかと思いました。

この文章を送りつけてどうして欲しいのか自分でも正直よくわかっていないのですが、多分「傾聴してほしい」に該当するのではないかと思います。

日本でもより接種が本格化すると接種の順番等を巡って発言小町等で各種のほっこり体験談が聞けるのではないかと期待していますが、その予行演習のようなものとしてお楽しみいただければ幸いです。

失礼いたします。

一読者より

A. モヤモヤを送ってもらえて嬉しいです!

今日送ってもらったモヤモヤは読者さんも書かれている通り、今後日本でも増えるかもしれない話題です。

日本では年齢で区切っているものを今後若い人にも範囲を広げたときに、基礎疾患の有無を自己申告制にするということであれば、容易に同じ議論になるでしょう。ワクチンパスポートと組み合わせると、外で自由に遊ぶために嘘をつくインセンティブが発生しちゃいます。

ただ、ワクチン接種率を一定まで引き上げることを考えると、

* 一方でさっさと住民の大半に接種して集団免疫の獲得を目指すという大局的目標からはとにかくひたすら多くの人に打っていくことが重要であって、多少の順番の前後くらい大目にみるべきでは?と思ったりもする。

読者さんも書かれているように、この程度の虚偽による接種はある程度許容して制度設計するというのもおかしくありません。

似たような話だと、生活保護で不正受給があるから、受給要件を厳しくすれば、本当に困っている人が早く、確実に受給できる機会を失わせてしまうのと同じ。ゴールを考えれば、おかしくはない。

しかし、不正をしている人自らが、

* 虚偽申告で接種した人が堂々とSNSで「打ってきました!超うれしい!」みたいな書き込みをしていたり、虚偽申告で打つことについて「え?みんなやってるよ?」みたいな態度なことが気に食わない。それが在宅勤務できるような立場の人ならなおさら。 

「え?みんなやってるよ?」と書いたとなればまた話は別で。この読者さんのようにモヤモヤする人が出てくるのは理解できるところです。

特に、SNSでモヤモヤしがちなのは、他人の事情が断片的にしか見えないところですよね。実は色んな背景があるかもしれないけど、それが全部見えるわけではないですし、強い言葉になりがちだったりしますし。少しの情報から受け手が何かと想像できちゃうところがあるので、SNSを利用する上ではモヤモヤとの付き合い方も個々人で考えることになるでしょう。

今回は読者さんご自身がモヤモヤをかなり綺麗に整理されていました。言葉にすると自分の気持ちの整理にも繋がるので、みなさんもぜひ文章にしたり、口に出してみたりするといいと思います。

最後に、話は脱線しますが、この読者さんからはメールの文面だけで知性が相当伺えますよね。言いたいことが簡潔でまとまっているし、語彙も豊富です。普段から、報告書など公式な文書を書かれるお仕事をされているんでしょうか。格好いいですね!

以上、脱線しましたが、今日はこんなところです。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

Twitterもやっているので、

ブログの関連Tweetとかを読みたければフォローしてやってください。

「夫は反対しているが、世の中の親は自分の子どもがPCを自作する事についてどう思うのか」

次のようなTweetをたまたま見かけました。

気になるということなのでサンプル数を増やすのにお手伝いしますと、私の子どもがもしパソコンを自作したいと言い出したら、

「へー、いいね。困ったことがあったら何かできることがあるかもしれないから言ってね。途中でもできたの見るの楽しみにしているよ」と言うと思います。

要するに子どもが何かやりたいと言い出したときの基本スタンスです。やりたいという気持ちを応援し、手助けの意思を示し、プロセス・結果に興味があることを見せるという動作。途中プロセスは適宜観察しつつ、実際に出来上がったらフィードバックもするはずです。

これは、子どもがパソコンを自作したいと言ったときに限らず、Youtubeでピアノ動画を配信したい、化学の実験をしたい、作りたい料理がある、一輪車乗りたいと言おうが、全部同じスタンスで反応するはずです。部下育てと同じ。やりたい気持ちを支援するのが上司の役割。

あ、ここまで書いてきて思い出したけど例外もあります。「電動スクーターを買いたい」と子どもに言われたときは積極的に応援できないことを伝えた記憶があります。あれは、私道でしか乗れないから。

似たような話だと次のような記事も昔書きました。

子どもから「実は、プリキュアなんだ」 と告白されたとき、親としてどう振る舞うか - 斗比主閲子の姑日記

プリキュアも犯罪行為をしていなければ受け入れるはず。子どもが自警団をやるのは、ろくなことがないと思うので、できれば警察に任せるべきだと思いますが。上の記事を書いた当時は、香港で民主化デモをするのも応援すると書いたものの、今では違法なので反対せざるをえないのは残念なところです。

ちなみに、さっき子どもにこの話題を振ってみたら、

子「パソコンって作れるんだ」

私「そうそう作れるよ」

子「ジャンク品とか集めて作るの?」

※ジャンク品はパーツ取りのため価値があることをメルカリを使って学んだことが影響している模様

私「ジャンク品で組み上げることもできないことはないけど、新品でパーツを集めて作るのが普通かな」

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※こういうのを買うというのを見せる 

子「へー、そんなに知っているってことは前に作ったことがあるってこと?」

私「あるよー、凄い昔のことだけど。将棋の藤井聡太さんも作ってたね」

※以下の記事を紹介

【やじうまPC Watch】藤井聡太二冠、「本当はZen 3のThreadripperが買いたかった」。そしてどうやら買いそうだ - PC Watch

と多少興味を持った模様です。

そういえば、最近、子どもからは「SwitchのFPSはスペック的に30が限界なんだよね」「マイクラの影Modとかたくさん入れたいけど、今使っているノートPCだとラグい」とマシンスペックへの不満を聞いているので、もしかしたら、PCを自作する導線はすでに出来上がっているかもしれません。

良いタイミングで良い話ができました。とりあえずPC自作系Youtuberの動画でも一緒に検索してみます。

「Twitter上でのとあるYoutuberのファン同士の作法にモヤモヤ」

今日は一人小町です。よくあるSNSのモヤモヤです。

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Q. Twitter上でのとあるYoutuberのファン同士の作法にモヤモヤ

topisyu様

こんにちは。

以前モヤモヤを聞いていただいたものです。その節はありがとうございました。傾聴と、「こう考えた/行動したほうが楽になるかも」というアドバイスがあれば教えてください。

今回聞いてほしいモヤモヤはSNS上の人間付き合いについてです。

最近好きになった芸能人(というかyoutuberの方が近いかもしれません)の方がいて、
その方について楽しく話せる友達が欲しいと思いtwitterのアカウントを作成しました。
このアカウントですが、界隈の風潮として、本人に見られても構わないことを呟く鍵なしのアカウントと、仲間同士でしか話せないことを呟く鍵有のアカウントを2個作っている方が多く、私も2個作っています。

それで何人かの方と鍵のある方のアカウントでも相互になったんですが、実際に繋がってみると同じ人を好きでも好きなポイントが合わないせいなのか、疎外感を味わっています。

たとえば他の人が「次はこういう企画をしてほしい!」と盛り上がっていても、私は文字で読んだだけではうまくイメージができなくて(もしくは好みのタイプの企画ではなくて)話に入れなかったりしてしまって。フォロワーさんの中には「あんぱんさんのツイート好きだよ」とおっしゃってくれる方もいるのですが、その方も私の苦手な話題で盛り上がっているので、気を遣ってそう言ってくれてるだけなんじゃないか? そのうち私がなにを言っても反応がなくなる日が来るんじゃないか?と不安になっています。

本当はもっと自分から知らない人に働きかけてフォロワーを増やすよう努力するべきなのかもしれませんが、フォローしてフォローが返ってこないとそれはそれで自分が否定された気持ちになって悲しくなってしまうんですよね。フォロー返してくれなかった人が他の人と会話してるのが見えるとそれもまた嫉妬の種になってしまいますし。あと、鍵があるのが基本なので、フォローするまでどういう人かわからないのも悩みどころです。

うまく言語化しきれたか自分ではわからないのですが、とりあえずはこんな感じでモヤモヤしています。お時間のある時にお返事いただけたら幸いです。

よろしくお願いいたします。

一読者より

A. 自分が気にするほど人は自分に興味がないと考えましょう

それでは、傾聴気味にどう考えると楽かをコメントしていきますね。

それで何人かの方と鍵のある方のアカウントでも相互になったんですが、実際に繋がってみると同じ人を好きでも好きなポイントが合わないせいなのか、疎外感を味わっています。 

鍵アカウントと公開アカウントを使い分けて、本人(Youtuber)が見えないところで本人の話をするというところが複雑系で面白い文化だなと思いました。間口が相当狭い!

そのハイコンテキストで、

たとえば他の人が「次はこういう企画をしてほしい!」と盛り上がっていても、私は文字で読んだだけではうまくイメージができなくて(もしくは好みのタイプの企画ではなくて)話に入れなかったりしてしまって。 

企画案をお互いに出し合うというのもハイコンテキストですね。ついていける人はあまり多くないのではないと思います。

フォロワーさんの中には「あなたのツイート好きだよ」とおっしゃってくれる方もいるのですが、その方も私の苦手な話題で盛り上がっているので、気を遣ってそう言ってくれてるだけなんじゃないか? そのうち私がなにを言っても反応がなくなる日が来るんじゃないか?と不安になっています。 

ハイコンテキストは慣れの問題もあるので、そこに親しんでしまっている人からするれば理解できるところはあるんじゃないかと思います。だから、あんまり感性が違うことを気にしないでしばらく眺めていたらいいんじゃないでしょうか。いずれ話に入れる日が来るかもしれません。

ちょっと、気になるのは「あなたのツイート好きだよ」というリアクションをもらっちゃっている点です。これは前提として、「わたしはこんなツイートしていていいんですか?」とフォロワーさんに聞いているからだと思うんですが(もしくはそんな素振りをしている)、構ってちゃんに受け取られる可能性があります。面倒な人だと思われたら、それはそれで距離を取られます。

多少好みが違っていようが、それで爪弾きにされることはそうそうないでしょうし、爪弾きにされたとしても、たまたま合わなかっただけですし、そういうことは人生でよくあります。就職活動のお祈りとか。

他人に合わせて振る舞って輪に入れてもらうのもありだし、合わせないで多少不思議な人扱いされるのもどちらもありなので、どちらがスタイルとして好きかだけですね。

それで、

本当はもっと自分から知らない人に働きかけてフォロワーを増やすよう努力するべきなのかもしれませんが、フォローしてフォローが返ってこないとそれはそれで自分が否定された気持ちになって悲しくなってしまうんですよね。フォロー返してくれなかった人が他の人と会話してるのが見えるとそれもまた嫉妬の種になってしまいますし。あと、鍵があるのが基本なので、フォローするまでどういう人かわからないのも悩みどころです。 

こういうのを気になる気持ちも理解できます。フォローとフォロワーに凄く気を使っているからこそでしょう。

この点については、そもそもべき論はありませんし、また、フォロー返ししないのも別に相手が誰であろうがよくあることです。私は一定の基準を超えないとフォローしないので、未だにTwitterでフォローしているのは12人です。

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※なぜか吾峠呼世晴さんをフォローしていたらしく、さっきフォロー解除しました。謎

自分が自分に興味関心があるように、他人も自分の一挙手一投足に注目していると思うと疲れるものです。他人は自分が考えるほど自分に興味がないと割り切ってしまうと気が楽です。

ある意味、自己肯定感というか、自分はどうあってもOKということを理解したら、他人と合わないことであったり、自分が変に思われたりすることは気にならなくなります。

Twitterに限らず過度に周囲にどう思われるかが気になるようであれば、自分の自己肯定感が低いのではないかと疑ってみるのはありだと思います。

今回は以上です。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

小学校の欠席連絡やプリントのやり取りは子ども経由を止め、オンラインに統一したほうがいい

この前こんな記事を書きましたが、

家族が新型コロナに感染して児童が小学校を休むときでも、欠席連絡の連絡帳を他の児童に手渡しすることになるのか - 斗比主閲子の姑日記

相変わらず私の観測範囲では、小学校を休むときに連絡帳は休む子どもの親が他の児童に手渡しする仕組みが残っているのが見受けられます。非常に残念です。

関連して、プリント配布もいい加減子ども経由を止めたほうがいいと私は考えています。親に直接オンラインで配信されるべき。

もちろん親に直接オンラインでプリントが配信されても読まない親はいるだろうけれども、子ども経由でのプリントロスのくだらなさは親に限らず先生にとってもストレスフルなものです。

「次は忘れないように」なんて上手くいきようがないのは親も先生も分かっています。ランドセルの底でぐちゃぐちゃになったプリントを広げるのは親にも子どもにも気分の良いことではない。私も子どものときは、よくぐちゃぐちゃにして母親に怒られていました。大量の紙を配るのはエコではないし。

もちろん、我が家は問題ない、プリントを忘れる子どもは注意力散漫なのだと思う家庭はあるでしょう。ただ、子どもも多様で、成長速度は人それぞれです。

オンラインでプリントを配信することへのいつもの反論として、「ネット環境がない人には不公平になる」というのがあるわけですが、では、「プリントを子ども経由で親に渡すのは、もともと注意欠陥気味の子どもにとって不公平になる」とは考えないものかと私なんかは思うわけです。

物事には良い面と悪い面があり、全員が平等に恩恵を受けるのではなく、利害の調整の結果、比較的マシなものを状況にあわせて選択するものです。

周知の通り、世帯別でのスマートフォンの利用率は2016年を境にして固定電話を上回っていますし、

図表5-2-1-1 情報通信機器の世帯保有率の推移

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※画像は総務省|令和2年版 情報通信白書|情報通信機器の保有状況から

年齢階層別で見れば小学生の子を持つぐらいの年齢でのインターネット利用率はほぼ100%です。

図表5-2-1-5 属性別インターネット利用率

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※画像は総務省|令和2年版 情報通信白書|インターネットの利用状況から。所得の低い世帯でのインターネット利用率は低いのは高齢者層が多く含まれると推測

私が子どもの頃の昭和61年末での固定電話の普及率は全世帯に対し81%と普及していない世帯もありましたが、あの頃多少歯抜けがあっても当たり前のように電話連絡帳が作成されていました。

ここまでインターネットが普及したのだから、オンラインで授業配信するのは帯域や端末の難しさがあるにせよ、せめて欠席連絡やプリントのやり取りぐらいは子ども経由ではなく、オンラインに統一してもいいんじゃないかと私は思います。

小学校PTAでkintone導入して、配布プリントが見られるようになった話 - Togetter

欠席連絡を親が他の児童に連絡帳で手渡しする仕組みは今や1000万世帯を超える共働き家庭においては相当不利ですし、プリントを子どもに手渡しするのは児童に5%はいるADHDの子どもにとって相当不利です。

繰り返しだけど、「インターネットがない世帯には不公平では?」としてネットでできることをやらない裏側では、多くの不公平をすでに生み出しているわけです。欺瞞です。

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※画像は図12 専業主婦世帯と共働き世帯|早わかり グラフでみる長期労働統計|労働政策研究・研修機構(JILPT)より

ネット環境がない家庭に他の家庭を合わせるというのではなく、ネット環境がない家庭にはネット付きスマホの配布を行政に対して要請するものだと思います。

生活保護受給中であってもスマホの利用は認められますし、今やネット付きスマホは健康で文化的な最低限度の生活を送る上で必須なものです。生活保護受給者が200万人ぐらいの状況を考えれば、1学年でネットを利用していない世帯約1%(おおよそ1万世帯)✕6学年=約6万人に対し、ネット付きスマホ分の助成金が出ても財政上は大きな金額ではないでしょう。学校教育費13兆円との対比でも多額ではない。

教育のICT化というとオンラインでの授業配信に一足とびにいっちゃうけど、それは先生への負担を考えれば簡単にはいかない面がある。まずは、親も先生も負担が減るコミュニケーションインフラのICT化は早期に進めたほうがいい。

個人面談の日程を紙で調整するのもバカらしすぎる。

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※画像は学級通信・学級だより10月NO.117「ひかる海」2学期の個人面談について1 | 学級通信・学級だより「ひかる海」より

学校や教育委員会から積極的に動くのはあまり想像しにくいので、親からじわじわプレッシャーをかけていきましょう。

マルちゃん正麺のPR漫画の小火について、昼間に使った皿を昼間どころか夜にも洗わなくても良い

東洋水産のマルちゃん正麺のPR漫画が軽く小火っていたみたいです。

マルちゃん正麺のPR漫画を巡り「最後で台無し」「批判に屈しないで」と議論に 第2話は公開延期 (1/2) - ねとらぼ

最後のコマで、昼間に夫と子どもが食べた食器を妻が洗っているのを見た人の一部に、「なぜ昼の間に皿を洗わないのか」「なぜ帰宅した妻に食器を洗わせているのか」と思う人がいて小火ったということです。

細かいことを言えば、トメトメしい私のブログの読者なら、最後のコマだけではなく、もっと他の部分にもツッコミを入れられるはずです。

例えば、熱い料理を子どもの手の届くところに置くのはいかがなものか、料理の栄養バランスが悪い、未就学児相手に口でふーふー冷ましたら虫歯菌が移るかもしれない、テレビを見ていて子どもの相手をしていない、などなど。

最後のコマで台無しになったという人が多いようですが、正直に言えば、最後のコマなんて大したことないのになというのが私の印象です。

ただ、ツッコミを入れられるからといって小火って当然だとは私は思いませんし、私自身は、コンテンツとして全然許容できる範囲です。なぜ燃えたか分からない人向けに私見を書くと、この小火は、「日本で母親の家事が完璧でないといけないという呪いが還流してきた小火」です。

上で"私だったら多分キレてる笑"という人が2年目の子持ちであるように、たとえ乳幼児の育児中でも昼のうちに食べた食器を夜までには洗っておかないと家事をちゃんとやったとみなされない空気の中に、まだ多くの女性がいるから、そのスタンダードに外れた家事スタイルを漫画で見かけて、「私はしっかりしているのに(させられているのに)、これを家事育児とは呼ばせない」と思う人がいると私は見てます。ある意味、被害者意識が根底にある。

(死語になるべき言葉である)イクメンが炎上するパターンと基本的には同じです。女性が当たり前にやるべきとされていた育児家事スタイルから脱線しているから、「ちゃんとできていない」となる。

私は以前から書いているとおり、日本の家庭内トラブルは日本人の労働時間の長さが半分ぐらいあると思っていますが、残りには、日本の家事育児のクオリティが高すぎるのが一因としてあると考えています。

毎日手料理が食べられるのが当たり前、家はいつも綺麗でないといけない、子どもにはテレビを見せちゃダメ、栄養バランスはしっかり考えるように……。最初に私が書いたツッコミどころというのは、日本の家事育児で当たり前として求められてきたことの裏返しなわけです。ちなみに、私が姑に言われ続けていることでもあります。

ツッコミどころと書きましたが、この種のツッコミどころというのはトメトメしい人間だけが持っていて、世の中に披瀝されて好ましく思われるものじゃないと私は考えています。トメトメしさそこトメトメしく指摘されたほうがいい。マナー講師はいらない。

昼に使った皿を昼どころか夜にも洗わなくて翌日以降に洗うなんていうのは、別に家事の手抜きなんかではないし、他の国でもそういう風に回っているところはあります。手洗いじゃなく食洗機に放り込んでおしまい。

この種の炎上が起きるということは、まだまだ日本では高いクオリティの家事育児が求められていることの裏返しであり、私個人としては、家事育児をもっと楽にしてもいいと考えていて、そういう世の中になったらいいなと思っています。

そうなると、小火も減るはず。

今日はこんなところです。

「弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です」

タイトルのセリフは鬼滅の刃8巻で煉獄杏寿郎というキャラクターが母親に幼少期に言われたセリフです。要は、お母さんが息子に対し、あなたは強く生まれたのだから人を助けるのは当然のことだと説く場面。

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※画像は鬼滅の刃8巻から。そうです、今月公開の映画になっている巻です。

私は、強い人でも弱くなることはあるし、弱い人が回復することもあるし、人間の状態はまちまちであると知っているので、この言葉にはあまり共感はしませんでした。強く生まれた人であっても、弱き人に助けられることはあってもいいですしね。実際、8巻はそんなところもある。

これに関連した私の信条を言葉にすると、「自分に余裕があるときには困っていそうな人に声をかけ、自分が困っているときはしっかり声をあげて助けられる」といった感じになります。

私自身は比較的強いことが多いので、結果的には人を助けることが多いですが、時には助けてもらうこともあります。人は一人では生きられない。

子どもにも「自分が余裕があるときに人を助けられるのは格好いいし、それで得られる学びもあるよ」と伝えています。特に、子どもが子ども同士で教え合うことの効能は計り知れないものがあります。今回の本題ではないのでまたの機会に。

私が人を助けるのは、ある意味、ノブレス・オブリージュの感覚に近いところがあります。あとは、功利的な発想として、強者が弱者に対して資源を分配することは社会の構造を強くするという考えも持っています。敗者復活戦がある社会、生まれで不利が生じにくい社会のほうが人は生きやすいものです。そういう社会の実現に個人としても貢献したい意識があります。

一方で、私の子どもはこのままだと危なげなく格差の上位になるだろうなと推測しています。政治家や経営者が自身の子息に対して地位を承継させるような分かりやすいものではないにせよ、我が家が積み上げてきた文化資本は受け継いでいるのは見るからに明らかです。私の子どもらには、知性があり、体力があり、信頼される人柄があります。

格差の固定化を私自身が生み出してしまっていることには、格差の固定化・拡大化を憂う個人として複雑な思いがあります。私は子どもの頃から、格差が維持されてきているのを見てきていて大いに問題意識を感じていたのに、私自身が格差の固定化の一端を担ってしまっているわけですから。

長くなりましたが、これが、以下の質問への答えになります。

私の子どもたちに、今からあえて不利な教育を施すというのはそれはそれでよく分からないので、せめて、私ができる格差の固定化の防止の一つの手段として、ネットでは重点的に格差の是正策について情報発信をしている次第です。

例えば、多くの富裕層が話題に出したがらない資産課税強化を訴え続けているのもその一つです。

IMFの日本の消費税20%必要説は釈然としないのだけれど、資産課税に言及しているのは良いと思った - 斗比主閲子の姑日記

一般人向けの投資についてのリテラシー強化の記事もそうだし、お金のかからない教育の仕方も同様の趣旨で発信し続けています。しばしば教育行政にも手を突っ込むのは同様の理由です。

しかし、私が見ている感覚では、格差の固定化・拡大化は多くの人が受け入れつつあるようなので、

日本人が「教育格差すら許容している」衝撃事実 | 学校・受験 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

恐らくは私のようなスタンスは少数派になっていくでしょうが、引き続き、ネットの片隅から、一人の強き者として弱き人を助ける活動をしていくつもりです。

ただし、あくまで、暇潰しの一環として。死んでしまっては元も子もない。

鬼滅の刃 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

※この辺からググッと面白くなる。

東京新聞がメディアの権力監視の例として、週刊誌掲載の菅氏父親のインタビュー「アレ」「バカ」「農家を継げ」を紹介しているのはセンスない

このTweetが紹介している東京新聞の記事を読みました。

私が記事を読んだ感想は、このTweetを書いている人とは正反対です。

というのも、父親が息子を「アレ」とか「バカ」とか呼んだ上に、大学受験に失敗したことで「お前はもう駄目だ」「農家を継げ」などと言っていたとしたら、時代もあるのは理解しつつも、この父親は相当毒親っぽい印象を受けるからです。

毒になる親

毒になる親

 

※たまに読み返す 

私のブログの読者には、機能不全家族や毒親育ちの方がそれなりにいらっしゃるのですが、親から苦労を受けてきた人からすれば、恐らくはこのエピソードでもって菅さんのことを"怠け者の道楽息子"とは思わず、共感する可能性が高いでしょう。

ちょっと話は変わりますが、このTweetをした人は自身も子育て経験をしたことがあるようです。この記事の父親の発言に違和感をまったく持っていないということは、自分の子どもが不出来だと思ったら、「アレ」とか「バカ」とか呼ぶんですかね。だとしたら、相当ほっこりしますね!

私は自分の子どもは自分とは独立した存在だと認識しているので、私の子どもが私のように旧帝大に入れなくとも、また、司法試験に合格しなくても、自分の子どもを「アレ」とか「バカ」とか言うことはなく、また、「家に帰ってこい」とも言うつもりはありません。私も司法試験は勉強しましたが、受からなかったというのは関係ありません。

それはそれとして、東京新聞が月刊『創』の編集長が書いたこの記事を掲載しているのは、私は東京新聞の定期購読者ではないためnot for meではあるものの、大丈夫かなとは思いました。

何しろ、この記事の出だしは、メディアは権力監視が使命で、週刊誌は悪くないというところからスタートするので。今の感覚で見れば相当毒っぽい父親の言を借りて、個人の出自を粗探しすることが権力監視だなんて、私は思いません。東京新聞の読者はこれで持って権力監視だと思う人が多いということなんでしょうか。

荻上チキさんのSession-22では、菅さんが横浜市議時代のエピソードを紹介しつつ、大きなビジョンは持っておらず、政治家に女性が少ないことにも興味はないだろうことを解き明かしていました。これを権力監視とするのなら、私は違和感ありません。

【音声配信】特集「自民党総裁に菅義偉氏。安倍政権の継承の課題、そして、“菅政権”はどこへ向かうのか?」秋山訓子×高安健将×荻上チキ▼2020年9月14日放送分(TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」22時~)

私はメディアには期待しているので、読者を高いレベルに引っ張ってくれるような権力監視の機能を果たして欲しいと願っています。権力者への身内による悪口を引っ張ってくるようなのは、最低の部類だと私は思います。

修学旅行に参加する必要はあるのか

タイトルの疑問への私見は、

・参加するかどうかは各家庭で判断すればいい。

・ただ、修学旅行自体は学習指導要領でもプログラミングされているので、日本の教育課程では標準的に体験することになっているっぽい。

平素と異なる生活環境にあって,見聞を広め,自然や文化などに親しむとともに,よりよい人間関係を築くなどの集団生活の在り方や公衆道徳などについての体験を積むことができるようにすること。

 ・特に深く考えていない家庭はある程度教育効果はありそうだから参加したらいいのでは?

という感じです。

以上が本題でした。以下は長い余談です。お好きな人だけどうぞ。

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文科省より

色んな考え方はあるでしょうけど、学習指導要領に記載のあるたくさんの項目の一つですので、他の項目と同様に参加するかは各家庭の判断がありつつ、実際は多くの人は参加したほうがいいんでしょう。公教育は格差を是正するための仕組みですから、特に教育に拘りがなく、子どもに何を学んでいいか考えがなければ、とりあえずお任せするのが楽だし、安全牌。

なんでいきなり修学旅行の話になったかというと、2週間ぐらい前にTwitterで「娘が修学旅行に行きたくないという希望に応えて、香港経由でイギリスに一人旅してもらった」というのが話題になっていて、 そのはてなブックマーク欄で私が呼ばれていたからです。

娘が中学の修学旅行を「どうして大勢で泊まる訓練をするのか理解できない」と拒否したのでその代金で一人旅させたときの話 - Togetter

Togetterだけど溢れんばかりの小町感が凄い。それこそ反応含めてトピシュさんに解題してもらいたい気持ちもあるが、そんなものなくても十分お腹いっぱいという気はする。

2020/08/05 16:13

もとのTweetをした親御さんがTwitterをプライベートモードにしているのであまり詳しく解説する気はないんですが、この親御さんが結構強い意志を持っていて、子どもに任せていると言いつつ実は親御さんがしたい方向に子どもを誘導させているっぽい感じがあるところに、表面的に賛成している人と、何か怪しいと懐疑的な人がいるという賛否両論で盛り上がった話題でした。

この話はこれぐらいにして、ここからはさらに余談で、私の修学旅行の思い出話です。この機会に新しくなった学習指導要領とかを読んでいたらフラッシュバックのように思い出したことがあったので、忘れないうちに書いておこうかと思いまして。

上で貼り付けたように修学旅行については学校に対し文科省から通達が出ています。その中の項目に、

(三) 集団の秩序を乱したり、他の人の迷惑になる行動をすることのないように指導すること。また、集団行動や共同生活の体験をとおして望ましい態度や習慣を身につけること。 

とあります。他人の迷惑になるようなことをしないように指導しろと。

漫画とか小説とかで修学旅行が題材になると、大抵は、問題行動を起こして指導される(されそうになる)生徒が取り上げられます。まあ、そのほうが面白いからですね。よくあるのは好き合った二人が宿泊施設の外でイチャコラするやつとか? 実際は、指導対象になるような子どもはそんなにいないでしょう。

ここまでの流れで予想できるように、私がフラッシュバックのように思い出したのは、私が修学旅行で教師から指導された経験です。 廊下みたいなところで引率の先生複数に囲まれて、正座させられ説教を聞かされ、他にも指導対象になった生徒が泣いていました。確か、こんなことで説教しないといけない先生は大変な仕事だなと思っていたことと、周りで泣いていた子を「この子はこういうことで泣く人なんだ」と意外に思った記憶があります。もう何十年も前のこと。

指導された内容はかなり些細なことです。確か、就寝時間が過ぎていたのに違う部屋に行ってお喋りしてたとか他愛もないやつ。

このフラッシュバックがあっても修学旅行そのもの記憶はほとんど呼び出されなかったんですが、説教されたことだけは鮮明に思い出しました。よほど思うところがあったんでしょうね。

これで集団旅行って大変だなと思ったっぽくて、その後に学校の長期休暇ごとに一人で旅行するようになりました。確か当時流行った『深夜特急』の影響もあったはず。親からの指導は特になく、危機一髪も何度か経験しました。今の自分に何か影響があったかは正直よく分からないんですが、楽しかったことは覚えています。

深夜特急1―香港・マカオ―(新潮文庫)【増補新版】
 

※これ読んで旅行に行きたいと思ったはず

以上、余談の余談でした。

ここまで色々と書いてきましたが、新型コロナウイルスと共存するニューノーマルではそもそも就学旅行はできないんですよね(文科省は現状お勧めしていないし、今現在ほとんどの学校が延期か中止を決定している)。修学旅行の必要性云々を議論できること自体が牧歌的というか、今は昔になるんじゃないかと思います。

文科省が学校での運動会・文化祭・調理実習に加えて、近距離での合唱、リコーダー・鍵盤ハーモニカでの演奏を行わないよう要請 - 斗比主閲子の姑日記

本の読み聞かせもいいけど、グラフや契約書も子どもに読み聞かせしようじゃないか

このTweetをたまたま見かけて、

作家が子育てにおいてどんな本を読ませたか聞く人がいるんだと興味深く思いました。

私は仕事でグラフや契約書を大量に読むのですが(論文も読みます)、私がこういう仕事をしていると知っている友人・知人・ママ友から、「子どもにどんなグラフや契約書を読ませたか?」と質問されることは滅多にありません。あ、嘘をつきました。今までで一度もありません。

私の狭い観測範囲では、弁護士をやっている親に対して「子どもにどんな契約書を読ませたか」を聞いている人は見かけないし、研究者をやっている親に対して「子どもにどんな論文を読ませたか」を聞いている人も見かけません。

一方で、漫画家に対しては「子どもにどんな漫画を読ませているか」という質問をする人はいるような気がするので(気がするだけかもしれない)、たぶん、漫画や小説みたいなものがグラフや契約書に比べれば一般的に身近なことがこの辺の背景にあるように思います。

私からすればグラフや契約書というのも親しみ深く、日々の生活で身近にあるものなんですけどね。だから、このブログでも昔からグラフや契約書(や報告書)を紹介しています。

ただ、世の中ではグラフや契約書は敬遠されがちらしくて、「女性向けの本では部数が減るからグラフは一切入れないほうがいい」と聞いたときには驚きました。実際、初心者向けの投資の本であっても、女性をターゲットにしているものはグラフが少なめです。投資をグラフを使わずに説明するなんて不毛極まりないですよね。

グラフは人を騙すことはあるのだけれど、多くの言葉を使わなくても直感的にメッセージを受け手に発信します。私は、グラフが多用されているから日経新聞やFT(同じグループ)を読むのが好きです。

例えば次の記事で紹介されたグラフは、韓国での日本製品離れがもう1年間続いていることが一瞬で見て取れます。

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輸出管理厳格化1年 韓国、半導体材料進む国産 日本産フッ化水素8割減 車・ビール不買定着 :日本経済新聞

「韓国ではフッ化水素はしっかり輸入されている」と言えば、確かに輸入はされているけれど輸入量が減少しているのは明確に見て取れます。それと同時に日本のビールや自動車も輸入量が減少しているのが見て取れる。日本製品が購入されていないのは明白です。

このように数字で議論をすれば感覚論でのすれ違いが起きるのをかなり防ぐことができます。もちろん、数字を信じない人や数字が誤って集計されていたりしたら上手くはいかないのだけれど。統計不正は本当に酷い。許すまじ。

契約書も権利関係がはっきり分かるから、言った言わないを防ぐ揉め事回避の仕組みとしてとても有効です。

大学入学共通テストで契約書が試験の題材に使われるという話がありました。契約書は論理が明確であるため、学生の論理的思考を問う(培う)目的では私はかなりアリなんじゃないかと思いました。結局、記述式があんなことになって関連して採用されないっぽいかもなんですが。

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※画像は大学入試センターから。解いていてとても楽しい。

私は子どもに読み聞かせをまだ続けていますが、読み聞かせは何も本に限らず、漫画、家電製品の説明書、自治体が配布しているコミュニティ誌、そして、グラフや契約書を対象にすることもあります。簡単なグラフなら子ども新聞に載ることもあるし、体温と気温はこのご時世だからグラフに記入して話すこともある。

習い事の約款なんかも身近ですよね。月謝や入会金や解約手続きというのは子どもだって知っておいておかしくない。自分が得ている教育がどんな原則に則っているかが分かっていれば、例えば契約書に定めのない不合理な扱いをされたときには契約書を盾にする(武器にする)ことを子ども自身が実行することができます。

以上、ここまでが長い前置きで話は元に戻ります。

最初に紹介したTweetでは本に縁がなくても本を読む子は読むし、本だらけでも読まない子は読まないとあります。

私が思うに、多くの日本人の生活においてはグラフや契約書が縁が少なすぎるから、グラフや契約書に親しむ人が少ないんですよね。もっと日本人の生活をグラフや契約書だらけにしたらいい。私がこんなにグラフや契約書を好きになったのは、子どものときのくだらない揉め事をどうにか解決する仕組みがないかと考え、その一つにグラフや契約書で明示するというのがあると実感したことは確実にあります。

グラフや契約書を家族で読み解くのも楽しい!ということを最後にお伝えして、今日の記事は終わりにします。子どもにグラフや契約を使って主張・反論されるのはとても気持ちがいいですよ。