みなさん、『Among Us』(略称アモアス)というゲームを知っていますか?
世界的に2億ダウンロード以上されているオンラインでの人狼ゲームです。PC版・Switch版は500円ぐらいで、スマホやタブレットであれば無料でプレイできます。
※リンク先はSwitchのダウンロード版
我が家の子どもがこの『Among Us』にハマったのですが、これをきっかけにして、ITリテラシーがかなり上がった気がします。どれくらい上がったかというと、
- ソフトスキル
- オンライン上で自分の年齢、性別、居住地の情報を隠して会話することを覚えた
- ネットの向こう側には人間がいるから迷惑をかけないように振る舞うのが大切だと知った
- ハードスキル
- ゲーム内テキストチャットでかなり早くタイピングできるようになった
- Windowsでタスクマネージャーを起動してアプリの起動状況、メモリ・CPUの使用状況をチェックできるようになった
- Windows PCのフォルダ構造を理解してmodを解凍しインストールフォルダに保存できるようになった
こんな感じです。以前からWindows版/Java版マインクラフトやSteam版ヒューマンフォールフラットをプレイしていたので、サーバーの概念とかは理解していたのですが、『Among Us』をプレイすることで、かなりソフトスキルが向上したように思います。
きっかけ
具体的にどういう風な経緯でこれらのリテラシーを獲得していったかを書く前に、『Among Us』に子どもがハマったきっかけを紹介します。
これは私がSwitchやタブレットに仕込んでいた……といういつもの手ではありません。私自身は『Among Us』を2年前ぐらいから知ってはいたものの、UIがチープで、テキストチャットが必要だということから、私からお勧めするようなことはしていませんでした。
きっかけは、子どもが人気ゲーム実況者さんの動画経由で発見して、興味を持ったというものです。最近の子どもはゲームをプレイするきっかけがゲーム実況者さんの動画経由というのが非常に多く、我が家の子どもたちも同様です。
色々動画を見て、最初はタブレット版で始めました。ただ、人狼ですから誰が人狼か推測する必要から、タブレットではチャットに限界があります。
ということで、子どもの自己負担でSwitch版を購入しました。が、こちらではゲーム実況者さんがプレイしているmodのインストールができないと分かり、PC版(Steam版)を買ってほしいと懇願されたため、子どもからお金を受け取って私のカードで支払いをしました。
というわけで、タブレット→Switch版→PC版と経由していったのです。子どもからすると1000円ちょっとの支出になります。
オンライン上で自分の年齢、性別、居住地の情報を隠して会話することを覚えた
それで、実際にプレイしてテキストチャットで会話をしていると、必ずしもゲームのことだけではない雑談も見るようになります。人狼しないで雑談メインのところもあります。
こういうところで、自分のプロフィールをあけっぴろげにして話すプレイヤーを複数人見かけて、「こんな風に話しちゃうと個人情報が漏洩するのでは?」と思ったようで、話しかけられても自分のプロフィールは明かさず、誤魔化しています。
私が教えたことでもないので、蛙の子は蛙だなと思いました。
ネットの向こう側には人間がいるから迷惑をかけないように振る舞うのが大切だと知った
で、人狼ゲームですから、重要なのは各プレイヤーが役割を理解してゲームを真剣にプレイしないと面白くありません。
最初のうちは我が家のゲームプレイルールに従ってプレイ途中でも離脱をせざるを得ない状況が何度かあり、私からは「これでは他のプレイヤーに迷惑だから、アモアスは土日の比較的自由にゲームができるときにやれば?」という話をしました。
その後、色々と試行錯誤をしていたようですが(ペナルティでプレイできない時間を経験した)、結果的に現在は「今からのプレイ時間だと他の人に迷惑かけるから他のゲームをやるわー」と自分で判断するようになっています。
ちなみに、「この時間帯はプレイヤー人口多いんだよね」「今ならキッズはいないよね?」などと、ちょっとメタっぽいことも認識しているようです。大したものです。
ゲーム内テキストチャットでかなり早くタイピングできるようになった
当然ながらタイピングスピードはかなり上がりました。
テキストチャットで人狼するんですから、テキストを打てなければそれだけでハンデがありますよね。
なので、もともとタッチタイピングはちょっとできてたんですけど、かなり早く打てるようになりました。必要性があると上達が違うなと思いました。死ぬか生きるかですから。
ちなみに、この子が最初にタイピングを練習したのはSteamで無料でダウンロードできる『散歩するキーボード使い』です。
Windowsでタスクマネージャーを起動してアプリの起動状況、メモリ・CPUの使用状況をチェックできるようになった
これはかなり限定的な感じもしますが、PC版の『Among Us』の調子が悪い時にタスクマネージャーを起動してステータスを確認するようになりました。
プレイしたいのに、ハードが理由でプレイできないというのがストレスなので、タクスマネージャー経由でバックグラウンドで起動しているのにプレイできない『Among Us』アプリを強制タスク終了もしています。
Windows PCのフォルダ構造を理解してmodを解凍し、インストールフォルダに保存できるようになった
最後に、modをプレイしたくてプレイしたくてたまらなくてPC版も購入したものの、私が手伝わないでいたら、modの検索、ダウンロード、解凍、インストール方法を動画と検索サイト経由で調べて、子どもが自分で勝手にmodを適用させていました。
Java版のマインクラフトのmodをインストールするときには子どもには出来ていなかったことなので、これができるようになったことにはかなり驚きました。
きっとこれをきっかけにスパムを踏んだり、ウィルス入りファイルをダウンロードしたり、消しちゃいけないデータを消したりすると思うんですけど、教育効果的にはPCが一台ぐらい壊れても全然元が取れるはずなので、子どもには好きに操作させています。
締め
以上、『Among Us』で向上した子どものITリテラシーでした。ちなみに、この段階でプレイ期間はまだ2か月経っていません。
私がサポートしたこともあり向上したものもないわけじゃないですが、基本は本人が自分からやるようになって向上した感じです。
途中に少し書いたように、まったくゼロから『Among Us』だけでリテラシーが向上したというより、色んな土台はあったものの、『Among Us』を通してかなりレベルが上がったような印象を受けます。
ITリテラシーとは別に人狼ゲーム必須の論理的思考能力も、少なくともゲーム内では身についているように思います。「あの時この人はああ言ってたのに今の発言は矛盾している」「この動き方は〇〇か△△か、どちらかの役職のはず」「今カミングアウントしないと追放される」とか、短時間でかなり何度もロールプレイすることになるので、当然っちゃ当然ですが。
いずれにしても、楽しくプレイしてくれていることが何よりです。『Among Us』はチャットが治外法権的なところがあるので、子どもに任せっぱなしにはしないように、これからも付かず離れずで見守っていきます。
今日はこんなところです。ではでは!