斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

頭と心の余裕があるときに「10年後にどんな生活をしていたいか」を考える

就職活動や昇格の面接で、「10年後の自分をどう考えていますか?」という質問をされることがあるじゃないですか。

私はあれが嫌いで、自分は面接で聞くことは絶対にしません。だって、この質問って、「私たちが採用するにあたって耳障りの良い、納得できる10年後のキャリア像、キャリアプランを説明してほしい」ってもので、純粋に知りたくて聞いている質問じゃないですよね。

被面接者が「10年後、そうですね……。できれば億万長者になって仕事なんてしたくないですね」と正直に答えたところで、面接官は納得してくれません。

素直に、その人がどういう仕事をしていきたいかを聞きたいのであれば、「この会社には、転勤をしないで専門職として同じ業務をし続けるパターンと、転勤含めてローテーションで色んな業務に関わるパターンと色々あります。あと、短期間でたくさん経験を積むのと、じっくり時間をかけるというのもあります。どういう風に働きたいか、今、イメージできる範囲で結構ですので、ご自身の好みを教えてもらってもいいですか?」って聞けばいいんですよね。

「10年後の自分は?」「10年後のキャリアは?」と聞いているのは、説明不足で、被面接者に察してもらいたい、イケてない面接官だと私は思います。

と、面接ではこの質問はイケてないと思いますが、私は日常生活の中で、「10年後にどんな生活をしていたいか」というのを、頭と心の余裕があるときに考えることがあります。

具体的には、

  1. 衣食住で、どんな暮らしぶりをしていたいか
  2. どんな人と接していたいか
  3. 上記を実現する上で、社会的な地位(有職か無職か含む)は何があるといいか

みたいなことです。

1つ目はシンプルに生活水準ですね。

「めちゃくちゃ寒かったり、暑かったりするところで、日中長時間過ごすのは嫌だな」とか、「できるだけ美味しいものは食べてたいけど、外食はオイリーで量が多いし、近所に使い勝手のいいスーパーがあれば十分」とか、そういうレベル。

2つ目は交友関係。

「今は子育てしていて友達いなくて気になんないけど、10年後は子どもは自立しているかもだから、月に一回お茶ができる友達がいるといいかも」とか、「親は弱ってるだろうから、定期的に会いに行った方がいいんだろうな」とか、こういう感じ。

で、3つ目は、1つ目と2つ目を実現する手段に近い感じです。

「そこそこの生活水準を維持するつもりなら、これぐらいの収入がある仕事をしてたほうがいいかな」「あまり労働時間が長いと体力的には持たなそう」とか、「チヤホヤされると嬉しいから、ボランティアででもいいから、それなりの役職に就けるといいかも」とか、そういうもの。

ここでの10年後というのは5年後でも20年後でも何でもいいんですけど、私の時間感覚だと10年後ぐらいがちょうどいい感じです。これを考える目的は、その考えた内容に向かって今何をするかという話に繋がるから、私の場合だと5年後だと何かを実現するには短すぎて、20年後は長すぎてダレるから。期間がどのくらいがいいかは、人それぞれでしょうね。

別に常に考えていることはなく、本当に、頭と心の余裕があるときだけです。年に数日あるかないかぐらい? ただ、20年ぐらい前から、折に触れて、考えてきました。

秘密基地

※これを考えるとき、脳内BGMでエウレカセブンの『秘密基地』が流れる

10年前に考えていたことが、今その通りかというと、そんなことはありません。だって、自分も、周囲の環境も常に変化していますから。

ただ、こういうことを時々考えておいて、今のうちにやっておくといいかもってことを少しでも手を付けておくと、後になってから、「あれ、やっておけば良かった!」と思うことが減る感じはあります。焦燥感に駆られにくいというか、自分へのエクスキューズになるというか。

ちなみに、いきなり3番目の社会的な地位からスタートするのは私の場合はしっくりきません。だって、社会的な地位はあくまで手段だから。まずは、自分がしたい暮らしぶりを想像してからのほうが、イメージが湧きやすい。

なお、私が最近考えているところだと、「10年後は子どもは家にいない可能性が高く、いたとしても親との接点は減少しているだろうから、つまりは暇潰しがなくなっているため、何か暇潰しのタネはあるといいな」って感じです。

あ、そうそう、この内容は紙に書くなり、人に話すなり、言語化はしてますね。脳内で留めておくだけだと忘れちゃうのと、いまいちはっきりしないことが多いので。パートナーともお互いに話して、「あなたはそんな感じにしたいなら、私がやってほしいことってあるかな?」みたいに、リソースを提供することも申し出たりもします。

以上です。最近、パートナーとこの話をしたので、記事にしてみたのでした。

ではでは!