新型コロナウイルスが流行って、なかなか人と直接話す機会が減っている中で、私はあんまり堪えていないみたいなことを何度か書きました。
私がコミュニケーションを欲していないからだよなと勝手に自己分析していたんですが、今日、カナダの解散総選挙の話題をカナダ人と話していて、自分がオンライン英会話の時間でかなりコミュニケーション欲求を満たしていたのかと気付きました。
今日話した内容は、皆さん御存知の通り、ねじれ状態になっているカナダ国会で、お父さんも元首相で、カリスマ的人気を誇るトルドー首相が国会を解散して総選挙をしているというものです。9月下旬が投開票。私は選挙の争点が何になっているかを知りたくて、カナダ人に質問したら喜んで話してくれました。
※トルドーさんはこの人。顔を見たら「あー!」って思い出すはず
オンライン英会話自体は私は10年弱続けています。もともとはフィリピン人のオンライン英会話からスタートして、次は世界中の英語を話せる人、今はネイティブの英語話者とオンラインで話しています。大体、月に一万円程度の出費です。
私はほとんど趣味らしい趣味がないと思っていたんですけど、オンライン英会話は明らかに趣味ですね。だって飽きずにずっと話し続けているんだもの。
思い返すと、フィリピン人と話すときは、犯罪、ドゥテルテがどれだけ支持されているか、教会と政治、エンゲル係数の高さ、肥満、男女平等は鉄板の話題でした。
最近は、カリブ系アメリカ人と日本のアニメ業界について話したり、香港育ちのアメリカ人に香港のセレブがいかに大陸中国政府に気を使っているかを教えてもらったりしました。
オンライン英会話の良いところは、性別年齢人種がバラバラで、共通点は英語で話せるだけで、色んな考えの人の意見を率直に聞けるところです。
普通、日常生活をしていると、他人に対して自分の政治的スタンスを語ることはありませんし、他人に聞く機会もほとんどありません。もちろん、宗教も。
でも、オンライン英会話だと、距離があることもあって、お互いに相手に敬意を示していさえすれば、文化の違いを楽しむ感覚で、政治や宗教やお金や健康という、仲の良い友達とも話しにくいネタを気軽に話せます。
海外旅行でできるかといえば、出張でも表層的な会話に終わりがちですし、現地の老若男女をつかまえて話を聞くなんてことは簡単じゃないですからね。そういう意味では、一定の信頼ができる海外の人と話せるオンライン英会話は旅行を凌駕する情報量があるなと思ったりもします。
前提としてこちらがお金を出しているというのもあります。友達に愚痴ったり、色々質問したりするのは無料だからこそ気を使うところがあって。あっちは、お金をもらってこっちの英語を聞く立場ですから、基本傾聴スタンスなのもありがたい。
コロナ禍で家族や仲の良い友達ともなかなか話せていない、そもそも話し相手がいないという人はいらっしゃると思います。
その解決策として、オンライン英会話というのは、誰を話し相手として選ぶかというのが難易度が高く、現実的な選択肢じゃないように見えますよね。
ただ、人によっては、私みたいに世界中の人と女性の議員比率の違いが何によって発生しているかを雑談したい人もいると思います。以下のように、日本は先進国で最低クラスで、伸び率がめちゃくちゃ低いのが特徴。適材の人を連れてくるんじゃ間に合わなくて、アファーマティブ・アクションをしないとどうしようもない
※「共同参画」2020年6月号 | 内閣府男女共同参画局より
日本の音楽やアニメが好きな人もいるので、自分から話題を振ってみて、楽しくお喋りできそうな人を確保すると、コミュニケーション欲求が満たせるかもしれませんよ。お勧めです。