斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

二学期が始まって子どもに抑うつ症状がないかはこれまで以上に注意したほうがいいんだろう

英語の勉強で世界のニュースをチェックしてたら、世界中の子どもが新型コロナ以降にこれまでの2倍程度うつ症状を示しているというメタアナリシスを見かけました。

Little girl with protective mask looking at camera. Closeup of eye.

Depression and anxiety doubled in children, pandemic study says | CIDRAP

The researchers looked at 29 general-population studies, one of which was not peer reviewed, and found pooled depression and anxiety rates at 25.2% and 20.5%, respectively.

Both depression and anxiety rates were associated with later stages in the pandemic and with girls, and higher depression was also associated with older children.

※もとのニュースサイトより信頼性が高いサイトにリンクを張っています。

子どものうつ症状はだいたい1/4の子どもが示していて、これは平時の2倍程度の数字だということです。特に女の子、年齢の高めの子での影響が顕著に出ているそう。

メタアナリシスの対象になっているかは確認していませんが、日本の国立成育医療研究センターのアンケートでも、同様の結果となっています。

子どもの15%以上 “うつ症状” 新型コロナによる心の影響調査 | 新型コロナウイルス | NHKニュース

調査では小学4年生以上を対象に、子どものうつの症状を調べる尺度を使って、気分の落ち込みや物事への興味など、過去7日間の心の状態を質問しました。

その結果、
▽小学生の15%
▽中学生の24%
▽高校生の30%に、
中等度以上のうつの症状がみられたということです。

みなさんご存知の通り、夏休み明けは日本でもっとも子どもの自殺率が高いタイミングです。色々原因は分析されていますが、長期休暇明けの環境変化が子どもにストレスを与えているんでしょう。

コロナ下でのストレスは去年の夏も子どもたちは受けていたでしょうが、今年の違いがあるとすればデルタ株の蔓延によって、子どもたち自身も新型コロナに感染するリスクが増えていることと、学校でのコロナ対策がさらに徹底されることがあります。

幼小中高・特別支援学校に関する情報:文部科学省

子どもの精神状態を加味して、どう対処するといいかはこの論文の研究者がコメントしていて

"Thus, a tangible solution to help mitigate the adverse effects of COVID-19 on youth is working with children and families to implement consistent and predictable routines around schoolwork, sleep, screen use, and physical activity," the researchers write, adding that schools and recreational activities should operate as long as safely possible.

学業・睡眠・スクリーンの使用・身体を使った活動で、継続的で決まったルーチンを提供することとしています。安全が確保されるなら学校もリクリエーション活動も実行されるべきだと。

今年は去年と同様に、日本中で学校での各種催しものが中止されています。修学旅行の延期・中止もそうだし、運動会や文化祭も規模の縮小が余儀なくされています。

私が仕事で新卒1-2年の若い人と話をすると、大学卒業もそうだし、働いていても実感が得られないことに苦しんでいるようです。オンラインでのコミュニケーションはしんどいらしい。

私自身は人と会わずにスプラトゥーン2でナワバリバトルをプレイしているだけで、そこそこコミュニケーション欲求は満たされますが、私の子どもたちは必ずしもそうではないという感じはしています。

リクリエーションや何らかのリアルなルーチンは必要としている気がする。最近はよく「沖縄の海がきれいだった」「また北海道でスキーをしたい」とか言っていますし。

子どもの中でのクラスターが発生しうることから、二学期は親も教師も相当敏感になるのは見えている未来です。

夏休み明けの二学期には子どもが新型コロナに感染する前提で、学校にPlan Bを確認しておく(できればPTAも巻き込んで) - 斗比主閲子の姑日記

二学期が始まって、子どもに何か徴候が見えたら、いつも以上に休養を取ったり、家族でちょっとしたイベントを開くとかしたりして、子どもの負担を軽減しないとなと思った次第です。例えば、朝に散歩して、パピコを食べるとかでも。

パピコ分け合って帰る - マイル日記

今日はこんなところです。

子どもが大変なように、大人も様々な面で大変かと思いますので、どうぞ皆様ご自愛ください。また、何かほっこりエピソードがあれば、etsuko.topisyu@gmail.comまで王様の耳はロバの耳的感覚で、お気軽にメールください。

ではでは!