斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「保育園のお遊戯会で目立つ子ばかりに高額プレゼント。真面目な私の娘は貰えずに、過去の自分と重ね合わせモヤモヤ」

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。今日は保育園のお遊戯会でのモヤモヤエピソードです。

f:id:topisyu:20180701221015p:plain

Q. 保育園のお遊戯会で目立つ子ばかりに高額プレゼント。真面目な私の娘は貰えずにモヤモヤ

斗比主様

はじめてメールさせていただきます。いつもブログやTwitterを楽しく読ませていただいています。子どもやお金のこと、発言小町のことなど、どれも興味があり、その上、斗比主様の文章が読みやすく面白くていつも楽しみにしています。

今回、一人小町でアドバイスいただきたく、メールさせていただきました。

相談内容は、保育園に感じた不満に対して、どう対処したら良いかをアドバイスいただきたいです。

先日、子どものお遊戯会がありました。劇は1時間強という長丁場でしたが、子供たち全員で成功させ、最後の幕が降りた時には胸がいっぱいになりました。

娘は劇タイトルにもなる重要な役の1人ですが、出番は少なめで大してストーリー上も個性を出すようなものではなく、あまり期待せずに見ていました。出番・セリフは少なく、主体的に動くシーンがほぼありませんでしたが、ダンスシーンや、数少ないセリフも頑張っていて、感無量でした。

ところで、このお遊戯会では、劇が終わった後に演技が上手だった子を表彰して、高額なおもちゃがプレゼントされます。みんなで作り上げる劇なのにその中から1人選んで高価なおもちゃを渡すのって、正直不公平ではないか…と思っていましたが、2~30人から1人なので、多くの子は残念だったね、となることから、不満を言うほどでもないかな、と思っていました。

しかし、今回は10数人の子が選ばれました。私の主観ではありますが、選ばれた子達は、出番の多い子、いつも目立っている子、いわゆる存在感のある子ばかりでした。また、お迎えの時に園長や先生方とよく話している、目立つママたちの子がほとんど受賞していたようにも、感じました。

当然、娘は選ばれませんでした。

大人しく真面目で、そんなに友達も多くなさそうと感じており、園長や先生の印象に残らないタイプと思っていましたので、今回選ばれた子達を見ても、やはり存在感のある子ばかりだったからです。

ですが発表は子供達のいる中、舞台上で行われ、選ばれなかった子たちがすごくショックを受けていることがわかり、見ているこちらも凄く辛く感じました。娘も、なんで頑張ったのにダメだったの?と思ったようです。

ここは、自分の子ども時代なら感じていた、結局良くも悪くも目立つ子ばかり贔屓される、存在感の無い真面目で大人しいタイプは、頑張っていてもそのことは評価されない…と傷ついていたことを思い出し、娘への共感だけでなく、自分自身のこととしても辛くなりました。

その日はあまりにつらくて…挨拶もそこそこに帰宅してしまいましたが、帰宅後から怒りのような気持ちと、辛い気持ちで落ち着きませんでした。

こういった、園長や園の方針に対する考え方の違いに対して、クレームすべきか分からず、不満を伝えようかと思ってもどういえばよいのか分からず悶々としています。

毎年の保護者会で、園の考え方に不満があれば転園してください・転園するまでは子供は特別クラスで保育しますと宣言されていることも、気になっています。きょうだいが同じ保育園に通っているのも、一つネックになっています。

やはり、担任の先生には一言落ち込んでいましたくらいは伝え、気持ちを抑えて過ごすしかないのでしょうか…。園長のワンマン経営の保育園で、卒園まで我慢するかと悩んでしまっています。

夫や、一緒に見にきていたお義母さんも、可愛いそうだったよね、とは言っていますが、私がここまで落ち込んでいることには不思議なようで、向こうも私もしっかり話し込む…ということはできずにいます。

自分の気持ちを落ち着かせたい、というのが一番なのですが、不満を伝えるべきか、自分の中で折り合いをつけるか、どうすることがよいのか分からなくなってしまいました。

なお、娘は翌朝にも「なんであの子は貰えたんだろうね」と話したのみで、同じおもちゃを私たち親からプレゼントしたのもあってか、一見普段通りに感じます。

子どもの頃から引っ込み思案で、目立つ子との不公平感を感じていたのがこのモヤモヤの理由とは思っていますが、どうにも気持ちが収まらず、不安定な気持ちで過ごしていたので、メールさせていただきました。

回答いただけるのでしたら、客観的に見てどうすれば気持ちが落ち着くのかというところをアドバイスいただきたいです。

まとまらない長文のメールを送ってしまいすみません。もしお時間ありましたらお返事いただけますと幸いです。これからも更新を楽しみにしています。失礼いたします。

一読者より

A. 言葉に出すこと、パートナーに自分の過去を話すこと、子どもをよく観察すること、

メールありがとうございます!

なかなか興味深い保育園ですね。もう少しエグい内容があったのですが、個人が特定されそうだったので大幅にカットしています。ご依頼と直接関係ないものですし。

それで、ご依頼は、

客観的に見てどうすれば気持ちが落ち着くのかというところをアドバイスいただきたいです。

ということなので落ち着き方をコメントしてみますね。

ざっくりいうと3つの方法をかけ合わせるといいかなと思います。

  1. 言葉に出すこと
  2. パートナーに自分の過去を話すこと
  3. 子どもをよく観察すること

です。

1つ目は、いつもブログで書いていることですね。モヤモヤは言語化することでだいぶ楽になるものなので。解決の糸口も自分で辿り着けるようにもなります。とにもかくにも言語化大事。

今回私にメールをしただけでも、ずいぶん楽になったんじゃないかなと思います。誰かに伝えなくても日記であっても言語化するのは本当におすすめです。

2つ目は、ある程度言語化してモヤモヤがすっきりしたタイミングで、自分の過去のモヤモヤエピソードをパートナーとかに共有することです。

ご自身でも分かっているとおり、

子どもの頃から引っ込み思案で、目立つ子との不公平感を感じていたのがこのモヤモヤの理由とは思っていますが、どうにも気持ちが収まらず、不安定な気持ちで過ごしていたので、メールさせていただきました。

自分の子どもの頃から抱いていた不公平感がモヤモヤの原因ということですので、この機会に過去の不公平感を誰かに話して供養するわけですね。

まあ、ここまで長いこと付き合ってきた感情ですから、そう簡単に除霊することは難しいと思いますが、話さないより話したほうがいい。次の話とも関連して、子どもが大きくなっても同じような思いを抱く可能性があるので、自分の過去を精算するのは今からでも遅すぎることはありません。

話し方としては、「いやー、今回の件で、私が過剰反応していると思ったかもだけど、自分の頃のコンプレックスが刺激されちゃったのは大きいんだよね。聞いてて面倒だと思うかもしれないけど、ちょっと話を聞いてくれる? それで随分楽になるはずだから」みたいな感じですかね。

その上で、3つ目になります。子どもをよく観察すること。直接的な解決策に見えないようで、これは結構効くと思います。

今回の件で娘さんは、

なお、娘は翌朝にも「なんであの子は貰えたんだろうね」と話したのみで、同じおもちゃを私たち親からプレゼントしたのもあってか、一見普段通りに感じます。

一見したところ普段と変わらないということでした。

どこまで本人の中で効いているか分かりませんが、同じものをあげるだけではなく、少なくとも家族で認めてあげていれば、これまで苦渋を飲んできた読者さんよりかは辛い記憶になっていない可能性はあります。また、それから早く立ち直っていることもありえる。もっと傷付いていることもありえますけどね。

何が言いたいかというと、子どもは親に似るところがある、または、親は子どもに自分を見ようとするところがあるため、今回のように自分と子どもを同一視して、子どもの境遇にモヤモヤしてしまうということは、割とよくあるということです。しかし、親子であっても、子どもは親とは別の人間です。そのことをはっきり認識する必要がある。だから、何かあったら子どもを観察しましょうってことです。

良い方向でも悪い方向でも子どもは自分とは違う反応をするんですよね。そうやって、自分とは別人格であるということを細かいところで積み上げていくというのは、将来のことを考えても意味があります。子どもの自立の妨げになったりしますしね。

以上、3点の解決策を書いてみました。どれか一つだけでもいいけど、3つ全部を並行して試すといいんじゃないでしょうか。特に2点目は今までやったことがなければ、先に試してもいいですね。

以上、今日はこんな感じです。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

Twitterもやっているので、

ブログの関連Tweetとかを読みたければフォローしてやってください。