今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。近距離で育児を頼る実母とパートナーさんとの関係が悪く、苦しんでいる方からのモヤモヤです。ほっこりしますよ!
Q1. 近距離に住む実母と夫の関係が悪く、板挟みでストレスが酷い。どうしたら辛さが減るか?
斗比主様
はじめまして、白と申します。いつもブログを拝見させていただいています。長年鬱々と悩んでいることがあり、メールしました。言語化するのが下手で、数週間悩んで書いたのですが、長くなってしまいました。申し訳ございません。
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今回お願いしたいこと:アドバイス(私はどのように動けば辛さが減るのか、また夫のストレスも減るのか)
趣旨:夫と近居する実母との板挟みが辛い。
家族構成:私、夫、未就学児2名。我が家から100mほどの距離に私の実両親が暮らしており、来年にも2世帯同居予定。私たち夫婦は共働きなので、子どもたちの保育園送迎や夕食など実母に頼ることも多い
夫:会社員。理屈っぽく、相手を論破することに喜びを感じる。エモーショナルなことも全く理解できないわけではないが努力して理解するようにしているようで、ストレスがたまると決壊しがち。自分で自分の機嫌が取れない。
実母:60代後半。いわゆるバリバリキャリアウーマン。今も多少は仕事はしているが、全盛期の10%程度の仕事量だと思う。思ったことは率直に伝える。
実父:会社員、入り婿。年収は実母よりかなり低く、家庭内では発言権のあまりない状況。孫ラブ。
上記の通り、私の実家との関わりが強い生活をしています。子どもたちの送迎や夕食を実母にお願いすることも多く、それがないと、実質的な時間や私の精神的な負荷としても成り立たない状況です。
実母は私たちの生活や子育て方針は尊重してくれるのですが、元バリキャリで仕事のことも家庭のこともすべて自分で決めて実行してきた自負あり、色々な段取りを自分だけで決めて、まわりに役割やスケジュールを割り振るタイプです。
私が結婚する前の我が家は、何をするにもそんな母がすべて決め、私と父が従ってそれなりに楽しむ、というパターンでした。
結婚してこのような距離感になってから、そのような進め方に夫が違和感を持っているのです。というのも、夫も割と実母と同じタイプで自分がしたいことをパートナーや子供たちに割り振るので、例えばみんなで外食しよう、となったときに実母が行先や時間などを独断で決めてしまうのがとてもストレスのようです。
でも夫自身に余裕があるときには、全員で外食もそんなに頻繁なわけではないので、うまく実母を立ててあわせてくれるのですが、彼に余裕がないとき(仕事が行き詰っている、疲れている等)には、ものすごくストレスがたまるらしく、それを後で私にぶつけるのです。
具体的にいうと、子どもたちもいる状況で実母の悪口を言う(ワガママ、しんどい性格、等)、機嫌が悪くなり子どもたちに理不尽な怒り方をしたり、ぶすっとして何も言わなくなったりする。
私は夫の機嫌が悪くなるのが恐怖なので、つい「そうだね、夫くんはがんばってるね!いつもありがとう!」と機嫌を取ってしまうのですが、正直、とても助けてもらっている実母の悪口を聞くのは心が削れます。
また、実母は2児の母でアラフォーにもなった私のこともまだ頼りなく思っているようで、ことあるごとに私へのダメだし(というかイジり)をしてきます。私にとっては昔からのことだし、イジられがちな性格だし、特に実母が深く考えてのことではないと分かっているので全く気にならない(というかいじられていることすら気づかない)のですが、夫は自分もいじられる(冗談のように悪口を言われてその場を和ませる)のが嫌いなこともあり、私が実母にいじられるのもストレスのようです。
ちなみに実母は私と同じように夫自身をいじることもありますが、それもものすごく嫌だそうです。
実母は実母で、やはり言いたいことも多少はあるらしいのと、歳を取って多様な考え方ができにくく自制心も減少しているようで、私に夫の言動を色々と言ってきます。(子どもに●●と言うのはどうか、ああいう態度はよくない、など)
それを私がそのまま夫に伝えることはないものの、やはり心が削れていく気がします。
夫も自分で自分の機嫌が取れない性格と、私が恐怖心を持っているのは理解しているので、なんとか変えるべく努力をしてくれていて、実際数年前からはずいぶん改善されたと思います。
ただ、やはり上記のようなことは定期的に発生し、私としてもかなり追い詰められて、2年前にストレス性の突発性難聴になってしまいました。右耳は今も聞こえません。一時は夫婦カウンセリングも考えましたが、夫のコンディションがいいときは何の問題もないため、なかなか敷居が高くて行けていません。
良くない考えだと思いつつも「私が我慢をしていれば」と思ったりもしています。
また、実母は私の産みの父親と私が幼いころに死別しており、現在の父とは私が小学生くらいの時に再婚しました。そのこともあり、私と実母は非常に結びつきが強く、私が精神的に実母に依存しているのも原因だとは思います。
ただ「精神的に自立して心の距離を置く」と言っても、具体的にどうすればいいのか、分からない状態です。私自身は、実母の意見が違うと思えば異を唱えるし依存しているとは思わないのですが、やっぱり追い詰められた時や困ったとき、実母にアドバイスをもらったり話すことで安心を得ている部分はあります。
あまりほっこりしないお話しで申し訳ないのですが、どうぞよろしくお願いいたします。
白より
A1. 過去の経緯をまずは整理しましょう
白さん
メールありがとうございます! 全然長くないのでまったくお気になさらず。お疲れさまでした。
今回求められているのはアドバイスということですが、過去突発性難聴を起こしていること、ご夫婦ともに言語化が得意ではなさそうなことからすると、いきなりどうしたらいいかを私がアドバイスするより、少しずつ過去の経緯含めて、言語化していくのを一緒にできるほうが効果的かなと思いました。
例えば、
- 近距離で住むことについて夫婦間、お母さんとどのような話し合いをしたのか
- 子どもの世話について夫婦間、お母さんとどのような話し合いをしたのか。具体的な取り決めは?
- 来年二世帯住宅にすることはどのように決めたことなのか
この辺のところを皮切りに、少しずつ言葉にしていくと、恐らく、白さんのご負担が軽減できるようになるはずです。
ではでは!
topisyu
Q2. 今の状態は流れでできあがったもの
斗比主様
こんにちは。先日ご相談をさせていただいた白です。早速ご返信をいただき、ありがとうございます。いただいた問につらつらと考えてしまい、返信が遅くなって申し訳ございません。。。
アドバイスいただいた問について自分で色々と考えてみました。
1. 近距離で住むことについて夫婦間、お母さんとどのような話し合いをしたのか
「話し合い」というしっかりとした話は、夫とも母ともしていません。端的に言えば「流れで」ということになりますでしょうか。
元々私たち夫婦だけの頃は隣の駅に住んでいました。最初の子どもが生まれるにあたり一か月ほどは実家に里帰り出産しており、その後自宅に戻ったのですが、仕事が忙しく帰宅も深夜になる夫には頼れず、度々実家を頼っていました。
具体的には1~2週に1回は実家を訪れ、子どもの成長に関する相談やサポートを受けたり、隣駅だったこともあり、実家への往復は父や母に車で送り迎えをしてもらったり
しておりました。
そのような生活が半年ほど続いたころ、母から「もう近くに住んだ方がいいんじゃない?」というようなことを言われ、それを夫にも話したところ「その方がいいね」と言われました。
その間に母が実家のすぐ近くで、馴染みの地元の不動産屋に頼んで賃貸アパートを探してきてくれ、お友だち価格だったからなのか、家賃が相場よりもかなり安かったこともあり、私たちは即引っ越ししました。
夫の意図はしっかり確認していませんが、実家には家や土地もあり、夫は入り婿なのでゆくゆくは相続もしなければいけない、ということも考えて、「それならもう近くに住んじゃってもいいのでは」という判断だったと思います。
2. 子どもの世話について夫婦間、お母さんとどのような話し合いをしたのか。具体的な取り決めは?
「取り決め」というほどのルール設定は夫とも母とも特にしておりません。
夫は上にも書いたように最初の子が0歳のころはほとんど家事・育児をしませんでした。ただ私の再三の訴えや私が体調を崩すことも多くなり、徐々に自分から動くようになってきました。私の耳が聞こえなくなる件がかなり決定的だったようで、現在はかなり積極的に行っています。料理はしませんが、洗濯、掃除など。子どもを保育園に朝送るのと寝かしつけ、お風呂は、ほぼ毎日夫が行ってくれます。
母に関しては、現在は「基本的には16時くらいに子どもたちを保育園に迎えに行って私の帰宅まで実家で見ておく。できるときは(実質週に2~3回)は夕飯も食べさせる」ということを母自らやる、と言ってもらいお願いしています。子どもたちの食事代(食材代)は私たちの方で出しています。
母の意向としては、私の帰宅が19時頃なので、それまで子どもたちを保育園に預けるとなると延長最後までの形になってしまい可哀そう(可哀そう、とは言いませんが)、あとは自分の仕事もリタイアしてきて時間があるので孫の世話をしたい、ということのようです。
夫は現在もリモートワークですが、21時か22時頃までTV会議を断続的にしており、母の申し出は我が家としても助かっているため、お願いしてしまっています。
3. 来年二世帯住宅にすることはどのように決めたことなのか
元々母は二世帯住宅に後ろ向きでした。現在の夫婦2人で済むには広すぎる母屋と、いくつかある賃貸住宅を含めた広い土地の管理は、母がすべて自分の裁量で行ってきました。
父はすべて母任せで苦労も多かったようです。母屋は母の城ともいうべき空間で、そこに娘夫婦とはいえ他人が住むのはあまり乗り気じゃなかったようです。
ただ、夫は「すぐ近くにあんなに広い土地と家があるのに、高い家賃を毎月払うのはもったいない」ということで、完全分離二世帯住宅にしての同居に前向きでした。私としても現在の広さの住居では、子ども2人が少し大きくなってきたいま、かなり手狭で、収納スペースが狭いことがストレスだったので、賛成していました。
そこでここ1年ほどその件を話し合ってきて、ようやく母が「そろそろやろうか」という気持ちになり、いよいよ進めようという話になってきました。
ただ、ここ一週間ほどの話として、実家の敷地内に私たちの自宅を別棟で建てる、という方向になってきました。
その経緯としては、母屋は20年ほど前に某大手ハウスメーカーで建てており、母はそのハウスメーカーに絶大な信頼を寄せているため、そこの会社に完全分離二世帯にするためのリフォームの相談をしておりました。
その担当営業がかなり動きが遅く、タスクを忘れたり、的外れだったり、ということが何回も続き、夫がそのことについて、全員そろった打ち合わせの場でその営業本人に対し苦言を呈したところ、母が「夫くんの言っていることはもっともだけど、その場の空気を壊したことについて、私たち(母と父)に一言気遣いや謝罪があってもよかったのでは」と後で夫に言ってきました。
夫はすぐに母に謝罪してその場は収まったものの納得がいかなかったようで、帰宅してから数日ほど不機嫌で、私に母の愚痴をぐずぐずと言い募っていました。
その後、母も思うことがあったようで、「別棟で建てた方があなたたちも好きな家が建てられるのだからその選択肢もありだよ」と言われ、その方向性になっております。
私も正直、完全分離とはいえ二世帯で住むとこのような事態が繰り返されるような気がして、その方がいいかと思っているところです。
相変わらず取り留めなく長くなってしまい申し訳ございません。
どうぞよろしくお願いいたします。
白より
A2. 別棟なら問題はかなり解消されるだろうが、距離感の確認をしたほうが良さそう
白さん
返信ありがとうございます。
別棟ににするということであれば当初の悩みに遭遇する機会も少なくなりそうですね。
話し合いをどれだけしたかを確認したのは、通常夫婦では当然ですし、たとえ親であっても第三者と近い距離で暮らすのであれば、距離感について確認しておいたほうがスムーズだからです。
白さんがストレスを感じているのと同様に、パートナーさんもお母さんもストレスを感じているのははっきりしているようですから、白さんご夫婦と、お母さんとの距離感は、明確に話しておいたほうがよさそうですね。
進め方は、
①パートナーさんと白さんの二人で、お母さんとの接し方(具体的には家事育児をどれだけ任せるか、家のことにはどれだけ介入を許すか)を相談する
② ①の方針を頭に入れた上で、パートナーさんは交えずに、お母さんにどういう関係性にしたいかを白さんが話を聞く
③ ②をまたパートナーさんに持って帰って、お母さん対策を二人で話し合う。場合によっては①を修正する(①')
④ ③の上で、お母さんに対し、①'を白さんから説明し(パートナーさんを交えるかどうかはそのときの判断)、同意を得る
という感じになります。
過去、あまり明示的ではなくお母さんに育児を任せる形になってしまったので、その点をそもそも論から夫婦でそれでいいのかを話し合うのが大切です。お母さんもある意味被害者ですから。まずは①をパートナーさんと話してみましょうか。
topisyu
締め
ここでメールのやり取りは終わります。ほっこりしますよね。
私に期待するところは「どうしたら辛さが減るか」ということでしたので、辛さの原因である実母とパートナーさんとのディスコミュニケーションがどうして発生したかをまずは確認しました。(A1)
そして、どうやら、近距離で住むことや育児の分担について、その場の流れで決めてしまったために、お互いにとって気持ちのいい状態を擦り合わせることをしていなかったというのが確認できたので(Q2)、
それに対して、擦り合わせの方法を伝えています(A2)。
擦り合わせ(妥協ともいう)は、夫婦間でも大変で、第三者同士ともなればさらに難易度が跳ね上がります。だから、二世帯住宅ともなると大体揉めるものです。すでに、負担の大きくて辛い思いをしている読者さんからすると、辛い作業でしょうが、今何もしないでおくと将来の地雷が大きくなるので、ここが踏ん張りどころになります。
私は姑と二世帯住宅をするにあたって、また、二世帯住宅をし始めてからも、何度も何度も面倒なことがあって、擦り合わせをし続けた結果、ようやくブログのネタになるようなことがほとんど起きない距離感を構築するに至りました。
なお、メールのやりとりでは特に触れていませんが、この件も根本的な原因は、いつも言っている労働時間の長さにあると思いました。そもそも、パートナーさんの労働時間が短く、育児にもっと関与できれば、ここまで実母に頼る必要もないわけですからね。
以上、今日はこんなところです。
これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。
なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。
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