この前、台湾に旅行してきました。
動機は台湾が好きだけど最近行ってなかったこと、そして、2027年に中国が台湾に侵攻する可能性を考えると早めに行った方が良いと考えたからです。
「何、その理由!?」って思う人は多いでしょうから、私の頭の中の理屈を紹介します。
まず、中国が台湾に2027年に侵攻する可能性が相応にあるのは、多くの人が知っていると思います。
2027年がポイントなのは、その年の秋に共産党大会があり、2028年3月までの習近平の国家主席としての現在の任期の延長(再任)が想定されること、そして、同年が中国人民解放軍創設100年だからだそうです。習近平として台湾侵攻するタイミングとして絶好だと。
これは私の妄想ではなく、CIA、アメリカ国防総省、欧米のシンクタンクで2023年以降、常にアップデートされながら報告され続けているものです。最新の報道だと、中国がこれに合わせて軍事力を増強させていることもニュースになっています。
Pentagon says China expects to have ability to invade Taiwan by 2027
当然台湾政府も認識していますから、2026年中の防衛強化の重要性を頼清徳総統が新年談話として語っています。
因應中國2027威脅 總統:2026是關鍵將落實和平四大支柱
これで、背景事情は伝わったでしょうか。続いて、なぜ私が今観光しようと思ったかを書きます。
まず、台湾侵攻は現在は海上封鎖が先に行われるというのが有力です。当然ですが、そんな状況で観光なんて行きようがありません。空路が生きていても外務省は渡航を推奨しないでしょう。
また、万が一にも台湾が中国の支配下になると、2020年に治安維持法が施行された香港が急激に大陸化し魅力を失ったようなことが、台湾でも起こる可能性は残念ながらありえます。つまり、今ある台湾ならではの魅力が損なわれる可能性がある。
そして、現在の台湾の故宮博物館にある収蔵品は、もともと蒋介石が1948年に中国から撤退した際に選りすぐりの品を台湾に輸送したものですから、これらの品も、仮に侵略が成功したら、中国に戻されるはず。北京の故宮博物館に行ったことがある人は分かるでしょうが、がらんどうですからね。中国人からすると、"盗まれた"宝石を取り戻すのは悲願。とすると、今が台湾で故宮博物館の収蔵品を見られる最後になるかもしれない。
最悪な事態には当然なって欲しくありませんが、こういうことを考えると、今のうちに台湾に旅行した方がいいと考えたわけです。
で、台湾に観光してきた感想は、一言で言えば最高でした。ここからは普通の観光日記ブログですから、気楽にどうぞ。
まず、台湾の食事です。
私は台湾の朝食が大好きで、旅行期間中は足繁く近所の早餐店に通っていました。特に、鹹豆漿(甘塩っぱい豆乳スープ)と蘿蔔糕(大根餅)が好きで、無限に食べられるんですけど、朝から小篭包を食べられるのもありがたいんですよね。千円もしないから、お腹に余裕があると、ついつい注文しちゃう。子どもたちは肉まんっぽいのを食べてて、あれも具が豊富だし、具なしも生地を純粋に楽しめるのが良い。

さらに、私の大好物は、豆花(豆乳ゼリー)です。どれくらい好きかというと、1日3回色んな店をハシゴして食べるぐらいです。家族に呆れられました。豆花の何が良いかって、シロップが甘すぎず、具材を選べることです。定番のあずきや緑豆だけではなく、もちもち系の芋圓やタピオカをトッピングすると、食感のバリュエーションが無限になり、これも無限に食べられる。一杯300円ちょっとで、お財布にも優しい。

観光先としては、九份は良かった。私は台湾は、台中、高雄、台南に観光したこともあるんですけど、実は台北の九份に行ったのは今回が初めてで。日本の観光ガイドだと、千と千尋の神隠しのモデルだとか非常に胡散臭いキャッチコピーで紹介されるこの地であるものの、それは完全に抜きにして、雰囲気はとっても良く、お茶屋さんで長い時間お茶を飲んでまったりしていました。難点は観光客が多いこと。朝早くに台北市内を出発するのがいい。

最大の目的地である故宮博物館も相変わらず素晴らしかった。アジアの博物館としては随一ではないでしょうか。残念ながら、翡翠白菜(白菜の形をした翡翠の彫刻)は展示されていなかったのですが、象牙透彫雲龍文套球(象牙を削って20層以上の球体を作ったもの。人の技術の極地)や数多くの美しい螺鈿細工の作品を見られたので満足でした。

物価は前に行ったときと比べて、インフレと円安の影響で、「めちゃくちゃ安い!」って感じはなくなりましたが、まだまだ観光地としては割安感がありました。飛行機で沖縄のちょっと先で距離も近いし、時差は一時間しかありません。そして、実はレストランでもホテルでも日本語を使えることがある世界でも珍しい、日本語フレンドリーな国なんですよね。そういう意味で、日本人としては、台湾はやはり最も身近な海外旅行先だと実感しました。
以上、旅レポでした。
ここからは締めとして、私の政治的なスタンスをちょっと書きます。お好きな人だけどうぞ。
私はご存じの通り思想的にはかなりリベラルで、選択的夫婦別姓、同性婚、相続税増税、資産課税導入に賛成していて、この前の衆院選では、比例代表は迷わず中道に投票したような人間です。安全保障の観点でも穏健派で、日本が戦争しないことは当然として、戦争に巻き込まれて欲しいとも考えていません。
ただ、軍事大国化し、領土拡大の野心がだだ漏れの中国が台湾に侵攻するのは非常に可能性が高いから、それを起こさせないようにしたい、また、残念ながら起きた場合に(香港で起きたような)悲劇をできるだけ減らしたいと考えています。
現実的に、中国からの安い製品・サービスによって経済を握られてる日本が、台湾を最後まで支援仕切れるかはなかなか厳しいと思いますが(中国政府の輸出規制で物価高になれば、日本人は保守でもリベラルでも生活苦から台湾支援を諦めるはず)、一富裕層としてお金はありますから、個人が出来る限りの支援は行うつもりです。
台湾加油!