斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「定年退職間近。今の職場に体力的な限界。仕事を断る? 早期退職? 介護休暇? どうすればいい?」

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。仕事のモヤモヤ。

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Q. 定年退職間近。今の職場に体力的な限界。仕事を断る? 早期退職? 介護休暇? どうすればいい?

※太字はtopisyuによるもの

斗比主閲子様

こんにちは。初めてメールさせていただきます。いつもブログを楽しく拝見しています。この数年のの悩みを聞いていただきたくメールさせていただきます。

・フェイクに関しては全面的にお任せします

斗比主様が以下の状態であれば、今後どう動かれるますか? 立ち回りとしてのアドバイスはありますか? いい年して恥ずかしいですが、あと、自分をちょっと褒めて欲しい気持ちがあります。

属性:

定年まで後4年(延長の予定なし) 大手JTCの支店勤務。ADHD傾向有。夫・子(新卒同居)有り、昨年末に父が急死。自宅から2時間の距離に軽度認知障害でサポート必要な母が一人暮らし。

悩み内容:

勤め先の現状に不満があり。精神的にも体力的にも限界だが退職するのが不安。部署の本部方針が支離滅裂で、実務が拡大傾向にあるのに人が減らされすぎて仕事が回っていません。管理部門且つ支店勤務で整備の全くされていない下請け業務の仕事ばかりが回ってくることも不満です。

今年は自分の体調に加えて昨年父が急死したためにプロジェクト的な仕事から外してもらっているため、余計に雑務が多い状態。部署そのものがカスタマーセンターのようになっていることもあり、問い合わせの対応多し。そのレベルが年々下がっているのも地味にストレスです。

周囲は420時間超の残業をしているメンバーも。上司にも面談のたびに訴えてきたが全く改善されない。しかし、見渡せば励まし合い助け合いながらやってきたメンバーがアラ還暦ばかりで3年前後で退職予定。一緒に仕事をしたくない同期と2人残されることになります。

仕事そのものが嫌いなわけではなく、収入も良く、末端雑魚扱いとはいえ大手企業に勤めていることで自己肯定感の低い自分の拠り所になっていることを重々自覚しています。よって辞職したくはないが、現在の業務を続けていくことに体力と精神的な限界を感じています

支店も閉鎖したいのかどの部署もプロパー社員は減員で異動できる場所はほぼ皆無と思われます。もともとの勤め先が倒産しそうになった際に現在の勤め先に吸収合併されたのですが、10年以上経過しているのに社風になじめないところもあります。(愛社精神皆無で完全に実益のために勤めてますね。笑)

1 60歳の定年までの4年、仕事できない社員を貫いて来る仕事の多くを断る

割と生真面目なのと無駄なプライドも持ち合わせているので無能と思われることは辛いし 他の人が大変そうなのに余力を残すのは良心がとがめる。

2.退職して第二の人生を歩む

尊敬する先輩が退職されるのであれば同時に辞めてもいいかなという気もあります。共働きが長かったので世帯的には一応富裕層ですが、心配性なので継続収入は欲しいです。パート・アルバイトする気持ちはあるか雇ってくれるところはあるのか? 母のことがあるので表向きの理由はつけられます。

辞めたら、なにか自信のもてそうな資格を取ったり大学の聴講生になったり、遊んだりそれなりにやりたいことはありますが、辞めたらやる気がどこかに行って、だめ人間にならないか。属性のない人になる不安。(友人・知人に専門職多く、いまでも引たまに引け目を感じる)

3、介護休業を取る

実際に母を近くに呼び寄せる話も浮上しており上長にそのうち取得する可能性もあると耳打ちはしてありますが、その間の業務負担が周囲? 誰ができるの?(キャパの問題で)って感じです。戻っても悩みがスタートに戻りそう。一気退職にならずじっくり考える時間になるのはよいのか

長くなりましたがよろしくお願いします。 

一読者より

A. 長い間お勤めご苦労様でした! 定年後の準備を始める時期です

メールありがとうございます!

恐らく銀行の支店でお客様係をされているのかなと推測します。長い間お勤めご苦労様でした。銀行は支店が儲からず、人員削減を続けていますから、必然的に業務負荷が上がっているんでしょうね。

それで、私が同じように56歳で定年間近であれば、自己都合での退職金がどの程度になるか計算し、手元に十分な現金があるかどうかを確認した上で、退職するか、もうしばらく働くかを冷静に見極めると思います。仕事が面白ければまだ働き続けることはあるのでしょうが、完全にスポイルされているし、労働時間も長いとなれば、わざわざ残り短い時間を使って働き続けることはしないでしょう。

ただ、私がお金の余裕があることを確認したらすぐにでも退職の決断をするのは、退職後の人生設計(暇な時間に何をもって人生を埋めるか)が予想がついているからです。この読者さんのように、退職後の生活にイメージが沸いていないなら、まずは何をするかの整理を始めるはずです。

その観点だと、すぐに辞めるのではなく、介護休暇等の取れるだけの休みを使うのがいいですよね。労働時間が長いと、余裕がないから、なかなか考えにくい。

会社への愛社精神がないことを自嘲気味に書かれていますが、はっきり言って、会社側は読者さんに対して高い忠誠心は期待していないはずです。60歳となればもう辞めるのは目前だし、現在重要な業務に従事させていないわけですし。ここまで仕事を頑張って続けてきたから、しっかりやり切りたい矜持があるのは理解できるものの、どうせ後僅かの関係ですから、「立つ鳥跡を濁す」の気持ちで、せいぜい会社を利用して、退職後の人生設計を考えるのに時間を使いましょう。

……と、私ならこんな風に立ち回るはずです。

長く仕事を続けていると、仕事以外でどう時間を使ったらいいかは多くの勤め人の共通の悩みです。まっとうな企業の正社員としてのステータスが外れた後の自分自身が不安になるのも当然のことです。

一方で、ここまでしっかり仕事を続けてきたのだから、仕事を辞めてもいきなりダメ人間になるなんてことはないはず。いきなりハードランディングするのは向いていないようなので、退職後にやりたいことを少しずつ先に手を付け始めるといいですね。例えば、大学の聴講生は今からでもなれます。

以上、今日はこんなところです。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.com まで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

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