斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

なぜ「中学受験は親の受験」と言われるのか

一部地域で過熱していると言われる中学受験について、一通りのことが理解できたので、なぜ「中学受験は親の受験」と言われるのかを今日は書きます。

中学受験率が高いのは東京、高知、奈良、京都、広島、神奈川、和歌山

中学受験の話題を出すと、東京都、もしくは一都三県や京阪神だけの話題だと考えると思います。まず、これは違います。

最近は公立中高一貫校の受験が少しずつ増えているので計測が難しくなっていますが、基本的に受験が必要とされる私立・国立の中学校の生徒数の割合を見ると、一位は東京都が25%で、二位は高知県で20%で、奈良県、京都府、広島県、神奈川県、和歌山県と続きます。

私立・国立中学校への進学率が高い都道府県ランキング | 中学受験マガジン

ちなみに、この傾向は10年前も同様です。

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中学受験の経年変化 - ベネッセ教育総合研究所より

全国的には中学受験をしている生徒数は8%+αぐらいで(一学年の生徒数が100万人とすれば大体毎年8万人。全滅・途中撤退するケースも考慮すれば10万人ぐらい?)、地域で見れば関東・近畿・中国・四国が高めで、東北が低めです。

「高知などの地方はたまたま私立中学が多いだけで、別に受験が大変ではないのではないか?」という疑問を持たれる人もいるでしょうが、そういう人はその地域の私立の偏差値をチェックしてみてください。

高知県の偏差値上位の高校は、土佐、学芸、土佐塾、土佐女子など私立の中高一貫校です。簡単に入れる中学校ではありません。

東京の、一部地域(文京区、港区、目黒区)では国立・私立の中学への進学率が40%ぐらいに達するので、中学受験=東京都市部のものというイメージがついているのでしょう。

中学受験戦争に巻き込まれたくなければ、中学受験の割合が高い地域を避けるのがお勧めです。中学受験率が高い地域では、成績の良い子、素行の良い子が地元の公立中学に進学しないため、相対的に"荒れた"状況が成立しがちです。

また、実際は地元の公立中学がそんなに悪くなくても、周囲が中学受験をしていると親だけでなく子どもも「中学受験をしないといけないのかな」と思ってしまいます。小学校5年生の秋頃になって急に中学受験を意識しだして、子どもが塾に入るようになる家庭を私は何軒も見たことがあります。

中学受験偏差値 50 ≠ 高校受験偏差値 50

これに関連して中学受験で誤解しがちなこととしては、中学受験偏差値の捉え方です。50をその年代の子どもの平均と考えてしまうと、子どもの相対的な学力を大いに見誤ります。

なぜなら、中学校を受験する子どもは何だかんだいって勉強ができる子が多いからです。先ほど紹介した通り、中学受験をするのは東京でも25%~で、全国でも8%~です。ざっくり、勉強ができる子が多めな母集団です。

なので、中学受験偏差値 50というのは高校受験偏差値で55以上だったりします。最近は、高校からの入学を停止している中高一貫校も多いため単純比較は難しいですが、同じ学校でも中学受験偏差値と高校受験偏差値を比較すると、大抵は中学受験偏差値のほうが低いことが分かるはずです。

親が高校受験や大学受験しか経験しておらず、子どもが中学受験をしようとしている場合、親が子どもの属する母集団の違いを分かっておらず、子どもの相対的な学力を見誤ることがしばしば起こりがちです。

なぜ「中学受験は親の受験」と言われるか

本題の、なぜ「中学受験は親の受験」と言われるかですが、そんな難しいことではなく、子ども一人だけで勉強させてどうにかするのが難しいからです。

正確に言えば、中学受験だけが親の受験ではありません。むしろ、幼稚園受験や小学受験のほうが圧倒的に親の受験です。順番にするとこんな感じでしょうか。

幼稚園受験>>>>小学受験>>>中学受験>>高校受験>大学受験

子どもが小さければ小さいほど、なぜ学ぶか、何を学ぶか、どうやって学ぶかは自分で判断することの難易度は上がります。一人で勉強ができないわけです。親自身がマネージをする必要が出てきますし、幼稚園受験や小学受験では親自身が面接で"テスト"されます。よっぽど親の受験です。

でも、中学受験が特に親の受験と言われるのは、幼稚園受験や小学受験に比べると、母集団が多いので目を引くからでしょう。

「中学受験といっても塾に通わせるのだから、親がやることはないのでは?」と思うかもしれません。習い事を経験した人からすれば想像できるでしょうが、塾だけで勉強は完結しません。塾の時間より家庭学習の時間が長いもので、塾の勉強の復習を家ですることになります。小学生に国算理社の四教科の宿題を管理するのはまず無理です。何の勉強をやるのかの管理から始まり、添削も親がすることになります。

子どもに一人で解かせて一人で答え合わせをさせる親もいますが、大抵は失敗します。なぜなら、子どもは「間違ったら怒られる」「点数は高いほうがいい」とすぐに学んで、答えを書き写すようになるからです。至極当然の発想です。

ということで、中学受験では親が子どもの勉強をそこそこ管理監督する必要が出てきます。だから、「親の受験」。

親のキャパシティ(学力・お金) ≒ 子どもの成績

よく企業が成長できるかはCEO(社長)の器次第だと言われます。ベンチャー社長は起ち上げるところまではできるけど、そこから規模を出すにはプロ経営者に任せたほうがいいという話もあるなど、企業にとって誰が経営するかはとても重要です。

同じことが中学受験でも言えます。何しろ、中学受験は「親の受験」ですから、子どもがどう勉強するかは親次第となります。

話は変わりまして、いわゆる試験勉強というものは、試験の範囲がおおよそ決まっていて、その範囲の内容を試験のタイミングまでにある程度理解できていることが求められます。中学受験に限らず、司法試験や危険物取扱者試験でもTOEICでも同じです。

範囲がある程度分かっていれば、その範囲の内容を何回か繰り返して確認して、特によく理解できていない個所を復習するのが大事になります。

中学受験に話を戻すと、目標となる中学校があるなら、その学校の科目や時間や過去問を何年分か眺めてみて、ロードマップを組んでいくことになります。

ここで問題になるのは、中学受験の科目数と試験範囲の広さと難易度です。国語と算数の二科目で受験できるところはいいですが、大抵の中学校は三~四科目だし、試験範囲は小学校全般と幅広く、そして、内容もそこそこ難しいものです。

例として、四谷大塚偏差値50ぐらいの独協中学校の算数の問題を紹介します。四則演算、図形、文章題で大問6つで試験時間50分です。合格基準点はおおよそ6割。

獨協中学校(東京都)の入試情報・入試過去問題情報 | 中学校選びならJS日本の学校

もちろん、科目は算数以外にも国語も理科も社会もあります。しかも、どれもそれなりに難しい。

自宅学習でやるなら親がこの辺を把握して、小学校6年の1月~2月までに仕上げていくわけです。塾の場合だったら、宿題や試験の出来をチェックして理解が浅いところを親がカバーすることになる。

だから、親がこの手の試験勉強に慣れているかが子どもの成績におおよそ相関することになります。おおよそとしているのは、試験勉強に慣れた親が害になることもあるし、子ども自身が塾の勉強を粛々とこなして弱点も自ら把握できたりすることも稀にあるし、指導が手厚い塾がフォローをしてくれることもあるからです。

ちなみに、お金のある家庭や、親が勉強を教えられない家庭では、個別指導塾に入れたり、家庭教師を付けます。親のお金の出番です。集団塾の授業も親の指導も、子どもの学力に応じた個別最適化が必ずしもできるわけではないので、個別指導でお金をかけると比較的効率的に成績が上がります。

だから、中学受験では、おおよそ親のキャパシティ(学力・お金)が子どもの成績の上限に影響します。

塾に通わなければ中学受験で合格できないか

塾の話に触れたので、もう少し、塾について深堀りします。中学受験といえば塾とセットで語られますしね。塾に通わなければ中学受験では合格できないと考えられている。

これは必ずしも正しくはありません。何しろ中学受験でも倍率1倍ぐらいの学校はあります。また、塾に通わなくても自宅学習で難関中学に合格する子どもはいます。

塾が必要かどうかというのは、ざっくり言えば、①受験する学校、②親のカバー力、③子どもの学力の3つ次第です。受験する学校を難易度が低いところに設定すれば、親のカバー力や子どもの学力次第で塾に通わなくても合格はできます。

実際は、そこそこの中学校に入りたい、入ってもらいたいと考えがちで、親が完全にすべてをカバーできるわけではないし、一家庭で得られる情報も限定的だし、子どものモチベーションもあって、中学受験をする子どものうち(私が見る限りだと)6-7割は塾に通うなり、家庭教師をつけるなりしてアウトソーシングサービスを受けています。

例えば、東京都で中学受験をする子どもは2万人ぐらいです。このうち、近年生徒数を激増させているサピックスの生徒が東京で限定すると大体4~5千人ぐらいでしょうか。それ以外の大手塾である早稲田アカデミー、日能研、四谷大塚で合計すると、大手塾だけでシェア50%は超えてくるはずです。

灘や開成などの最難関とされている私立中学校はかなり特殊な状態で、合学者のうち100%以上が塾に通っています。100%以上というのは、単科だけ受講したり、試験だけ受けたりしたことで合格者にカウントをしている塾があるからです。いずれにせよ、難関校に入っている子どもの多くは塾に通っています。東京の難関校だとサピックスのシェアが異常なことになっています。大体4割を超えています。

【中学受験速報2021】御三家・人気校の大手3塾合格者占有率 | インターエデュ

どうしてそんなことになっているかというと、鹿児島ラ・サールと九州での東大合格者数で競う福岡の久留米大学附設中学の試験問題を見てみたら分かります。

久留米大学附設 - Sakura Professional Lecture

非常に難しいですよね。先ほど紹介した独協中学の試験問題と比較すると違いがよく分かると思います。ちなみに、久留米大学附設中学の塾別シェアだと英進館がシェア50%以上を占めています。

このように難関校とされる学校は、単純に試験問題が難しいわけです。どんなに勉強ができる子どもでも、何の対策もしなかったら受かりません。逆に、そこまで難関でない学校は、試験問題を見たら分かりますが、そんなに試験問題が難しくありません。

要するに、子どもの基本的な学力と、ゴールをどこに置くかどうかで、どこまでアウトソーシングをするかが変わってくるということです。

法律の資格でも、マイナンバー実務検定3級と司法試験では勉強する量がまったく違います。受験者の8割以上が合格するマイナンバー実務検定3級なら、ほとんどの人が予備校に通わなくても過去問を解けば受かる。でも、司法試験はそうではない。

全員が塾に通っているわけではないけれど、難関校に合格しようと思ったら塾通いは避けられないというわけです。

中学受験の勉強はいつから始めるか

そんなこんなで、中学受験の勉強をいつから始めるかというありがちな疑問も、①どの程度の難易度の学校を目標とするか、②子どもがどの程度の成熟度か・学力かで変わります。

もともと勉強ができる子どもであれば小6から1年間塾に通うだけで最難関に合格するなんてこともあります。逆に、そんなに勉強ができない子どもの場合は、小学校の6年間塾に入っていても学力的にはそんなに伸びないというのもしばしばです。

ただ、大多数がどういう動きをしているかというのはあって、中学受験が意識され始めるのは(塾に入る子どもが増えるのは)、おおよそ小学校3年生の2月です。以前は小学校4年生の2月ぐらいだったのが最近は早まっています。2月という中途半端な時期なのは、小6の受験が完全に終わるのが2月の初旬だからです。塾が暇になるから、新小4向けの授業をこの時期から始めるわけです。

「そんなに早くから勉強し始めて何をするの?」と疑問に思うでしょう。やっていることは小学校6年生までの範囲を早めにやるだけです。塾によりますが、小学校6年の夏頃までには小学校の範囲を終わらせて、以降の時間を使って基礎固めや応用問題(学校別対策)をするわけです。

塾によって何をどの程度勉強するかは変わりますが、小4で週2、小5で週3、小6で週4ぐらいに通学する頻度が変わり、それに応じで月謝が上がっていく傾向があります。

小6では志望校対策のために個別指導や家庭教師を受ける家庭も出てくるため、家庭によっては小6で100万円以上の"教育費"を払うことがあります。学校説明会の日に駅から校門までの間でパンフレットを配っていますよね。あれを利用するわけです。

難関校向けの中学受験の勉強は役に立つか

ここまで書いてきたとおり、中学受験と一言で言ってもグラデーションがありますから、地域もそうだし、受ける学校もそうだし、何を前提としているかを共有しないと(他の多くの話題と同様に)中学受験では話が噛み合わないことがしばしばあります。

話が噛み合わない代表的な論点として、「中学受験の勉強は役に立つか、立たないか」というのがあります。

ここまでの文章を読んできた人からすればすぐに分かる通り、どんな勉強をするかは毎年8~10万人受験していても人それぞれですから、もちろん「一概には言えない」が正解です。

しかし、中学受験の勉強というのはしょせんは小学校の勉強の範囲に過ぎませんから、多くの子どもにとっての中学受験のための勉強は、小学校の勉強(国語算数理科社会の四教科)を学校以外で繰り返しているだけと考えられます。

そう見れば、「中学受験の勉強は役に立つか」というのは「小学校の勉強をすることは役に立つか」という質問とも言いかえられますから、これに対して、「小学校の勉強は役に立たない」と答える人は少ないでしょう。

私が複数人の子育てをして、子どもの小学校での学習を見ていても、国語算数理科社会は(他の科目と同様に)お役立ち度は相当に高いと感じました。確認したことはありませんが、きっと費用対効果についてのエビデンスはあるのでしょう。特に、理科の観察や、社会の地域社会の理解は、生きる上で特に重要だと思いました。

とはいっても、「小学校に比べて塾での学習は点数を取ることを目的にしていてお役立ち度が低い」という考えもあるでしょう。これについては、塾の教え方も、小学校での教え方もグラデーションがあるので、どちらがどうというのは単純比較はできません。ただ、昨年の緊急事態宣言中に複数の塾のオンライン授業を見る機会がありましたが、少なくとも私の子どもが通っていた小学校の授業と比較すると、塾では相当ロジカルに説明しているし、身振り手振りや雑談の混ぜ方も上手いなと私は思いました。

恐らく、中学受験の勉強が役に立つか立たないかを論点にしたい人は、先ほど紹介した、いわゆる難関校向けの勉強が役に立つかどうかを想定しているケースが大半です。人数でいえば、一学年100万人のうち、中学受験をする10万人ぐらいの中でのせいぜい1-2万人ぐらいの子どもを対象にした話題です。かなり限定的な話。

どうして議論したい人が出てくるかというと、この手の難関校向けの受験勉強は、少なからず何かを犠牲にしているからです。例えば、遊ぶ時間や睡眠時間は減らされがちです。

塾が作成した難関校の合格体験記の資料を読むと、その手の学校に合格した子どもは7割ぐらいがメガネを掛けています。日本の小6で裸眼視力が0.7を下回る子どもの割合は4割ぐらいですから、中学受験で難関校を受験している子どもが視力低下するぐらい勉強しているのは大体推測できます。就寝時間は平気で23時とかですしね。

犠牲にするものが多いから、それに見合う勉強なのだろうかという議論になるわけです。

正直に言えば、せいぜい毎年1-2万人ぐらいの人数の話ですし、最終的には親とその子どもの判断ですから、外野がどうのこうの言うこと自体が意味がないと私は思っています。

個人的には犠牲をしてまで役に立つかというより、この毎年1-2万人ぐらいの子どもたちの多くは、親が勉強できるかお金があることが多く、そして、この子たちが中高一貫校で勉強して、東大や京大などの日本の難関大学で高いシェアを占めていることを問題視しています。

要するに、いつも言っている教育格差の固定化問題です。

教育格差 ──階層・地域・学歴 (ちくま新書)

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※この話題です。

子どもの"意志" ≒ 親の意志

最後に、地域によって、人によっては何かを犠牲にすることもある中学受験について、「子どもの"意志"で受験する」ことについて書きます。親同士の会話で「子どもが受験したいというなら受験させたら」「うちは子どもが受験したくて受験したんだよね」という、子どもの"意志"が話題になることがあるやつです。

この子どもの"意志"というのをどう捉えるかは結構難しいんですよね。はっきり言えば、子どもの"意志"は、周囲の友人と親の提供する環境でそこそこ作り上げられます。これも中学受験が親の受験と言われる要因です。

分かりやすいのは、文化祭などの学校見学です。

地元の公立中学では華々しい文化祭なんてないし、説明会はあってないようなものですよね。一方、私立の中高一貫校の文化祭は高校生もいるからクオリティが高い。説明会では"お客さん"扱いで丁寧な魅力解説がある。灘の文化祭とか凄いですよ。

Knock & Dive | 第75回灘校文化祭

見学した子どもはどちらを魅力的だと思うでしょうか。

スーパーに行って、石鹸が一つしかなければそれを買うわけです。でも、「肌の潤いを保つ!」「○○配合!」みたいなPOPがついた複数の商品が並んでいたら、その中から選ぶ。

選択肢を用意すると、人間は選ぼうとし始めるわけです。スーパーではマーケティング目的で選択肢が用意されるわけですが、小学生による見学で、誰が行く中学校を選ぶでしょうか。

子どもの"意志"で志望校を選んでもらいたければ、①晴れた日に、②子どもの趣味・特技に強い学校の説明会・文化祭に、親が連れて行けばいいわけです。地元の公立中学は雨の日に校門の外から見るだけ。

小学生が見える範囲というのは相当狭いですから、子ども騙しでも"意志"はある程度作れちゃいます。

もちろん、地元の小学校の同級生とは一緒に進学したくないという強い思いがある子どもも(親も)いますから、子どもの意志をすべて親の意志とは言いません。だから、≒。

ただ、中学受験の志望校選びでは、基本的には親の意志が意識的にも無意識的にも反映されやすいというのは、親として分かっておくものだと私は考えています。子どもが何かを犠牲にして選ばせていいものかどうか。

親も親で、"良い"学校を見学しちゃうと、「こんなところで子どもが過ごしてくれたら嬉しいな」と良い環境を提供したい気持ちと、「私もこんなところで過ごしたかった」と親の自己投影をしてしまうこともありますからね。見てしまって、頑張れば手が届くと思ってしまったら、子どもに頑張らせたいと思ってしまう。

締め

ということで、なぜ「中学受験は親の受験」と言われるのかというポイントを中心に、中学受験について私が理解しているところをまとめてみました。

7年前には保活のまとめをしたし、

妊娠前から始める人もいる保活のまとめ - 斗比主閲子の姑日記

6年前にはPTAのまとめをしました。

初心者でも分かるPTA ~マクロ編(全国組織、歴史、議論になる背景、地域差)~ - 斗比主閲子の姑日記

子どもの成長に伴い、正直まったく興味がなかった物事への好奇心が湧くのは、予想以上に良い暇潰しになっています。

今回、中学受験についてはどちらかというと概論的なことを書きましたが、私の知人・友人からは、中学受験漫画の『二月の勝者』に登場してきてもおかしくない、とても心温まる、ほっこりエピソードを聞く機会があります。

私が中学受験について見聞きした具体的な事例をブログに書くことはないでしょうが、もし、エンタメとして中学受験を消費してみたい人や、これから東京のごく一部での中学受験を仮想体験してみたい人がいれば、ぜひ『二月の勝者』を読んでみてください。とてもほっこりするはずですよ。

もう少しライトにさくっと中学受験を知りたければ、『二月の勝者』の高瀬志帆さんが書いたシミュレーション漫画がお手軽です。

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