今日は、以前から何度か紹介している、読書習慣がない子ども向けの導入のための本の紹介シリーズです。
これまで児童文庫とゲームの攻略本を紹介してきましたが、今回は、小中学校の女の子に絶大な人気を誇る『5分後に意外な結末』です。今のところ25冊発売されていて、シリーズ累計240万部となっています。人気です。ハリー・ポッターぐらい人気。
『5分後に意外な結末』シリーズは基本的には小咄集です。どこかで読んだ感じがする小咄が大量に載っています。北欧の小咄とか落語とか。内容は、サスペンスというか、SFというか、星新一さんのショートショート的な感じといえば高年齢層には伝わりやすいでしょうか。それだけだと何の新規性も感じませんが、表紙や挿絵がPOPなんです。だから、たぶん、若い人にウケてる。
もし、お子さんが「5分間も読めない!」ということなら、『5秒後に意外な結末』シリーズもあります。こちらは1ページで一つの話が完結するので(つまり1見開きで一話)、根気なんか必要なく、サクサク読めます。5秒は過剰で実際は30秒から1分ぐらいで読めます。
※表紙がPOPなのはすべてに共通。学研やるな。
「古臭い小咄なんて読んでらんない!」「キャラクターがコロコロ変わるのがイヤ!」ということなら、『悩み部』シリーズがあります。『悩み部』シリーズは登場人物が3人(4人)の高校生で、学校の生徒や先生の悩みをサクサクと解決していきます。一巻で10話ぐらい? ライトノベルに半分片足を突っ込んでいて、他の『5分後に意外な結末』シリーズとは読者層が少し異なっているはずです。登場人物たちに年齢層が近い、高校女子も読んでる。
※こちらもPOP。
ちなみに、『5分後に意外な結末』シリーズは、私の子どもも読むかなと思って本棚に置いておいたら、全25冊のうち10冊ぐらいを一週間ぐらいで読み切っていました。この人はマイクラの300ページぐらいある小説を一日で読み切るぐらい読書が好きなので、あんまり参考にならないかもだけど、とにかく寸暇を惜しまず読んでいたので、楽しい本であることはn=1で確認済みです。なお、私はあまり楽しくありませんでした。ほっこり要素ないし。
感覚的には、『ドラえもん』好きな子で、識字と常識がそこそこあれば、小学校高学年あたりから楽しめるはずです。児童文庫から卒業して次のステップの本にいくにはもってこいだと思います。