斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

"5~11歳へのワクチン接種によるオミクロン感染予防効果31%、発症予防効果51%、入院予防効果68%"(日本小児科学会)

我が家は子どもたち全員が新型コロナウイルスのワクチン(ファイザー)を2回接種済みです。そのことを知人に話してたら、「でも、子どものワクチン接種って重症化しないだけで感染や発症を防げるわけじゃないんでしょ?」と質問されました。

感染や発症もある程度防げることを日本小児科学会が公表しているのですが、あまり知られていないかもなので、紹介しておきます。

新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY

【5~11歳へのワクチン】

有効性について:海外では、5~11歳の小児に対する同ワクチンの発症予防効果は当初90%以上と報告されていました16)。一方、流行株がオミクロン株に変わってからの感染予防効果は31%、発症予防効果は51%と低下していますが17)18)、入院予防効果は68%と報告されています19)。その後、オミクロン株流行期における5~11歳の小児へのワクチン有効性については、世界各国から報告が相次ぎ、既報と同様の発症予防効果と重症化予防効果が確認されています21)~23)。

【12~17歳へのワクチン】

有効性について:現在、国内で流行しているオミクロン株へのワクチンの効果については、海外において12~15歳を対象として行われたファイザー社製ワクチンの感染予防効果に関する研究が行われ、ワクチン2回接種から14~149日経過後で59%でした17)。また、12~17歳を対象として行われた研究では、新型コロナワクチン2回接種から14~149日経過後の入院予防効果は、12~15歳で92%、16~17歳で94%でした18)。

ということで、子どもでも感染予防効果は一定程度あるようです。ちなみに、日本小児科学会は日本での子どもの感染者数が激増していること、重症化リスクを減らせること、安全性が認められることから、小児へのワクチン接種を推奨することに8/10に方針変更しています。

※見事に激増。小児新規陽性者数の推移 厚生労働省の公表資料を基に作図 https://covid19.mhlw.go.jp

ちなみに、2回ワクチンを接種している割合は、8/8時点で5歳~11歳で17%、12歳~19歳で74.8%と、5歳~11歳が非常に低い状態です。(首相官邸

地域別データは公開されていないんですが、読売新聞が各自治体に確認したところ、接種率は東北が比較的高く、関西が低いようです。この傾向はそれ以降の世代でも同様なので、大人がワクチン接種してないんだから子どもも接種していないという当たり前の傾向ですね。

5~11歳ワクチン接種率は「東高西低」…最高は秋田45%・大阪は最低7% : 読売新聞オンライン

我が家の子どもたちはワクチン接種後に体調不良になるようなことはありませんでした。一方で、新型コロナウイルスの感染時は、大人ほどじゃないけど発熱・喉をやられていたようでした。

子どものワクチン接種は予防効果があまり長持ちしないようなので、今後も継続的にワクチン接種を我が家の子どもたちにはお願いしていくつもりです。