dマガジンをチェックしていて、普段は洒落臭いと思ってスルーしていたクーリエ・ジャポンについて、今月号の特集は面白そうだったので読んでみました。
特集:クーリエ・ジャポン式「最強の子育て」 | クーリエ・ジャポン(Webでも結構読める)
全体的にエビデンスがない話が多い中で、ハーバード大学の教育学研究科のレポート内容を紹介している記事は有用でした。要は、子どもに避妊とかだけじゃなく好きな人との付き合い方も教えなさいよ、こんな風なのがいいよね、というものです。
親たちよ、性教育「だけ」で満足してはいないか?|恋愛について大人が語るべき5つのこと | クーリエ・ジャポン
中身が気になる人は、記事を読むより原典であるハーバード大学のレポートをご覧になるといいかと思います。機会があればこのブログでも紹介します。
もう一つ、これは違う意味で面白かったのは、オランダは世界一子どもが幸せだとして、何が英米の子どもたちと違うかということで紹介されていた以下のリスト。
お稽古事もママ友の嫉妬もなし! 育児は完全ストレスフリー|「世界一幸せな子供」を育てるオランダに学べ
オランダの子供たちは、英米の子供たちとここが違う!
(1) 赤ん坊の睡眠時間が長い
(2) 小学校では宿題がほとんどない
(3) 親が子供の意見に耳を傾ける
(4) 親が子供を信頼し、子供は1人で自転車通学する
(5) 保護者の付き添いなしで、外で遊ぶ
(6) 毎日、家族全員で食卓を囲む
(7) 母親や父親と過ごす時間が長い
(8) シンプルな喜びを大切にし、中古の玩具で遊ぶことを厭わない
(9) 毎朝、ハーゲルスラッハ(粒状のチョコを振りかけた食パン)を食べる
(1)~(8)は現代の子育てトレンドではよく見かけるもので特に驚きはないですが、(9)の『毎朝、ハーゲルスラッハを食べる』はレベル感が他と揃ってなくて思わず笑ってしまいました。
※ハーゲルスラッハを食べる自由は大人にも与えられている。いい笑顔だ
ハーゲルスラッハというのは粒状のチョコレートで、これをパンにトッピングとしてふりかけて食べるわけです。
バターを塗ったパンに粒粒のチョコなんて最強の組み合わせであり、絶対に美味しいですけど、オランダの子どもが英米の子どもとここが違う(だから幸せ)みたいな感じで紹介されると「それは違うだろ!」と思うわけです。
※ハーゲルスラッハを食べる自由は大人にも与えられている。物思いにふけってもいい
記事を書いているのは、イギリス人とアメリカ人の母親二人とのこと。英米の子どもだって、ハーシーのチョコレートシロップをパンにかけている子はいると思うんですが、一体彼女たちのどんな琴線に触れたのか。記事中ではハーゲルスラッハについての補足説明は一切ありません。一体何なんだよ!
まあ、朝から粒粒のチョコレートがのったパンを食べられるのが幸せなのは確かでしょう。私も時々朝食に板チョコをのせたパンを食べます。朝からテンションが上がります。
どんな味か想像がつかない人はチョコベビーを乗せたパンを食べてみるといいのではないでしょうか。サクッとした歯ごたえだけど、口の中で瞬間的にふわっととろけて、パンと絡まるハーモニー……。はい、幸せですね。