結論から書くと、作者(廣嶋玲子さん)の他の作品を調達してきてリビングに置いておくことです。
以下は詳細です。お好きな人だけどうぞ。
数年前から廣嶋玲子さんの『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が小学生の間で大ヒットしています。映画化されて、今はNHKでアニメが放映されていますから、大人でも知っている人は多いのではないでしょうか。
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 アニメ公式サイト | 東映アニメーション
先日はこどもの本総選挙でとうとう1位になっていました。
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』が第3回"こどもの本"総選挙で第1位に選ばれました! | 偕成社 | 児童書出版社
これまで読書らしい読書をしてこなかった子どもが、『銭天堂』だけは全部読んでいるなんてこともあるんじゃないでしょうか。
そうするともっと読書をしてほしいと願う親もいるかもしれません。そんな親向けにお勧めなのが、ハマった作品の同じ作者(廣嶋玲子さん)の他のシリーズを子どもに紹介することです。
まず、『銭天堂』であれば今のところ17巻まであり、ここまでは子ども自身で辿り着いているはずですが、実は、廣嶋玲子さんは非常に多数の作品を発表しています。
廣嶋 玲子(著者詳細情報) | 絵本ナビ | 作品一覧・プロフィール
『水妖の森』で、ジュニア冒険小説大賞受賞。 これまでの作品に『送り人の娘』『火鍛冶の娘』『盗角妖伝』『ゆうれい猫ふくこさん』『魂を追う者たち』「はんぴらり」シリーズ、「鬼ヶ辻にあやかしあり」シリーズ、「ふしぎ駄菓子屋」シリーズなどがある。
私がざっと計算した限り、2022年6月時点で80冊程度です。本格的に作家デビューされたのが2005年のことですから、平均して3か月に1冊は新刊を出し続けていることになります。凄い!
『銭天堂』も半年に1冊のペースで安定して新刊が出ている一方で、実は、他にも複数の作品を同時並行で書かれていたりします。凄い!!
というわけで、『銭天堂』の作風を子どもが気に入ったのなら、この膨大な作品を子どもに紹介すればいいのです。本に慣れていない子どもも同じ作家さんの他のシリーズだと比較的入りやすいです。いうなれば、『ゾロリ』にハマった子どもに『にんじゃざむらい ガムチョコバナナ』を紹介するようなものです。
例えば、『はんぴらり!』はほぼ同じ年齢層をターゲットにしていて、比較的スムーズに楽しめるはず。
角川つばさ文庫の『魔女犬ボンボン』シリーズなら試し読みもできるので、Webで読んでみてもいい。
もう少し難しいのがよければ、『妖怪の子預かります』があります。
ここの紹介した三シリーズは小学生対象ということになっているので(『妖怪の子預かります』は児童書版を作り直したのがあります!)、横移動はかなり楽なはず。
何かが楽しいと思ったときに次のステップが比較的近いところにいると、そのまま楽しんで続けられるものですよね。
そういう意味では、みんながハマっている作品があるというのは非常にありがたいものです。みんなが読んでいるから自分も続きを読もうってことになりますから。学校で話題を共有できる。
逆に、本を読まない子どもに『銭天堂』を紹介して、沼にハマらせるなんてこともできたりします。
以上です。
お子さんに本に親しんでもらいたいとおもっている親御さん向けに一つの方法を紹介しました。ぜひ試してみてください。
※私が読んだ感じでは現代版『笑ゥせぇるすまん』