突然、子どもや認知症の老人が、「お母さんはどこ~」「私はなんでこんなところにいるの。家(ここではないどこか)に帰らなきゃ!」と叫び出すことがありませんか?
叫ぶに任せるというのはありますが、「じゃあ、探しにいこうか?」と言ってみるのも一つの解決策です。
子どもの方は、家の中を子どもの指示に従って探していきます。「こっちにお母さんいるかな?」「次はどこにいく?」と。そして最後に玄関を少し出て、外を見させて、「お外にもいなかったね。お出かけしているみたいだから、このままネンネしようか」と言うと、少しグズっても後は言うことを聞く。
認知症の老人の方は、「お家まででかけましょうか」と簡単な身支度をさせて、家の周りを少し散歩します。しばらくすると、「あれ、私は何をしていたんだっけ?」と家(ここではないどこか)に帰らなきゃと思っていたことを忘れます。そのタイミングで「お散歩に出かけてたんですよね~。お家に帰りましょうね」というと素直に家に戻っていく。
納得の仕方は人それぞれですが、感情優先で、長期記憶がない人が騒ぎ始めた時は、無理をしてなだめすかすより、時間を決めて少しやらしてみたり、その本人が納得できる結論に(誘導して)たどり着かせてみたりするのが有効な(短時間で解決する)時があります。ここらへんは介助者の余裕もありますけどね。一度トライしてみても損はしません。