斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

我が家のお小遣い制度は成功報酬型。いずれベーシックインカムを導入するかも

少年ジャンプは小学校中学年以下だと、お小遣いが足りなくて買えないという話をTwitterで紹介しました。

それに関連して、以前にネットの友人に言ったら面白がられた我が家のお小遣い制度について今日は書いてみます。

我が家のお小遣いは成功報酬型

我が家ではお小遣いを成功報酬ベースで支払っています。成功報酬とは、「〇〇ができたら支払う」というやつですね。その〇〇とは家庭内でのお手伝いと、ドリル・問題集です。

家庭内でのお手伝いについて、例えば、洗濯物をハンガーにくっつけたら100円、家族の配膳をしたら一人分につき10円とか、そういう細かな金額を設定しています。自分のためのことは除外して、家族のためになることには金銭対価を発生させるようにしています。

以前にも書いた通り、我が家では姑に何かお願いするときにお金を払っているわけですが、家族の間だと、親しき仲に礼儀なしで対価なしに何かをやらせることが常習化し、それはお互いに暗黙の貸し借りを作りあげて、変な期待に繋がって、いざこざの種になると私達夫婦は考えています。

そういうわけで、労働への対価がしっかり払われるべきだという発想から、家庭内でのお手伝いによってお小遣いをあげるようにしているわけです。

あとは、子どものうちは勉強が仕事みたいなものですから、仕事である勉強への対価も支払うべきだと考えて、ドリルや問題集を一冊終えたらいくらという感じでお小遣いをあげています。500円ぐらい。できなかった問題はチェックしておいて、二回目をやり直したら、400円払うようにしています。三回目は、300円。復習時にも対価を発生させることで、復習に取り組むインセンティブを設けています。勉強では復習が最重要。

学校のテストの結果ではお金は払っていません。結果よりもプロセスに報酬を与えたほうが良いという発想からです。結果に払うようにすると、ズルをするインセンティブが働くし、プロセスを頑張るかといえば必ずしもそうではない。

前提なしにお小遣いをあげている親が大半

このような形でお小遣いを支払っているのは恐らく世の中で相当な例外でしょう。

次のグラフは、全国の子ども5万人に対してのアンケートで、

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「子どものくらしとお金に関する調査」(第3回)2015年度調査 p.5より

上記の通り、中高生ではおこづかいをもらう前提条件がないのが大半です。

残りのケースにしても、家の仕事を細分化してお小遣いをもらっているということではないでしょうし(「お小遣いは、家のことをやってる前提だからね」程度でしょう)、良い成績を取るというのもドリル・問題集をやってということではないはず。それこそ、テストで80点以上取ることとか、通知表がどうだとか。

我が家でやっていることは、お金を払う上で、親が子どもの家事手伝いや勉強をよく見ている必要があります。

家事もずさんにやれば減額しますし、ドリル・問題集も解答は外しておいて親が採点しています。もう少し、子どもが大きくなれば全部任せるつもりで、今は親がクオリティコントロールをしています。これが、けっこう大変なので、我が家のやり方が世の多数派になることはないでしょう。

いずれベーシックインカムを導入してもいいかも

今はほぼ成功報酬型で、固定の支払いはかなり少なめです。

もう少ししたら導入をしてみたいのは、ベーシックインカムです。あえて難しい言葉を使いましたが、一般的な毎月いくらみたいな固定のお小遣い制度の導入です。普通のお小遣い。

成功報酬型に寄りすぎていると、家事を手伝えないとき、勉強にやる気がもてないときには一切お小遣いがなくなってしまいます。子どもだってやりたくない・やれないときがあるにも関わらず。

大人になれば生活保護を受けることもあるわけですし、最低限のお小遣いを親が保証するというのは社会制度にも合致していて面白いので、機会があれば、成功報酬の比率を下げて、固定の割合を中心にして、子どもがどう振る舞うかを見てみたいと考えてます。

上手く行かなければそのときに調整してみたらいい。

締め

以上、我が家のお小遣い制度についてでした。

子どもたちにはジュニアNISAでお金を運用していることは伝えていますが、投資への理解はまだまだ全然ありません。貯金がギリギリ。

いずれはジュニアNISAの運用成果を見せながら、投資教育をしていくつもりです。

親業のゴールが子どもの自立として、家事とお金周りのリテラシーというのは自立の必要条件です。その2つでほぼ十分と言ってもいいかもしれない。

上手くインセンティブを設計し、子どもたちにはリテラシーを身に付けてもらえるようにせいぜい色々試行錯誤してみます。

我が家でやったドリル・問題集は、需要がありそうなら紹介します。