斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

『保育園落ちた』という署名を渡したママがエルゴの抱っこ紐利用者ばかりだったシンプルな理由

こんなTwitterのまとめがありました。

どうやら、署名運動をしていた女性が利用していた抱っこ紐がエルゴのベビーキャリアだったことで、海外のブランド品を利用できるのだから、こういう運動をしている女性はお金持ちだろう(認可保育園の利用は不要では?)と考えた人がいたようです。

 

この女性たちが利用していたのがエルゴの抱っこ紐ばかりだったのは別に変なことではなくて、

人気ブランド「抱っこひも」 偽造品の中に安全上問題が - NHK 特集まるごと

正規代理店によると、国内シェアは50%以上ということです。

元々市場シェアがかなり高いんですよね。赤子が集まる場所に行けば、エルゴの抱っこ紐利用者が多いので、これは実感でも分かると思います。

国内の抱っこひも等の市場と安全対策
  • 近年は、複数の抱き方ができる多機能タイプが増えており、中でも「腰ベルトと両肩ベルトで支え、縦対面抱っことおんぶができるタイプ」が多く、半数を占めている。
  • 欧米製品の人気が高く、シェアは 50%程度と推定される。

とはいっても全体の抱っこ紐市場のシェアからすれば25%ぐらいでしょうが。それでも圧倒的にシェア1位でしょうね。

 

お値段は正規品で2万円弱で超高額というわけでもなく、男親女親兼用で1歳ぐらいまでほぼ毎日使いますし、出産祝いでもらう人も多い。身体への負荷がかからないので、移動することが分かっているなら、ベビーカーよりエルゴを使うという人も多いはず。

エルゴの次に人気なのはベビービョルンでしょうか。エルゴの場合は新生児は新生児用のパットが必要になるので、それを嫌う人はいますね。

 

その上で、

人気ブランド「抱っこひも」 偽造品の中に安全上問題が - NHK 特集まるごと

インターネット上で正規店以外が販売している抱っこひも。
代理店が、無作為に25個購入して調べたところ、およそ6割にあたる14個が偽造品だったということです。

エルゴは偽物も物凄い数出回っています。偽物と思われるエルゴは大体8千円~1万円ぐらいと正規品の半額以下で売られている印象がありますが、物によってはあえて正規品と同じぐらいの値段にしているものもあるようです。ネットで見る限りは本物か偽物かの判別はできない。 

偽造商品について | Ergobaby - エルゴベビー公式サイト | ベビーキャリア・抱っこひも

弊社が調査のため購入した偽造商品の特徴として、
・生地自体が薄い、芯が入っていないなど強度が保たれていない。
・バックルのかみ合わせがゆるい、はまりにくい。
・ウエストベルトがすべりやすく、使用中にゆるむ。固定されない。
など赤ちゃんの体重を支えるための安全性が確保されておらず危険性があります。
実際に強度試験を実施したところ、日本の基準値を下回る結果が出ております。

エルゴ 偽物

ですので、自分はエルゴ利用者を見かけると、それが正規品か偽物かをまずは意識します。偽物のほうが下手をすると本家エルゴよりもシェアが高い状況ですから。(そう仮定すると、エルゴの本物・偽物で抱っこ紐の市場シェアの50%を占めている可能性もある。)

 

そういうこともあり、エルゴの抱っこ紐を使っているのを見かけても自分はお金持ちだとは思いません。お金持ちか判断するには、他にもっといい物差しがありますしね。