斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

子どもの学費相当(400万円)をジュニアNISAで運用する

ジュニアNISAという制度をご存知でしょうか。

我が家では、子どもの人数分×400万円をこのジュニアNISAで運用予定です。その辺をちょっと紹介します。特定の証券会社に誘導することはしませんから、警戒頂く必要はありません。

ジュニアNISAの概要

詳しくは金融庁とか、証券会社とか、お金儲け大好きな人たちのブログとかを見てもらえれば、たくさん説明があるので、好きなものを見てください。

ざっくり言えば、ジュニアNISAとは、親や祖父母とかが子ども・孫の代わりに、子ども・孫が18歳になるまで、株や投資信託を運用する制度です。2016年から始まった制度で、今年の3月末時点で、大体27万人分の子どもの口座が開設されています。対象となる18歳未満の子どもの人数は2千万人弱なので、利用率は1%強ぐらいと、そんなに普及はしていないようです。

毎年最大80万円をジュニアNISAの枠として5年間投資することができます。制度が終わるのが2023年までなので、(延長されなければ)2019年からでもスタートすれば最大400万円をこの枠で運用できます。

私が運用予定と書いたのはこれが理由です。もうジュニアNISAは始めているけれど5年は経っていないから、まだ投資している金額は400万円にはなっていません。

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※画像はジュニアNISAの概要 : 金融庁から

この制度、何のためにあるかと言えば、要は、『子どもや孫が18歳以降になったときに必要になるお金を、子どもが小さい頃から運用しておいてあげよう!』というものです。子どものための銀行口座の発展形みたいな感じでしょうか。

メリットは運用益が非課税なところ

それなら、銀行口座みたいにお金を貯めてたり、学資保険でも加入しておけばよくて、わざわざ株や投資信託にお金を突っ込むなんて怖くない?というのは真っ当な感覚で、そういう感覚を否定するつもりはないんですが、ジュニアNISAにはリスクを考慮しても非常に良いメリットがあります。

それは、運用期間中の運用益に税金がかからないことです。

例えば、元本80万円を15年間運用するとして、一年の想定利回りが3%だとすると、15年後には80×(1+0.03)^15=124.6万円になります。124.6万円-80万円=44.6万円が運用益となり、この時点で売却すると、税金は44.6万円×20%で、約9万円払うことになります。

普通の投資だとそうなんですけど、ジュニアNISAの枠で運用した場合は、この9万円の税金を払わなくていいんですね。

私はこの点にメリットを感じて、子どもの学費相当400万円をジュニアNISAで運用することにしました。確かに、株や投資信託の場合は、貯金と違って目減りする可能性はあります。ただ、子どもが小さい頃から18歳までと比較的長期間運用できるので(0歳からなら18年!)、リーマンショックぐらいの金融危機が一回ぐらい来るのは耐えられるという判断です。貯金や学資保険はインフレリスクにも弱いですし。

ジュニアNISAのデメリットは……ほとんどない?

ジュニアNISAのデメリットがあるとすれば、子どもが18歳になる前に解約した場合には、運用益に対して課税されちゃうというところでしょうか。

でも、これって、普通の投資口座であれば当たり前のことですし、途中解約ができないというわけでもないので、そんなに特別なデメリットだとは思いません。

後は、運用期間中の金融機関の変更ができないとか、リバランスが面倒だとか、他の投資との損益通算ができないとか、そういうのがあります。気になる人は、『ジュニアNISA デメリット』というキーワードで検索してみてください。

子どもの銀行口座・証券口座の開設が超面倒くさい!

個人的には、私が実際にジュニアNISAの口座開設をしたときに感じたデメリットは、口座の開設の面倒臭さです。

何しろ、子どもの証券口座を開設するだけじゃなくて、子どもの銀行口座もないとダメなんですよね。子どもの証券口座を仮に開けたとして、その証券口座に親とか祖父母の銀行口座からお金を振り込んじゃうのはダメで。あくまで、子どもの名義の銀行口座から、子どもの名義の証券口座に例えば80万円を振り込んで、そこから、その80万円を子どもの証券口座で投資することになる。

だから、証券口座を開設するのと合わせて、銀行口座も開設する必要があります。

親の銀行口座→子どもの銀行口座→子どもの証券口座

という順路を辿ってお金が移動するわけですね。加えて、子どもの証券口座内でも、NISA用の投資口座に移す処理が必要です。

すでに子どもの銀行口座を開設している人ならまだ楽だと思いますけど、子どもが3人とかいて、その人数分の証券口座と銀行口座を、書類を用意して手続きするのは結構面倒臭いと思います

締め

ということで、ジュニアNISAのメリットと口座開設するまでの紹介でした。

制度が作られた2016年当時は、ちょこちょこジュニアNISA解説本があったんですけど、2018年に制度がちょっと変わったのに、ジュニアNISAの口座開設者がそんなにいないから、最新の解説本がまともに出てないんですよね。流行っていないから仕方ないんだけど。

新しい本で、ジュニアNISAのことが触れられているのは、次の本みたいにNISAの解説とセットというのが多いと思います。 

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次回があれば、私が選んだ金融商品の紹介をします。他に聞きたいことがあればetsuko.topisyu@gmail.comまでメールください。それの回答も合わせて次回の記事を書きます。