久々にTroubleshooter(読売新聞の人生案内英語版)の紹介です。 簡単に。
相談内容
TROUBLESHOOTER / I hate my jobless brother who lives a carefree life - The Japan News
Dear Troubleshooter:
I’m a female company employee in my 40s. I hate my younger brother, who lives a reclusive life at home carefree and leisurely by withdrawing from society.
(中略)
I have a handicap, but I work sincerely.
In contrast, my brother doesn’t work and smiles happily. Seeing him, I feel unbearable hatred toward him. Maybe I had better leave home, but it’s impossible considering my financial situation. I envy other families who live happily.
I want my brother to work. I’m always wishing it. How can I live like this from now on? Please advise me on what I should do.
40代女性による実家に一緒にいる30代の引きこもりの弟にイライラして、どうにか働かせたいが……という相談です。(中略)の部分でばっさり切っていますが、弟は親からお金をもらって好きなことをしているらしい。相談者さんとしては、自分は障害を持ちながらも真面目に働いているのに、それはおかしいと思っている。
コメント
これ、回答者が、パラサイト・シングルの山田昌弘さんなんですよね。山田昌弘さんとしては、弟のことよりも、自分の人生をどうにかすることに優先順位を追いた方がいい、経済的にも精神的にも家から自立した方がいいというアドバイスをされています。
山田昌弘さんがこういうアドバイスをするのは少し不思議でしたけど、、パラサイト・シングルについては否定も肯定もしていないというスタンスだっと記憶していますから、本人が望まないならパラサイトしない道を選んだほうがいいというは当然の話ですよね。しかし、パラサイトという言葉は過激だなぁ。悪い意味以外に受け取れにくい。
それはそれとして、自分もこの意見と同意見で、弟にイライラするぐらいなら、自分の生活を充実させることに重きをおいた方がいいと思いますね。理由としては、
- ある人物の生き方を他人が変えるのはまず難しい
- 家から離れられれば少なくとも弟の存在は目に入らなくなりイライラしなくて済む
- 他人のことにイライラしたり気になる時は大抵自分の生活にも何か問題がある
といったところです。
これが弟の引きこもりにより実家が経済的に破綻してしまいそうだとか、両親が病気になっていて体力に問題があるとかそういう前提があれば、もう少し積極的に弟に絡む問題に関与してもいいんでしょうけど、究極的には家族といえども他人ですから、多少の気にかかるところがあるからといって、全てすぐに解決しないといけないわけではない。
障害があるということでもしかしたら収入は良くないかもしれない。そうであれば、家を出られない可能性は高いけれど、とにかく家族と距離を置いて自分の生活を充実させるようにする。もしかしたら、家族がこの相談者さんに頼っている部分もあるかもしれないから、相談者さんがここから抜けたら、家族としては苦労が増して、家族に危機感が生まれる可能性はある。
当事者に関わる問題というのは、当事者がやる気を出せばすぐに解決するものが多く、第三者が何とかしようとするとかなり大変なんですよね。よほど危機的状況でもなければ、本人がやる気を出せる環境にして、本人にお任せしておくぐらいじゃないと、プロでもない周りは疲弊してしまうものです。
これぐらいでいいかと思いますけど、もう少しコメントするなら、自分自身が両親からどう見えているかも考えていいかもしれませんね。本人は弟が我が家庭の問題児だと考えているかもしれないけれど、娘が40代で一緒に暮らしているというのは両親としてもちょっと心配している可能性があります。