この日経新聞の記事を見て、世の中に100年物の国債というのが発行されているのを初めて知りました。
(ポジション)膨らむ100年債バブル 景気減速懸念、マネーの逃避先に 既発債利回り0.6%台も :日本経済新聞
100年って凄いですよね。記事の中にもあるけど、
だが、高格付けの国でも100年先まで見通すのは難しい。例えばオーストリアの100年前を振り返ると、第1次世界大戦でオーストリア・ハンガリー帝国が崩壊した直後だ。新興国は「政権の安定性や経済政策次第で、経済危機と成長のどちらにも転び得る」(M&Gインベストメントの新興国担当、クラウディア・カリッチ氏)。
100年前の1918年にオーストリア・ハンガリー帝国が崩壊してる。1914年には第一次世界大戦のきっかけになったサラエヴォ事件が起こっている。これから100年後と考えれば、今の形のオーストリアが残っているかも私には分かりません。
気になって調べてみたら、アルゼンチンの100年物の国債が直近で急落していて(選挙絡みです)、
ブラックロック、アルゼンチンの100年債投資で痛手か-相場急落 - Bloomberg
米国も逆イールドが起きている中で50年物、100年物の国債の発行を検討しているみたいで、
米財務省、期間50年や100年の超長期債の発行再検討-金利急低下受け - Bloomberg
ちょっとしたブームになっているみたい。
もとをたどるとメキシコが2010年に発行していて、
償還期間100年のドル建て国債を発行−中南米で初、世界でも2番目− | ビジネス短信 - ジェトロ
オーストリアの発行は2017年だったらしい。
20年債と50年債はユーロ圏ではここ数年、発行が大幅に増えたが、100年債は依然として珍しい。世界ではアルゼンチンとメキシコが100年債を起債している。
まあ、珍しいですよね。
三菱地所が今年50年物の社債を発行していたけれど、
「人生100年」超長期債で備え 初の50年債 (真相深層) :日本経済新聞
企業にしたって国にしたって50年後のことなんてほとんど想像できないと思うのだけれど、金融商品としてちゃんと成立している(投資家が買っている)というのが物凄く違和感があります。ベルギー、オーストリアはまだしも、アルゼンチンって過去8回もデフォルトしているんですよ!
お金が余りすぎていて、世の中のリスクとリターンの感覚がズレてきている気がする。