斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

うちの子どもが最初に読み終えた異世界転生小説『マインクラフト はじまりの島』

マインクラフトというゲームがあります。名前だけは聞いたことがある人も多いと思いますが、2014年にMicrosoftが25億ドルで買収し、販売本数は1億本以上、アクティブユーザーは数千万人いるという化け物みたいなゲームです。

このゲームは、すべての物質がかくかくのブロック上になっている世界で、キャラクターを動かして、拠点となる家を作ったり、襲ってくる敵mobを倒したり、ひたすら地面を整地したり、巨大建築物を作ったりと、とにかく何でもありです。

※2011年作成のオフィシャルトレーラー。基本要素は当時から変わっていない。

マインクラフトは、発達障害児がプレイするのに適していると言われたり、

マインクラフト(Minecraft)が発達障害児によいと言われる理由 - うちの子流~発達障害と生きる

プログラミング教材として使えるということは、そこそこ有名なんじゃないかと思います。

1日1時間は子どもにプレイさせたい!『マインクラフト』は最強のプログラミング教材だった!?【世界一頑張らないプログラミング術】 | d.365(ディードットサンロクゴ)

我が家の子どもたちのマイクラデビューはスマホで、完全にはまっていました。マインクラフト関連の本を渡したら勝手に読んでいて、そのうちの一つがマインクラフトの公式初の小説である『マインクラフト はじまりの島』です。 

マインクラフト はじまりの島

マインクラフト はじまりの島

  • 作者: マックス・ブルックス
  • 出版社/メーカー: 竹書房
  • 発売日: 2018/07/12
  • メディア: Kindle版
 

※Kindle Unlimitedに登録されているので、一ヶ月で読み切るなら、そちらで読んだほうが得。何度も見返すなら買おう!

『マインクラフト はじまりの島』は、人間がマイクラの世界に転生するところからスタートします。要するに、今流行りの異世界転生物です。しかし、異世界に転生したところで、人間世界の知識を生かすことはほとんどできませんし、身体能力もマイクラの普通のプレイヤーキャラクターと同じですし、転生したからといって特別なことを主人公ができるわけではありません。

身体感覚及び人間世界との法則の違いに当惑するところから始まり、徐々にマイクラの世界でどうやってサバイブするかというのを学んでいきます。初心者がマイクラをサバイバルモードでプレイし始めたときによくやる、敵の攻撃を避けるため土の中で夜通し過ごすというシーンも登場します。

著者が、『WORLD WAR Z』『ゾンビサバイバルガイド』を書いたマックス・ブルックスですから、この辺の敵mobからのサバイバルを描くのはお手の物ですね。

うちの子どもは、毎日少しずつ読み進め、一週間ぐらいで読み切っていました。感想は適宜呟いていて、自分だったらこう生き残るとか、小説内のマイクラのバージョンが古いからこれができないとか、エンドはいかないのかとか、そんなところです。

第二弾の小説(日本語版。英語の原本は2018年7月に発売済み)が今年の3月に発売されるので、子どもは今度はこちらを読むのを楽しみにしています。主人公が女子高生で、最初からARでマイクラをプレイしていたので、そういう意味では、より、異世界転生物に仕上がっているはずです。

最初は異世界転生小説なんて楽しめるかなと思っていましたが、やはり、自分がプレイしたことがあるゲームなだけに、導入がスムーズだったようです。

以上が、小説の話です。以下、ちょっとした余談です。

マイクラで化学実験ができる

先日の記事と関連して、マインクラフトのEducational Editionでは、化学リソースパックというものが入っていて、マイクラの世界で化合物が作れるようになっていたりします。

マイクラで学ぶ元素と化合物──Minecraft Education Edition – Seminar Note

我が家の子どもたちは、こちらもドはまりしてました。できあがった化合物や化合物を混ぜ合わせた材料とマイクラの世界の材料を使って、化学リソースパックならではの特殊アイテムを作れるんですね。ちょっとしたチートだって、喜んでいまして。

どんな特殊アイテムを作れるかはマイクロソフトの社員さんが、動画とレシピの日本語訳を公開してくれています。

化合物をたくさん作っちゃえ~教育版マインクラフト~ - Microsoft in Education

このレシピも印刷しておいたら、子どもはずーっと読み込んでいて、塩がNaClとかを勝手に覚えてました。覚えておかないとアイテム作れませんからね。

いい時代になったものだなとつくづく思います。