言語の習得においては、発音、文法、そして語彙力が重要になってきます。英語学習では単語帳を使って語彙力を増強するのは当たり前ですが、日本語の語彙力を身に付ける点については学習の場面であまり注目されないように思います。
この記事では、我が家の子どもたちが同学年の子どもと比べて突出した語彙力を獲得するに至った、一つの手段としてのドリルを紹介します。
当然ながら、語彙力は読書や日常会話でも獲得しますから、ドリルだけが獲得方法ということではありません。ただ、読書や日常会話は環境ややり方に大きく依存してしまうため、再現性の観点から、今回は語彙力アップのドリルをお勧めします。
小学校6年生で2万~2.5万語の語彙数が目安
前提として、どの程度の語彙力があるといいかをいくつかの論文から引っ張ってきます。
『児童を対象とした単語親密度実験』によれば、小学生の語彙体形として学習語彙(小学生用の国語辞典に収録されている語彙)は2.5万程度として紹介しています。
また、『小・中・高校生の語彙数調査および単語親密度との関係分析』では、推定語彙数として小6で中央値で1.9万語程度を知っているとしています。
これらのデータからすると、小6段階で2~2.5万程度の語彙を身に付けるのが一つの目安っぽい感じですね。
『【中学入試】言葉力』シリーズのすすめ
この2~2.5万語の語彙を獲得する上で、お勧めのドリルが『【中学入試】言葉力』シリーズとなります。小学生の語彙力学習本は20冊ぐらい購入し、色々試してみましたが、このシリーズが最も使い勝手が良かったです。
※高学年用
ページの構成は次のようになっています。片面で6つの単語が学習可能で、ページの上には言葉の説明が並び、下部ではそれを文章でどう当てはめるかを書くようになっています。
※画像は『【中学入試】言葉力1200』p.4から
このシンプルな組み合わせが語彙力学習でとても便利なのですが、なかなかこのような作りになっているものがないんですよね。
どうしてこれが便利かというと、子どもが未知の単語をいきなり空欄に書くのであったり、単語を単に選択するものと比べて、最初に知らない語彙の意味を学ぶ機会があるという点です。
その上で、空欄も文章中に埋めるようになっています。言葉を理解したらすぐに、その語彙を活用する機会が得られるわけですね。
低学年用『言葉力1100』+高学年用『言葉力1200』=2300語
いつからこのドリルで学習し始めるかは子どもの状況次第だと思いますが、シリーズとしては低学年用と高学年用とで2冊あります。計2300語を習得することができます。2300語という数字は、小6段階で習得する語彙の10%程度になりますね。結構大きい。
※こちらは低学年用
別に難しい単語から入る必要はないので、高学年であっても、低学年用の『言葉力1100』を最初にやり始めるのがお勧めです。
一日4ページで二冊完了に4か月弱。解答確認は音読がおすすめ
我が家では一日4ページ(2見開き)を毎日2~3セットで二冊完了までに2か月弱かけていました。毎日4ページでも二冊完了に4か月ぐらいしかかかりませんから、それほど大変ではありません。4ページでの所要時間は10分程度です。
学習の仕方は特に説明不要でしょうが、我が家では解答確認をちょっと工夫していました。子ども自身に答え合わせはさせずに、親に対し口で解答を音読してもらうようにしていました。
解答の音読をする目的は、言葉にすることでイントネーションのチェックができ、本人も口に出して答えてみると間違いを自分で気付けたりします。親も聞いていて違和感を覚えるかどうかで合っているかどうかを伝えるだけなので、家事をしながらでも答え合わせができます。お勧めです。
締め
以上、『言葉力1100』『言葉力1200』の紹介でした。
語彙力が多ければ多いほど、読解力向上にも寄与してくれるものですが、それ以外にも、自分の感情を言語化するときや、他人に上手く物事を伝えたりするときにも、語彙力は重要です。
読書や会話でも通常は培われるものの、促成栽培的にお手軽に増強するとなれば、この手のドリルは非常に便利です。ぜひ、使ってみてください。