また、井戸端会議からです。
同居を強く望む実母に対して上手な断り方は?2013/10/23
sakiさんのご相談
義理のお姑さんとの間で苦労されている皆様に、こんな質問をして申し訳ありません。
実母との同居をうまく断り、なるべく寂しさを感じさせないように折り合いをつける方法を教えてください。
●現状 現在、私(31)、夫(32)、長男(5)、次男(1)で暮らしています。
私の母(57)と父は離婚しており、二人とも近所に住んでいます。
とくに母は目の前のアパートに住んでいます。 あと2,3年で引越し予定です。
という状況で、実母が同居を希望していて、断ると悲しい顔をするので辛いというものです。
回答としては容赦なく切れ、要求に応えたらつけ上がるという、この種の相談としての模範解答が多くなっています。
実の親との同居は義理の親との同居に比べて楽?
その回答は置いておいて、実の親と暮らすことは、義理の親と比べたら楽だと思われているので、sakiさんのように、
義理のお姑さんとの間で苦労されている皆様に、こんな質問をして申し訳ありません。
と仰る方は多いです。
うちも義理の親と同居しているわけですが、それで実の親と同居するのを悩んでいる人に対して「そんなことで悩むなんてお気楽~」とは思いません。実の親との同居も悩ましいところがあるのが想像できるからです。
距離が近すぎる
この前こんな日記を書きました。
夫婦生活の円満のために実子が実両親の窓口をやること - 斗比主閲子の姑日記
義理の子供からすれば、義理の親の相手はしんどいので、実子が窓口になっているというものです。
この中でも書いたように、実の親と子との間では、その長い歴史により培われた"甘え""依存"の構造があったりします。これにより、実親のほうが子供に対して覆いかぶさってくることはある。
実親と子の関係は、距離が凄く近い傾向があります。
実親から距離を離した生活は快適だった
でも、子としては、しばらく一人暮らしをし、実親と離れてパートナーと家族を形成した後になると、この実親との距離の近さが強烈に面倒に感じます。
たまに、帰省をするぐらいならお互いにまだ子が小さい頃の関係性で接することができますし、実家ルールに合わせるのも苦じゃない。でも、同居を考えて大人として親を見てみると、自分にとって醜悪な部分に気付いたりするものです。
凄く噂話し好き、誰かの愚痴を言い続ける、テレビに悪態をつく、トラブルメーカー、家電が使えない、食事の時間が遅い、しっかりしていないなどなど。
実家で、実は不満だったことに、結婚相手との家庭生活を自らが作った後だと気付けてしまう。別世帯を作った時点で、実家と違うルールが形成されていたりしていて、そのルールは実は自分が敷いたものだったりする。同居をすると実の両親が、実家ルールをさも当然のように導入してこようとする。領空侵犯に感じる。
こういうことはあるあるです。実の親との関係性が近いからこそ起こるもの。
それを分かった上で同居の提案を
こういうことは親の方はよく分かっていないことがあるんですよね。だから、悲劇が起こる。
この相談でもあるとおり、実の親は実の子との同居を甘く捉える。泣き落としが効くと考える。でも、実の子としては、そのスタンスこそが嫌悪感の源泉だったりするわけです。
こういう時、子との同居を切望するなら、自分が敷いていた家族に関する常識を一新して、子一家ルールに合わせるという譲歩スタンスを常に見せ続けるほうが、まだマシに交渉を進めることが出来ます。
親は子をいつまでも子供だと思いがちですが、子は子で親と離れた生活、家族形成を経て、大人になっているんですよね。