どうやら面白いことができるらしいぞとマインクラフトに興味を持つ親御さん向けに、マインクラフトとはなんぞや、どうやって子どもと遊ぶかを簡単に紹介します。
マインクラフトとは
マインクラフトはスウェーデンのMojang(モヤン)という会社が2007年に開発したゲームです。その後、Microsoftが買収して、現在まで定期的にアップデートが行われています。
1m×1mのボックスで出来た世界で、サバイバルしたり、建築したり、様々なメカニズムを楽しんだりできます。多くのYouTuberがゲーム実況の題材として遊んでいます。
マインクラフトは様々なプラットフォームで展開しており、パソコン(Windows10版 or Java版)、スマホ、タブレット、PS4、Switchなど、デジタル機器があれば遊べます。スマホ版は1000円ぐらい、それ以外のパソコンやSwitch向けでは3400円ぐらいで購入できます。
我が家には、パソコンのWindows 10版、Java版、Switch版があり、それぞれ違った遊び方をしています(後述)。
なぜマインクラフトが人気なのか
マインクラフトは世界で1.2億人以上のユーザーがいます。小中学生の話題にもフォートナイトとともに必ず話題に上がる人気のソフトです。なぜマイクラがこれほど人気かは色々な観点があるでしょうが、私が思うに自由性がユーザーを虜にしています。
アクションゲームとして1日1日をサバイバルすることが基本的な楽しみ方だとすれば、クリエイティブモードでどんな素材も自由に使って巨大建築を作るのも楽しい。作ったマップは第三者に公開が可能です。
レッドストーン回路というちょっとしたプログラミング要素もありますし、コマンドブロックを利用してかなり本格的なプログラミングもできますし、Educational editionを導入すると化学式で物を作れますし、Java版であれば各種のmod(モジュール、追加コンテンツ)をインストールできますし、とにかく無限に近い遊び方が可能です。ユーザーの性別・年齢が幅広いのはそれが背景にあります。
我が家の子どもたちはゲームらしいゲームをマイクラから始めたため、その他のゲームをすると「なぜコマンドで敵キャラを全滅できないのか」「なぜこの小さな段差が超えられずに先に進めないのか」とかなり当惑していました。
マインクラフトは複数人プレイが楽しい
マインクラフトは一人でプレイすることももちろん可能ですが、複数プレイできることにも魅力があります。
遊び方はリアルに集まってSwitch版等で複数のコントローラーを接続する方法もあれば(一つのソフトで4人までプレイ可能)、オンラインで一つのマップで遊ぶこともできます。
友達と一緒に広大な洞窟を探検したり、地図を片手にお宝を探したり、アイテムを集めてラスボスと対決したり、協力して作業をする喜びを得られます。また、巨大建築を担当ごとに分けて作っていくのも楽しいし、すでに出来上がったマップを使って鬼ごっこみたいな遊び方もできます。
実に楽しそうですね。
マインクラフトの発展的な遊び方
ただサバイバルしたり、街をクラフトしたりするのでも十分楽しいマインクラフトですが、ちょっと発展した遊び方もできます。
すでに紹介したとおり、チャット欄を利用してコマンドを打つことができます。天候を変えたり、敵キャラを一掃したり、普通では手に入らないアイテムを出現させたりと、いわゆるチート的な遊び方ができます。ちょっとしたプログラミング。
コマンド - Minecraft Japan Wiki【8/10更新】 - アットウィキ
パソコンのWIndows10版を購入すると、Scrachのようなインターフェースでビジュアルプログラミングが可能です。巨大な建造物を一瞬で作ったり、逆に消したりできる。
「MakeCode for Minecraft」Windows 10版「Minecraft」を、遊びながらプログラミングを学べる「MakeCode」に接続 - 窓の杜
パソコンのJava版を購入すると、かなり怪しい、たくさんのmodをインストールすることができます。ちょっとハードルが高いので万人向けではありません(が、できることの幅が広がり楽しい)。
MOD - Minecraft Japan Wiki - アットウィキ
ざっと見て分かるようにプログラミング的なものや、ガチなプログラミングが楽しみもあり、中高の部活で本格的に遊んでいる子どもたちも結構います。
マインクラフトのお勧めの攻略本は……ない
マインクラフトはできることが多すぎるため攻略本を欲しい人も多いかと思います。
我が家には20冊以上のマイクラの攻略本がありますが、正直どれがいいかというとかなり悩みます。というのもバージョンのアップデートが頻繁で、すぐに情報が古くなるからです。ある程度リテラシーがあるなら、Webで情報を集めたほう早いし、正確。
仮に紙の攻略本を買うなら、1000円ぐらいだと中身のない粗製濫造の本が多いため、1500円ぐらいの分厚い、出版年月が半年以内のものを選ぶといいでしょう。
サバイバル系の読み物としては個人的に楽しかったのは、
この怪しい本と、
以前にレビューも書いた公式小説第一弾(うちの子どもが最初に読み終えた異世界転生小説『マインクラフト はじまりの島』 - 斗比主閲子の姑日記)がお薦めです。
特にマインクラフトをプレイし始めたぐらいに『マインクラフト はじまりの島』を読むと、一気にサバイバルモードが楽しくなるはずです。
マインクラフトの周辺グッズ
ゲームとして遊ぶ以外に様々な周辺展開がされています。最近だと、コロコロコミックでマイクラダンジョンズの漫画化がされていますね。
あとは、マインクラフトのLEGOも有名です。マインクラフトとレゴはとても相性がいいので、マインクラフトのレゴは出来が良いのが多い。しかし、高い。
※今売られているマイクラのレゴとしては最も標準的なセット。一万円するので誕生日にでも
あとはすでに紹介したとおり、公式小説があります。対象は小学校高学年から中学生ぐらい。私は竹書房が出している4冊と技術評論社が出している2冊を読みましたが、断然おすすめできるのは『はじまりの島』です。これは間違いない。あとは『なぞの日記』も楽しかった。
ヒューゴー賞候補作家が書いた、クリーパーの爆発で家族を失った女の子が主人公の『マインクラフト なぞの日記』(公式小説第3弾) - 斗比主閲子の姑日記
締め
以上、親子ではじめるマインクラフトとして、親向けにマインクラフトの基本情報を簡単に紹介してみました。
マインクラフトは子どもだけが楽しむゲームではなく、大人もハマってしまうゲームです。ついつい何時間も発掘作業に明け暮れる人も多いはず。
子どもが楽しんでいるのを横で見るのもいいですが、親も一緒にプレイをしてみると奥深さを感じることができます。また、子どもが発展的な遊び方をしようとしたときにサポートをすることも可能です。Windows10版ならマイクラのゲーム実況動画を始めるのも簡単!
コロナ禍で自宅で親子で何をしたらいいか悩んでいるなら、試しに20分間だけでいいので、サバイバルモードでマルチプレイしてみてください。かなり楽しめるはずです。
※Switchを持っているなら
ちなみに、パソコン版の無料体験版もあります。