斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

暇潰しとしての結婚・子育て

結婚のコスパ論争について昨日書いたら、お前の立場を明らかにしろ、上から目線だという指摘があったので、自分のステータスについて触れつつ、結婚観について書いてみます。

 

自分のステータスについては、いつも紹介している通りです。こういう設定になっています。

このBlogについて - 斗比主閲子の姑日記

プロフィールは『1976年10月3日生まれ、福岡県出身で、旧帝大大学院卒業後、一部上場の家電メーカーに就職。外資系含めて何度か転職した後、現在は某企業のIR部門に所属。2.5世帯住宅で、X人目の子育て中……』ということになっています。

ただ、設定と言いつつも事実である部分もあります。これだけ長いことブログを書いてきて、全部設定で書くのは無理です。結婚はしていますし、子どももいますし、二世帯住宅に住んでいますし、働いています。姑には複雑な思いがあり、離婚経験はなく、ホワイトボードはあります。

 

比較的合理的な人間な方だと思いますが、そんな自分がコスパが悪い、メリットがないと散々言われる結婚をしようと思ったのは、暇だったからです。娯楽で埋められない時間があった。人生でやりたいことが特になかった。それで、巷では結婚したり、子どもを持ったりしている人が時間を潰せてそうだったので、結婚してもいいかなと思いました。

 

パートナーと共同生活を営むという観点では別に結婚はしなくてもいいんですけど、子どもが複数人いる状態での社会制度上の便益を考慮して、子どもを持つという前提で結婚をしています。そういうこともあり、お互い結婚前にブライダルチェックをしました。

 

結婚前に相手の情報については他にも探りました。役に立ったのは相手のブログです。お互いに相手のブログを1年ぐらい遡って読んで、逢瀬の度に相手のブログの話をして、お互いの理解を深めていきました。今ならTwitterやFacebookでもできることでしょうけど、相手が何を考えているのか、どんな価値観を持っているかが分かっていると、何かと楽です。趣味も最初から曝け出せる。インターネット万歳です。

 

実際、結婚や子育てが暇潰しになっているかと言えば、結構暇潰せています。やっぱり、いつでも気の置けない、趣味や価値観の近い人間と一緒にいられるのはいいですよね。娯楽作品については、お互い自分の好みのものを相互にシェアできます。自分が作った料理を喜んで食べてくれるのも嬉しい。家具屋に行って、インテリアをどういう方向に持っていきたいか話すのも楽しい。家庭内トラブルをどう解決するかも議論できる。

 

子どもができてからは更にそれが加速した感じですね。子どもは何かあれば遊んでくれと言ってきますし、勉強を教える機会もありますし。子育てを、課金ゲームだとか、アルバイトだとか、色んな風に表現する人がいますけど、自分からすると『結果が曖昧に出る実験』をやっている気分です。

 

子ども本人の性質や受け止め方や年齢で多少違いはあれど、親の子どもへの影響力は絶大です。食べ物や飲み物で子どもの身体の肥大化をコントロールできますし、自分の言動がそのまま子どもの振る舞いに繋がったりします。口うるさく言うと口うるささを習得する。

 

処理能力など内部構造が子ども一人一人で違っていて、ブラックボックスになっているので、色んな外部刺激を与えてみて、どんなアウトプットが出るのかを確認して、法則性が子どもごとに違うのを確認します。それを見ているのが楽しい。出力にかかる時間もそれぞれなんですよね。思わぬタイミングで発現する、その意外性も面白い。

 

色んな考え方があると思いますけど、自分みたいに今暇を飽かしていてどうしようもない人には、結婚や子育てはお勧めできます。

 

それと、結婚相手とはこの本をシェアするのもお勧めします。もう何度も紹介してますけどね。できれば紙で買っておいて、自分が気になったことや相手へのメッセージを書き込んで、交換しておくといいですよ。共通点や相違点を手軽に確認できる。 

この人と結婚していいの? (新潮文庫)

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