子どもが読書家になるには、子どもが好きな本をスモールステップで提供するのが効きます。
我が家では絵本から始まり、
児童文庫を経て、
星新一を経て、
化物語を経て、
最近、ケン・リュウの『紙の動物園』を子どもが読んでました。
『紙の動物園』まで来たら、もう十分読書家と言ってしまって問題ないと思います。
表題作は私も8年ぐらい前に読みましたが、正直、子どもが楽しめるようになるとは想像していませんでした。何しろ、小説のバックグラウンドが複雑で、それなりの人生経験を経ないと楽しめない作品だと思ってましたから。
一回読んで理解し辛い部分があったと感想を聞いて、それはそうだと思っていたら、何と二回目を読んでいました。読むのに相当体力が要るのに、二回目まで読もうとするのだから、読書家に必要な本を読むための基礎体力が身に付いているのを確認しました。
我が家では、スモールステップで子どもが好きそうな本を提供し続けているのですが、思い返してみて、これは効いたなという大きなスモールステップ(ややこしい)があります。それは、『ライトノベル』を提供したことです。
ライトノベルは、本好きの中には物凄い嫌悪感を覚える人がいるのは知っています。ただ、子どもたちの間ではかなり人気なんですよね。『ソードアート・オンライン』とか、『薬屋のひとりごと』なんかは、読んでいる子がとても多いです。
当然、周囲で読んでいる子が多ければ、子どもたちにとって読むハードルは随分下がります。読んだ感想も言い合えて、一粒で二度おいしい。
加えて、ライトノベルが本好きになるためのスモールステップに適しているのは、一作品を読み終わっても、他にも類書を簡単に見つけられるというのもあります。『薬屋のひとりごと』が好きなら、『本好きの下克上』『聖女の魔力は万能です』がお勧めできるみたいな感じで。
我が家の子どもたちはライトノベルも空気を吸うように大量に摂取していた時期があるのですが、思い返してみると、このステップはかなり有効でした。何しろ、ライトノベルはたくさん種類があり、自分で好きな本を発見する機会がいくらでもありましたから。
もし、子どもが本好きになって欲しいなら、ジュニア文庫を経由して、ライトノベルを大量に自宅の居間に配備するのをお勧めします。意外に思うかもしれませんが、ジュニア文庫は当然ながら、ライトノベルも図書館で有名どころは大抵借りることができます。
以上、今日はこんなところです。ではでは