先日、Twitterで依頼を募集したところ、元カット野菜メーカーの社員であるid:Lag_TYさんからこんなリプライを頂きました。(このブログでは二回目のご依頼。ちなみに、前の依頼では前職を誤って紹介していました。失礼しました。)
https://twitter.com/Lagty_in_2D/status/474161220946112513
Twitterなので文字数制限もあるかもしれませんが、子供の画像記録を残すことの功罪というのは論点ではないと思います。
問題の整理
Tweetは二つに分解されます。
知人が、子供の運動会に臨み一眼レフを購入したところ、その価格を知った奥さんと猛喧嘩に発展したそうです。
この部分と、
子供の画像記録を残す事の功罪について思うところを拝見したいですね
この部分ですね。
id:Lag_TYさんが、前段の話を受けて、これは子供の画像記録を残すことの功罪が論点だと思ったのか、その知人が「画像記録を残すのって揉めるよな」という話を振ってきたのか、はたまたこの二つをブリッジする隠された何かがあるのかもしれませんが、前段の話は後段には直接は繋がりません。
本当の論点?
topisyuは、前段の話を読み、子供の画像記録を残すことに対する夫婦の価値観の違いが論点ではなく、それなりに値段のする共有財産となるものを買う時に夫婦で相談していないことが論点だと思いました。
奥様がポイントとしているのは、一眼レフカメラの価格ですよね。多分、値段が高かった。"値段を知った"ということから、カメラを購入したのは旦那さんの方で、値段を伝えずに購入した。子供の運動会のために購入したわけだから、それは共有財産。共有財産について旦那さんが奥様に相談しないで高いものを購入した。だから、奥様は怒った。「なんで相談してくれなかったの!?」と。
もし、この話がtopisyuの想像通りで、前段と後段をブリッジする何かがないとして、旦那さんが画像記録を残すことが重要で、一眼レフは高くても当然だと思ったのだとしたら、知人の奥様は「なんで分かってくれないの!?」と思っていることでしょうね。
旦那さんが奥様の怒りポイントを理解していないで、誤解した形で自らの中で整理していることこそが、この話の面白いところではないでしょうか。図らずも、昨日書いた記事とリンクしました。二者間のコミュニケーションの話。
なんで分かってくれないのと思っているなら分かり合うなんて夢のまた夢 - 斗比主閲子の姑日記
(単に、id:Lag_TYさんが勘違いしているか、もちろん他の情報があるのかもしれませんが。)
結婚後の私物と共有財産の区分
この、夫婦の共有財産となりうる高級なものを購入するときに相談がなかったというのは、本当によくある夫婦喧嘩の原因ですよね。極端な例は、次男夫がはっちゃけて、夫の実家近くのマンションを契約してきたとか、妻が夫からの誕生日プレゼントの代わりとして自分でブランドバッグを買ってくるとか、そういうの。
これが発生するのは、大抵は2つの要因があって、①その購入物がどちらか一方は共有財産だと認識していないこと、②価格観・相場観についてどちらか一方にしかないことがあります。
一眼レフのカメラの購入はかなり分かりやすいもので、例えば先ほどの旦那さんがカメラが趣味の人で自分でカメラをたくさん持っていたりすると、「子供の運動会にかこつけてちょっと奮発したカメラを夫婦のお金で買えて、後で私物にできるぞ。しめしめ」なんて思っていた可能性はありそう(①)。そして、奥様には「やっぱり、子供の晴れ舞台だからいいカメラがいいよな」「そうね」みたいな曖昧な言質を取って、奥様からしたら想定外の高いカメラを買ってくる(②)。
特に、夫婦財産契約でも定めなければ、法律婚をしていて夫婦が購入したものというのは共有財産なんですよね。それを意識する機会は離婚のときぐらいしかないので、何も考えずに購入して喧嘩になる。基本的だけれど根が深いトラブルの一つです。
子供の画像記録を残すこと
ということで、共有財産の買い物について書きましたが、一応ご依頼をいただいた子供の画像記録を残すことについても書いてみます。
子供の画像記録を残したいと考える人にはいくつか理由があります。列挙すると、
- 子供は時点時点で可愛さが変わるのでそれを保存したい
- 子供が将来大きくなったときに親がちゃんと見ていたことを伝えたい
- 子供と一緒にいる自分を記録してほしい
- 子供の成長度合いを確認するための比較画像としたい
- 周りが保存しているので対抗したい(記録しないと無関心な親と思われるかもしれない)
- 義理の両親や他の親族と共有したい
こんなところでしょうか。他にあったら教えてください。これらの理由自体は理解できるものでしょうが、たぶん否定的にとらえらることがあるとすれば、画像記録を残すことに対して執念がかなり強いときだと思います。
例えば、小町のこの相談なんかが分かりやすいでしょうか。
ビデオカメラvs一眼レフ 出産祝いで頂くとしたら? (2) : 妊娠・出産・育児 : 発言小町 : 大手小町 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
じーちゃんばーちゃんも、いやー可愛かったねぇ。来てよかったと喜んでおり、私も嬉しくて、家に帰って、ワクワク度MAXでビデオを見たら、…撮れていないのです。
正確には、私が登場した退場の最後のほうしか撮れていないのです。
夫にどこから撮ったのか聞くと、ずっと撮ってたもん。と言われ…。
失敗したのだと分かりました。かなりショックだと言ったら、夫は無言で寝たふりを始めてます。
失敗を責めてももう仕方ないので、そのままなのですが、悲しくて。
ちゃんと見てあげたかった。
記録に残しておきたかった。
本当にもう…。
この気持ち分かっていただけますか。
上手く撮れなかった夫を責めちゃったケースですね。こういうのはコマッチャから否定的に受け止められます。
今時は運動会でプロ並みの機材を用意している親というのはそれなりに見かけますし、何というか、競い合って物凄い拘りを持たれている方もいらっしゃいます。
それは別に悪いことではなく、記録を取るために、子供やパートナーをないがしろにしてしまったら、本末転倒なところもあり、功罪なんて話が出てきます。程度問題ですね。
締め
我が家では、買い物はtopisyuに一任されています。それなりに高いものは事前に伝えますが、パートナーは値段さえも聞かなくてもいいというスタンスです。二人の価値観がかなり近しいので、まず外れることはないだろうという信頼があるからなのと、パートナーは買い物が嫌いなんですよね。
子供の記録を整理するのはもっぱらパートナーです。topisyuは撮ったら撮りっぱなしです。とりあえず保存するけど、再度見ることにあまり興味はない。お任せしてます。
この人にならこの分野を任してもいいなとお互いに得意分野が分かれているのが、パートナーと一緒に暮らしていて楽なところです。コミュニケーションコストが低いんですね。
長くやっているとコミュニケーションコストがどんどん下がっていくので、だからある時に凄くずれた対応があったりすると、凄く腹が立つ。「分かってるはずじゃないか」って。
親しき仲にも礼儀ありと言いますが、上手くやれているからといって相手をないがしろにしたり、努力を止めるのではなく、ほどよい関係を維持できたらいいなと考えています。
以上、本題です。以下、余談です。好きな人だけどうぞ。
追記
ちなみに元の依頼は釣りだったそうです。
余談:馴れ初め
こんな依頼もあったのでついでに答えておくと(id:meerkat00さん、id:pero_peroさん、ありがとうございます。)、
https://twitter.com/meerkat_hatena/status/474345291512942592
出会ったきっかけは、友達からの紹介ですね。自分が当時考えていた限りなくどうでもいいことを真面目に聞いてくれたので「付き合ってもいいかな」と考えて、最初のセックスの時にtopisyuが手元にあった中島みゆきの『わかれうた』をバックグラウンドミュージックにしたら次回から気の効いた洋楽のCDを選んでくれて「楽だな」と思い、その後条件を満たしていることが確認できたので結婚しました。
トピシュさんの夫さんは気がついたら結婚しなければならない状況に陥ってた、とかそんな感じだと思う(妄想
— 木村 晃之(ミニマリスト) (@peroperopero) 2014, 6月 5
結婚は相手が先に望んできたことでした。自分は周りから殿上人と呼ばれるぐらい浮世離れしていたようなので、結婚するという話をしたら、親を含めて、友達全員に驚かれました。親には内孫・外孫の話で泣かれましたね。結婚前後で色々あったので、発言小町にはまりました。問題がなけれ発言小町なんて読みません!(偏見)
追記
https://twitter.com/meerkat_hatena/status/475249335416811521
義実家との2.5世帯住宅化です。
ということで、大抵の事には対応しますので、Twitterなりブクマなりメール(etsuko.topisyuアットgmail.com)なりにご連絡下さい。
特に、id:internusさんからの依頼を頂けるのは首を長くして待っています。