斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「発達に凸凹のある子どもの、小学校への就学にあたり、支援級と通常級のどちらにするかで悩んでいます」

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。子どもの就学へのモヤモヤ。

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Q. 子どもの小学校への就学にあたり、支援級と通常級のどちらとするか悩んでいます

斗比主様

いつもブログを楽しく拝見しております。家族のことで悩んでおりまして、斗比主様のご意見、ご感想をお伺いいたしたくご連絡させていただきました。長くなりますがお付き合いいただけると幸いです。

私の子どもが来年就学を迎えます。素直にすくすく、健康に育ってくれましたが、年少の終わり頃から児童発達支援事業所に通所し、週3で療育プログラムを受けている所謂グレーゾーンの子どもです。

小さい頃から偏食で、運動なども限られたことしかできませんが、初めての子供ということもあり、こんなものかなと思いながら0歳から保育園にお世話になっていました。

突発的な行動は基本取らず(飛び出し、大声、多動などは認められません。)場所見知り、人見知りもないため、外出するのに苦痛を感じたことは今までありません。

どちらかと言うと自閉症スペクトラム寄りの発達の凸凹がある印象を持っています。普段接する分にはあまり特性を感じさせませんが、保育園などの集団にいると、親でなくともなんとなく感じる「何か」はあると思います。

2歳児クラスの担任の先生から、地域療育センターでの検査、診療を打診され、年少は加配なし、療育なしでいったものの、K式の発達検査の総合点数が落ちてきたこともあり、親としての困りごとは正直そこまでではなかった中での決断でした。

その後、加配や通所の効果があったのかK式の結果は上がってきましたが、いよいよ就学となった今年に入って、クラスの選択で非常に悩んでおります。

学区小学校の通常級は大体1学年3クラスあり、ひとクラスの人数は30名前後です。担任以外にフォローが入ることは基本的にありません。

支援級だと全学年合わせて20名弱で、広い教室をパーテーションで区分けしながら、通常クラスとは異なる一人一人大きめの机で、個人に合わせた対応を丁寧にしてもらえるようでした。

学区小学校でどちらのクラスに行っても、「この小学校なら息子のことを考えて接していただけるな」と好印象を持てたのは幸運だと思うのですが、小学校で支援級だと将来の選択(進学や就職など)が狭まったり、逆に通常級だと就学早々に学校自体が嫌になってしまわないかという懸念もあり、色々なご意見を見たり聞いたりして益々どうすれば良いのかわからなくなってきた自分がいます。

(ちなみに通級は学区外の小学校まで親が連れて行かねばならないので考えていません。夫婦共働きですが私立も同様に視野に入れてません)

「支援級に行ったら虐められるのでは」といった懸念はあまりなく、特性があれば逆にそういった経験もした上で、学ぶ機会をいつかは持つ必要があるのではないかと考えています。

※topisyu注:「ここでの支援級に行ったら虐められるのでは」は文脈的には、通常級に行ったら、でしょう

(虐めを肯定するつもりは毛頭ありませんが色んな考え方、行動をする人間がいるという事実を知る上で、いつかそういった場面にもぶち当たるだろうと予想しています)

そういった意味では支援級はある種「問題の先送り」にも思える気が若干しています。小学校6年間支援級の場合は中学に入っても支援級であることがほぼ確実ですし、年長になった当初は通常級で検討していました。

しかし、発達教育センターでの面談では「支援級が妥当」と言われ(主な理由は刺激に対する弱さ、手先の不器用さなどです)、先日行われたWISCは実施しているところを間近で見ましたが、場が持たず、結果待ちではありますが良い結果が出るとは到底思えない内容でした。

保育園でも自由時間はのびのび好きなことができるので、特にトラブルはありませんが、朝の会や全員でゲームをする際などは、嫌になり途中で部屋を出ていくことなどもあるようです。

保育園自体は好きでも嫌いでもないようですが、「ママがいないから嫌」「お友達がいないから嫌」と言うこともあります。療育は逆に一度も嫌だといったことはないです。

先日の斗比主様の記事の通り、10年20年で、子どもたちを取り巻く環境や価値観は大きく変わると自覚しています。

たかだか小学校でどのクラスで学んだかで将来が決まるとも思えませんが、子ども自身が選択できない以上、親が選ばなければならない責任を感じて非常に悩んでいます。

最も望んでいるのは「毎日楽しく過ごして欲しい」です。

我儘かとは思いますが、ここまでお読みいただいて、忌憚のないご意見、ご感想をお伺いできれば幸いです。お忙しい中恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。

一読者より

A. 毎日楽しく過ごしてもらうのがゴールだとすれば……

メールありがとうございます!

発達の面でグレーゾーンのお子さんで、年少時から療育に通い、いよいよ小学生になるというタイミングで、「支援級が妥当」と言われる中、親としてそこまで育てにくいとは思わず、また、支援級だと問題の先送りにも感じられるということで、通常級か支援級か、どちらにするかを悩んでいるというものですね。

私は専門家でもなんでもないし、ご家庭の情報も今回のメールしかありませんが、ご要望を受けて、あくまで、出揃った情報の中で、忌憚のない意見・感想を述べるようにします。

まず、支援級か通常級かどちらにするかについてですが、ご自身で最も望んでいるのがお子さんが「毎日楽しく過ごして欲しい」ということであれば、保育園でも、

保育園自体は好きでも嫌いでもないようですが、「ママがいないから嫌」「お友達がいないから嫌」と言うこともあります。療育は逆に一度も嫌だといったことはないです。

ということですから、小学校でも同様の状態になることが想像されるため、楽しく過ごすことを最優先にするなら、支援級ということになりますよね。

次に、悩んでいるポイントは、

小学校で支援級だと将来の選択(進学や就職など)が狭まったり、逆に通常級だと就学早々に学校自体が嫌になってしまわないかという懸念もあり、

小学校6年間支援級の場合は中学に入っても支援級であることがほぼ確実ですし、

ということで、支援級でずっと行くことになることでの新路面での不安。この点は、特別支援学校ではなく、小学校の中での支援級と通常級は途中で変更されることがあると理解しています。また、支援級でも通常級の授業を受けることもあるはず。発達と同様、学校側の対応にもグラデーションがあるはず。

この点に限定して、就学予定の小学校に詳しく話を聞くのがいいですね。

最後に、忌憚のない意見を言うと、お一人で相当抱え込んでいるような印象を感じました。この件はパートナーさんもよくよく認識していて、ご意見を持っていらっしゃるのでしょうか。

「猫の手も借りたい」「王様の耳はロバの耳」的な感じで、私にモヤモヤを送ってもらうのはまったく問題ありません。ただ、かなり悩んでいるのが伝わってくる一方で、文中に夫婦共働きであること以外に、パートナーさんがどういうスタンスなのかの情報がないので、もしかしたら、パートナーさんは特に関与がない、もしくは、パートナーさんに愚痴れないような状況があるかもしれないなって、気がしました。

私の杞憂ならいいんですけどね。

今回の件に限らず、子育てではすでにご経験されているでしょうし、この後もずっと、何らかの判断が求められることはたくさんあります。

忌憚なく申し上げれば、なにがしかの判断をするときの以下のステップについて、

  1. ゴールの設定
  2. 情報の整理
  3. ゴールと情報に基づき判断

夫婦で役割分担をしたり、夫婦で共通認識を持って進めていたりするのは、一人で苦しまないために非常に有効です。ちなみに、我が家の場合は、1は私、2はパートナー、3は夫婦でやってます。ざっくりとですけどね。

以上、今日はこんな感じです。素人が忌憚なく書いたことなので、何の役にも立たないでしょうが、頭の整理のお手伝いぐらいにはなったんじゃないでしょうか。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

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