今日は、読者からの子どものための投資についての相談です。
Q. 子どものための毎年24万円の資金、ジュニアNISAとつみたてNISAのどちらで運用する?
閲子様
いつもブログ楽しく拝読させていただいております。特に投資の部分は本を読んでモヤモヤしてた事を記載いただいていたりと、参考にさせていただいております。
今回第二子が生まれた事もあり、所謂学資保険について第一子と共に見直そうとしております。その中でジュニアNISAと積立NISAについてご意見いただきたく、メールさせていただきました。
親からの援助等は無く、学資保険は年間24万を積み立てている状況です。ジュニアNISAに変更した場合も同金額を積み立てる予定で、上限80万には届きません。この様な条件の場合、ジュニアNISAではなく、積立NISAで積立した方が良いでしょうか?ある程度の貯蓄はありますが、2人分800万を直近5年で積み立てるのは難しいと感じております。口座は子供のものを開設し、そこで積立を実施する予定です。
お忙しい中恐れ入りますが、ご意見をいただければ幸甚です。
一読者より
A. 便利なのは間違いなく、つみたてNISA
要するに、子どもが二人いて、一人につき年間24万円ぐらいの余剰資金(貯金・投資できるお金)があり、今のところは学資保険に積み立てているけれど、ジュニアNISA、つみたてNISAのどれに振り向ければいいかという相談ですね。
せっかくなので制度の違いをざっくり説明すると、
- 学資保険・・・掛け金は全部で200-300万円ぐらい? 満期まで保有すると返戻金にちょっと利子がつくことも。途中解約はできるが返戻金が残り期間に応じて減る。受け取りは普通は親
- ジュニアNISA・・・掛け金は子ども一人あたり年間80万円×最大5年まで。どれだけリターンがあるかは投資先次第。2023年までの制度。投資で益が出ても無税。途中売却しても受け取れるのは原則子どもが18歳になってから。受け取りは子ども。
- つみたてNISA・・・掛け金は大人(20歳以上)一人あたり年間40万円×最大20年まで。どれだけリターンがあるかは投資先次第。2037年までの制度。投資で益が出ても無税。途中売却しても課税無しで受け取れる。受け取りは大人。
こういう感じです。本当は、こんな簡単にまとめられないので、詳しくは世の中の解説記事を読んでみてください。
私自身は学資保険は、利回りの低い商品が多いのと保険会社の営業を相手にするのの面倒臭さと途中解約すると確実に元本が減ることから、利用していません。ジュニアNISAとつみたてNISAは両方とも利用しています。
それで、結論から書くと、二人親家庭としての投資資金が子どものための年間24万円分/一人のみということであれば、ジュニアNISAとつみたてNISAは、つみたてNISAのほうが断然便利です。途中解約して手元に現金化できますしね。ジュニアNISAだと、例えば、中学から私立に行くなんてときに手元に現金化できませんし。つみたてNISAは、大人一人につき年間40万円の枠ですから、24万円×子2人分ははみ出しますが、その場合は、親二人の枠(40万円×親2人分=80万円)を使えばいいわけで。
もし、投資資金が年間80万円を超えるなら、ジュニアNISAを使うといい。
ジュニアNISAは、何かと使い勝手は悪いんですが、私は制度として結構好きです。実態としては、iDeCoやつみたてNISAをした上で、更に投資資金があるような、比較的富裕層向けの制度として利用されていると思いますが、
この、子どもの口座で運用されて、原則18歳まで引き出せないという縛りは、子どもの投資教育のためにはいいなと思っています。親もそうなんだけど、10年以上の長期投資をする習慣って簡単には身につかないので、引き出しにくい(売却しにくい)強制的な仕組みはそれだけで意味がある。
一応、親が死別とか離婚するとかだとやむを得ない事情ということで引き出せるんですけどね。次の人みたいに、
ジュニアNISA | 離活男子~ユリカゴからバツイチまでの日記~
離婚調停、養育費などのことを説明しても、やはり無理とのこと。
ジュニアNISAを解約して、
現金で渡してあげた方が良いのだが。。元嫁と子供にとって、
当面の生活や教育資金になるので、資金を寝かせるのは残念で仕方がない。
離婚調停中であって、まだ離婚していなければ払出しは無理なところとかは結構安心できるところがある。要するに、親が勝手に子どものための資金を使い込まないということができるとも言えるわけですから。
最後に、ジュニアNISA絡みの過去記事をいくつか貼っておきます。ご参考にどうぞ。
意外と書いてますね。塵も積もれば山となる。
追記
そういえば、その24万円/一人というのがそれ以外に余裕資金がないということだとすると、ジュニアNISAであろうと、つみたてNISAであろうと、運用先はリスクを押さえた商品がいいというのを書き忘れていました。
例えば、楽天証券がつみたてNISA向けに提供している商品なら、債権が含まれているものがいいですね。
つみたてNISA(積立NISA)取扱商品 | NISA(ニーサ):少額投資非課税制度 | 楽天証券
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)とか楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)とか。
もちろん、投資は自己責任ですから、ご利用は計画的に!