斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

友達から「フェミニストが苦手」と言われたら、なんと言えばいいか

こんな記事を読みました。

友だちが「フェミニストが苦手」と言った|藤岡みなみ|note

あれから、少しもやもやしている。彼女になんて言ったらいいんだろう。友人に対してというより、言語化できない自分に対してのもやもや。この機会に自分の中で整理してみたいと思った。

私が友達から「フェミニストが苦手」と言われることはあんまりない気がしますが、もし言われたとしたら、どんなリアクションをするか、シミュレーションしてみました。

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※気付けば隣人愛を持っている気がする

特に何も言わず受け止める

私が友達から「フェミニストが苦手」と言われたら、「へー、そうなんだ」ぐらいのリアクションをして特に大きなリアクションは自分からはしないと思います。淡々と受け止めるはず。

これが「ホワイトチョコが苦手」とか「ダークナイトが苦手」とかでも同じですね。苦手であろうが好きであろうが、他人が何をどう感じるかはその人の自由であり、他人が介入できるものではないから。

だから、淡々と受け止める。

私のリアクションを期待しているか確認する

ただ、何の脈絡もなく、自分が苦手なものを私に対して開陳するというのもおかしな話ですから、「フェミニストが苦手」とわざわざ言うのであれば、私のリアクションを求めているとも考えられます。

なので、文脈や相手が「苦手」と言っているときの表情を見て、それが独り言ではなく、私に何かリアクションを期待している気配があれば、「そうなんだ、苦手なんだ。何かきっかけとかあるの?」みたいな感じで少し深堀りするはずです。

それで立て板に水のように何か話をしてきたら、それも只管に聞きます。「あなたはどう思うの?」と質問されることがなければ、自分の意見は言いません。

どう思うか?と問われたら……

仮に、私に「あなたはフェミニストをどう思う?」と問われたら、

「私の理解するところだと、フェミニストは一人一派ということだし、ソフトなところからラディカルなところまで幅広いから、フェミニスト一般をどう思うとかはないかな。私自身はソフトなフェミニストだとは思う。東大の女子率の低さや医学部入試の女性不正や日本の女性に不利な労働慣習とかはどうにかしたいと考えているしね。インドで女性の権利が侵害されがちなのも以前から注目しているし」

みたいな感じで、私のスタンスを説明するでしょう。

私はその友達と自分のスタンスと相手のスタンスを戦わせたいとは思わないので(大体お互いに相手を変えられることはないと分かっているので)、「苦手だ!」という人に対して「どうして苦手なのか!?」「私は苦手なのはおかしいと思う!!」などという喧嘩になるようなコミュニケーションはしないはずです。

私もアラフォーですしね。他人をオルグしたいとか、思想信条の違いでもって相容れない人間と絶交するなんてことはまずやりません。公明党への投票のお願いだって華麗に躱すぐらいのことはできます。

もちろん、我が家の年収を無作法に聞いてくる輩や、PTAを混乱の渦に巻き込むようなモンスターみたいな人であれば、徹底的にやりますけど。

もし子どもに言われたら

ちなみに、友達なら上に書いたようなリアクションですが、子どもなら違うでしょうね。たぶん、積極的に背景を聞こうとするはず。子どもが親である私に言ってきているとしたら、何かのアピールと考えられますから。

私はまだまだ日本は女性差別が残っていると考えていて、日々の公私で差別を減らすために出来ることはしているつもりです。子どもにも差別には加担してほしいと思っていません。

だから、「フェミニストが苦手」が「女性の権利が向上しなくてもいい」ということを背景にしているとしたら、日本で女性が置かれている状況を本人が嫌がらない限りで説明するはずです。私の世代で女性の管理職割合を5割にするのは難しいけど、私の子ども世代ではぜひそうあって欲しい。

あとはフェミニストと言っても色んな人がいますから、色んなフェミニストがいるということも伝えられたらいいですね。

もう6年前にもなるエマ・ワトソンさんの国連でのスピーチ。彼女が無自覚なフェミニストたちのおかげで不利を被ることなく生きられたと言っているように、

Emma Watson Gender equality is your issue too | UN Women – Headquarters

These influencers were the gender equality ambassadors that made me who I am today. They may not know it, but they are the inadvertent feminists who are changing the world today. And we need more of those.

And if you still hate the word—it is not the word that is important but the idea and the ambition behind it. 

(中略)

If you believe in equality, you might be one of those inadvertent feminists I spoke of earlier.

And for this I applaud you.

We are struggling for a uniting word but the good news is we have a uniting movement. It is called HeForShe. I am inviting you to step forward, to be seen to speak up, to be the "he" for "she". And to ask yourself if not me, who? If not now, when

私も一人の、ちょっと自覚のあるフェミニストとして、自分ができる少しのこと(仕事・自治会・PTAでのセクハラを咎める、子どもの性差で進路を妨げない、医学部入試での女性・浪人差別が再発しないか注目すること等々)は、これからもやっていきたいので。

いつも言っている通り、家庭内トラブルの50%は男性の過重労働をどうにかすれば解決できると考えています。女性が生きやすい社会は男性にとっても生きやすい社会(である側面がある)ですから。

締め

というわけで、真正面から問に答えてみました。

ちなみに、主題じゃないので多くは触れるつもりはありませんが、もとの記事の人が友達の発言にモヤモヤしたというのは、私の拙い推測では、フェミニストである筆者さんが「フェミニストが苦手」として友人から攻撃された印象を抱いたが、その場では有効な反論・主張できなかったということかなと思います。

自分の考えを否定されて、その場で有効な返しができないというのは辛いですからね。後になってでも相手に伝えたり、そのときどう言いたかったかを表現したりするというのは、モヤモヤの解消としては有効です。

以上です。以下、余談です。

いよいよ投資家の恐怖心がピークに達しようとしてますね。

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Vix-Index

この後半年ぐらいはジェットコースターみたいな相場になりますから、現時点で怖くて怖くてたまらない人は、レバレッジのポジションでも取っていないようであれば、最低あと1年ぐらいは株式市場を見ないようにするのがお勧めです。100万円ぐらいの生活防衛資金はありますよね?

私はいつものように美味しいケーキを食べながら、アセットアロケーションを調整していくつもりです。

ではでは!