斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「妊娠中。建築予定の一軒家の間取り(LDKの広さ・風呂の場所)で夫と意見が分かれている。どうしたらいいか?」

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。持ち家建築のモヤモヤ。

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Q. 妊娠中。建築予定の一軒家の間取り(LDKの広さ・風呂の場所)で夫と意見が分かれている

※太字はtopisyuによるもの

斗比主閲子様

はじめまして。 いつもブログを楽しく拝見しております。  今回は、一人小町をお願いしたく、メールいたしました。

一軒家を建てることになりましたが、間取りについて夫と意見のすり合わせができず、なにを評価基準とするべきかを決めかねています。 斗比主様からみたご意見をいただけますと幸いです。

 [本文] 

現在、注文住宅の間取りを検討しています。 その際、一階にLDK以外の部屋をつくるか(私の希望)、その分LDKを広くするのか(夫の希望)で意見が分かれています。

土地は決まっており、駅から近く子育て世帯に人気のあるエリアです。 木造二階建て35坪の予定です。 現在第一子妊娠中。第二子以降の予定はまだわかりません。 

夫の意見

 ・リラックスできるように、一番長い時間を過ごすLDKを広くしたい。1Fに部屋を作るなら、その分LDKに回したい。 なんならLDKの広さの確保のために、風呂場が2階にあってもよい。

 ・老後は家を貸すか売るかして、マンションに引っ越せばいいと思うので、間取りを考えるにあたって老後のことを考慮する必要はない。

 ・住む場所は他にもある(親族所有物件)ので、老後になっていざ引っ越しが必要になったという時も莫大な資金は必要ないと考えている。 

私の意見 

 ・老後のことを考えて、1Fに一部屋欲しい。子供が幼児の頃はキッズルームにするなど、部屋の汎用性もあると考えている。

 ・将来的に資金がどれだけ必要か、家がうまく売れるかは予想がつかないので、住み続ける可能性も考慮したリスクヘッジとして1F部屋はあっていい。2F風呂はさすがにリスキー。 

このように意見が分かれています。 逆に、夫の希望はLDKを広くすること以外になく、私も叶えてあげたいが現実的にはどうだろう、と考えています。

夫の言う通り、老後はこの家に住まないと決めてしまって問題ない、と割り切れば2F風呂でもいいとは思うのですがそんなことは可能なのか。(それでも万一のケガや病気などを考えると怖いですが。) 

子育ても未体験なので、ライフスタイルの変化も想像がついておらずで、ご意見いただけると嬉しいです。

一読者より

A. 後でリフォームしやすい造りで、子どもが産まれるなら風呂は1Fに

メールありがとうございます!

夫は他の部屋やふろを犠牲にしても広いLDKが欲しくて、妻は部屋数と風呂の関係でLDKを狭くしたいということで意見が分かれているということですね。

結論から言うと、家は住んでみないと何がいいかが分からないから、あとあとリフォームしやすいような造りにするといいと思います。

①広いリビングを後で分けるのと、②狭いリビングを後でぶち抜くのとで、どちらも可能だろうけど、夫が経験をしてみたいというのであれば、①を試したらいいんじゃないでしょうか。費用的には数十万円程度でいけるはず。

広いリビングにすると相対的に暖房と冷房の効きが悪くなるから、高気密にしたり、空調の工夫が必要になったりしますので、そこも建築事業者に相談するといいですね。

なお、子どもが間もなく産まれるのであれば、風呂場を2Fに設置するのは、子育ての導線からはまったくお勧めしません。子どものオムツが外れるまでは、一日に数回、風呂場とリビングを行ったり来たりするのは当たり前にあるからです。

あとは、リビングと風呂場と寝室の動線もよく考えた方がいい。仮に、1Fのリビングを広くするために、2Fに寝室と風呂場を作ると、たぶん、リビングの利用頻度は落ちますよね。冬場に2Fの風呂から出て、1Fのリビングでまったりして、2Fの寝室に戻るなんて、想像しただけで面倒だと思いませんか? 人間、楽な方に流れますから、1Fリビングの利用頻度が落ちるはずです。リビングと風呂場が1Fにあるなら、風呂上りにリビングでまったりして、その後に2Fの寝室に行くというのはおかしくない。

ちなみに、動線が変な家を作ると自分たちが住みにくいだけでなく、後から貸しにくく(売れにくく)なります。もちろん、部屋の数だけではなく、風呂場の位置もリフォームで変えることはできるけど、費用は100万円以上は余裕でかかります。

色々書いてみましたが、まずは老後のことは一旦置いておいて、子どもが産まれたときの住みやすさをまずは優先したほうがいいかなと思いました。子持ちの知人・友人に間取りを見せて、意見を聞いてみるといい。

その上で、子どもの人数が増えたら間取りを増やすリフォームを、子どもが家を巣立ったら間取りを減らして老後のためのリフォームを検討しましょう。家族構成と自分たちのライフスタイル次第で理想的な家の形は変わりますから、今決定的な家を作るというより、都度都度手を加えていくということを前提にするといいと思います。

以上、今日はこんなところでしょうか。

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