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斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

今から株式投資をしたいという友人との会話書き起こし(中編)

読み物 生活の知恵 お金

前編からの続きです。ここまでのまとめ。

  • 余裕があるお金に限定して投資したほうがいい
  • 儲かる株というものは素人には見つけられない

ということで、引き続きお好きな人だけどうぞ。友達との間の普通によくある会話です。

 

短期投資は丁半博打みたいなもの

私「あなたが株をやろうと思ったきっかけの、親戚のその人は、これまで株を売買していたことは言ってた?」

友「いや、今回初めて聞いたけど」

私「その人もそうかもしれないけど、投資をしている人の中には、利益が出たときだけ自慢して、損をした時には何も言わない人が結構いるんだよね。株で儲けた!みたいな話を聞くと、みんなが儲かっている気がするけど、儲かっていない人も当然いる」

友「ああ、夫の年収自慢をするような心理か」

私「そうそう。特に短期的な売買で儲けた人ほどアピールすることがあって、こういう人たちに引っ張られて『株をやればすぐにお金が儲かる!』みたいなイメージを持つ人は多いんじゃないかなー」

友「でも、そういう人になれる可能性はあるんでしょ?」

私「短期の売買で儲けるというのは普通の人なら丁半博打で勝ち続けるというようなものだからほとんど運の世界だね。株価が上向きの時は勝ちやすいけど、今はなぁ……。それに、そういう短期売買の人でも、仕事みたいに情報を集めたり取引を行う人も多いんだよ。フルタイムで働いているあなたにそんなことできる?」

友「うーん……」

私「あとは、あなたの場合は元手が少ないでしょ。元手が10万円の人と元手が5000万円の人がいたとして、どちらが丁半博打で1億円を稼ぎやすいか」

友「だから、儲けられないって言ってたんだ。じゃあ、やっぱり投資はしない方がいいのか……」

私「今の貯金額ならお勧めしないね。でも、もう少しお金が溜まったら考えてもいいと思うよ。まだ若いからその分有利だし。先の話かもしれないけど一応簡単に話しておくね」

 

リスクとリターン

私「投資というのも色々な形があって、リスクによってリターンで色んな商品があると考えるといい」

友「リスクとリターン?」

私「あんまり難しいこと言いたくないけど、リスクは投資した金額の収益率のバラツキね。リターンは投資に対する利益」

友「難しい」

私「国債なんかは安全だけどリターンが少なくて、それに比べたら株は安全じゃないけどリターンが大きいみたいな、最初はそんな風にざっくり理解したらいいと思う」

友「ああ、国債は確か郵便局でポスター見たことある」

私「国債は年利は0.5%ぐらいかな。銀行の定期預金よりはかなりいい」

友「0.5%なら魅力ない。やっぱり株がいい!」

私「だけど、株の方はリスクが大きいんだよね。利回りは国債よりいいけど。銘柄や地域にもよるけどざっくり言えば年間で3%~6%ぐらいになるかな。あんまりお金がない人がやるのは文字通りリスキー」

友「はい」

私「もちろん、自己責任なんだから何をやってもいいんだけどね。リスクとリターン別で、株の中でも、株以外でも、色んな投資対象があるから。安全な投資をしたいというならそういう商品を選ぶという手段があることを知っておいて欲しい。若くて取り返しがつく状態だったり、個人資産が豊富にあるなら、ハイリスクの商品を選ぶという考えもある。何にもしないで銀行にお金を預けるぐらいなら国債を買うのはありで、これだって立派に投資行為だよ」

友「分かった」

 

複数の卵を同じかごに入れてはいけない

私「たぶん、やりたいのは国内の株式への投資だから、それについてもちょっと話しておくね」

友「うん、どんな風に投資する会社を選んだらいい?」

私「好きな会社を選ぶといいよ」

友「え、だって、さっき儲かる会社はないって言ってたのに!?」

私「だから、別にどの会社を選んだって素人には投資先として良いかどうかの区別なんてつかないんだから、究極的にはどの会社を選んでもいいんだよ。自分が普段良く行っている洋服屋さんの株でもいいし、株主優待がお得な会社を選んでもいい」

友「それで、本当にいいの?」

私「それでいいよ。ただ、できれば色んな業種で5銘柄ぐらい買って欲しいかな。理想的には10銘柄ぐらい」

友「どうして?」

私「同じかごに卵を入れちゃいけないという言葉があるんだけど」

友「ポートフォリオ?」

私「そう、ポートフォリオ!よく知ってるね!! 分かっているなら詳しい説明はいらないかもしれないけど、投資の世界では、複数の商品に分散投資をすることで、リスクを低減しつつリターンを維持できる(逆に同程度のリスクでもリターンを最大化できる)というのが分かっているんだよね。(参考:現代ポートフォリオ理論 - Wikipedia)」

友「はい」

私「本当は、リスクを最小化する最適な銘柄の組み合わせとか計算して出せるんだけど、そんなの個人投資家が一所懸命考えても大変だから、違う業種で5~10銘柄買うぐらいの感じでいいんじゃないかな」

 

ディズニーランドに投資したい

友「何となく分かった。じゃあ、ディズニーランドのチケットが欲しいからディズニーランドの会社の株を買おうかなー。あとは、どこがいいかなー」

私「日本でディズニーランドを展開しているオリエンタルランドは、単元株式数が100株で株価が7000円ぐらいだから普通に買えば最低購入単価は70万円ぐらいからだね」

友「え、70万円もかかるの!?」

私「オリエンタルランドはかなり高い方なんだよね。ミニ株とか単元未満株とかがあるかもしれないけど手数料が普通よりちょっとかかるはず。メガネスーパーなんかは5000円ぐらいで買えるから、そういう安い単価で買える会社から初めてみるのはいいと思う。(参考:単元株価格下位:株式ランキング - Yahoo!ファイナンス)」

友「色んな会社があるんだなぁ。ところで、topisyuはどの株に投資しているの?」

私「世界分散投資」

友「え」

私「世界分散投資」

 

(続きます。→後編

 

臆病者のための株入門

臆病者のための株入門

  • 作者: 橘 玲
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/05/10
  • メディア: Kindle版
 

※800円ぐらいの新書です。サービス精神旺盛で、面白いですよ。 

 

 

 

補足

ちなみに、この友人はネット上だけの知り合いで、ほっこりエピソードを時々供給してもらっています。会話の流れはそのままですが、ブログ読者用に、詳しめに書いたり、事例を入れたり、ちょっと冗談を入れていたりします。それにしても、ポートフォリオの概念を知っているのには驚きました。

この会話の中にはあえて入れていませんが、

  • どうやって株を取引することができるの?
  • PERって何?
  • 優先株って何?A種とかB種とかあるけど??
  • 凄くお金持ちの社長を知っているんだけど、その人の会社の株を買った方がいい?
  • 会社が倒産すると株はどうなるの?

という質問にも答えています。優先株なんて知ってどうする。