Twitterで、子育てライフハックを紹介したら興味を持つ人がそこそこいらっしゃいました。
n=1の、我が子の自己肯定感の醸成に寄与してるだろうライフハック。
— 斗比主閲子 (@topisyu) 2020年10月7日
夜寝る前にハグしつつ「言いたいことあるんだけど、分かる?」「分かんない」「大好きってことだよ!」の後の子どもたちのニヤニヤと、
「今日あったこと良いことでも嫌なことでも何でもいいから教えて」と聞いて傾聴するやつです。
このやり取り、頻繁にやってるんですが、色んなバリュエーションがあります。
「あ、てんとうむし!」「ナナホシテントウムシは共喰いするんだよ」「そんなこと、きいてない!」
シンプルなの
親「ねぇ、私の言いたいこと分かる!?」
子「分かんない……」
親「あなたのことが大好きってこと!」
子「あー」
→ これは一回で終わるシンプルなやつ。
ループもの
親「ねぇ、私の言いたいこと分かる!?」
子「分かんない……」
親「あなたのことが大好きってこと!」
子「あー」
親「じゃあ、今度、私の言いたいこと分かる!?」
子「分かんない……」
親「あなたのことが大好きってこと!」
子「あー(笑)」
→ 何回もこのやり取りを繰り返す系です。ずっと大好きと言い続ける。
ひねったの
親「ねぇ、私の言いたいこと分かる!?」
子「大好きってことでしょ。知ってるよ」
親「全然分かってない! あなたのことが"大"大好きってこと!」
子「あー」
親「じゃあ、今度、私の言いたいこと分かる!?」
子「分かった! 大大好きってことでしょ!!」
親「違う! あなたのことが"大大"大好きってこと!」
子「あー」
親「じゃあ、今度、私の言いたいこと分かる!?」
子「分かった! "大大大大大"大好きってことでしょ!!」
親「そー、よく分かったね! 何で分かったの!?」
→ かなりウザいですが、まあ、好きだということが過剰に伝わるかなと思って時々やります。
その他
「(家族の誰か)も、(家族の誰か)も、大好きってこと!」とか、他の家族の名前を出すこともたまにあります。
何というか、家族全員大好きって言っているのを聞く機会も少ないかなって。ただ、これやると本人だけの特別感が少し薄れるので、そんなに頻繁にはしません。
「私が子どものときは、自分の子どもと一緒にハグしたかったんだよね。子どものときの夢を叶えてくれてありがとう」とハグしながら言ったりもします。
狙いは?
あまり深く考えているわけではなく、これをやってるのは子どもがめちゃくちゃ喜ぶからです。あと、私が幸せだからです。
あとは、私は、察する文化が嫌いで、自分の言うことはしっかり言語化することが双方にとって幸せだと思っているので、子どもが嫌な察する体験(聞き手の負荷が大きいもの)を外で学ぶ中で、癒やしの察する体験(聞き手の負荷がないに等しいもの)を膨大に浴びせてみたら何か良いかも?って思ってるのも多少はある気はします。上のやり取りで子どもは察せなくて全然損しないし、「全然違う!」って言ってても、「全然は違わないじゃん!」とかもすぐ分かる仕様ですし。
ちなみに、私は子どもの前でパートナーに「愛している」「大好きだよ」と伝えることもしばしばで、こちらはかなり意図的に行っています。子どもの前以外で好きだと伝えていることのほうが断然多いのですが、子どもの前であえて言うのは、「好き合っている親同士に育てられているんだ」と子どもが知るのは、子どもからすると安心感を得られるんじゃないかという狙いです。
世間一般だとパートナーに対して「愛している」と伝えるのをほとんどしていないというのを見かけますが、言葉に出さないと相手だけではなく周囲も理解できないことというのはありますから、私は特に家族には積極的に好意を伝えるようにしています。
今日はこの辺で!