斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「私の子をガリガリと言い、私の新居を床が傷だらけと言う幼馴染は、私にマウンティングをしているのか。それとも、私の心が卑しいのか」

今日は、割とよくある、カジュアルなモヤモヤの紹介です。子どもが産まれた後で、友達からの何気ない発言がマウンティングに聞こえたというもの。

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Q.  私の子をガリガリと言い、私の新居を床が傷だらけと言う幼馴染は、私にマウンティングをしているのでしょうか?

斗比主様

はじめまして。いつもブログを楽しく拝見しています。

最近の私の心のモヤモヤを送りますので、斗比主様の気が向いたらブログのネタにしていただきたいと思います。

私は一歳の子どもがいます。幼馴染も1ヶ月違いの子どもがおり、妊娠中からよく会っていたのですが、産後からその幼馴染(Aとします)と話すたび心がモヤモヤすることが増えました。以下、Aとのやりとりです。

まず、私の子がうまれ、1ヶ月くらいの時のことです。そのころAの子は2ヶ月です。
Aは母乳がよく出るほうでまるまる太った赤ちゃんを連れていました。そのせいか、私の子を見るなり、「ガリガリだね。骨ばってる」「顔が長くて赤ちゃんぽくないね」と言ってきました。名前に対しても「○って…」と。○は名前に使った漢字です。「…」には名前にそんな漢字使うんだ、というニュアンスが込められていると私は感じました。

産後だったこともあり、ガリガリと言われたことは、私の母乳やミルクが足りないのだろうかと心にきました。ガリガリ発言は、子どもが大きくなってからも「前はガリガリだったよね〜」という言い方で何度も言われました。

他にもあります。私は産後から新築の家に引っ越しており、Aも遊びに何度か来ているのですが、「だいぶ床が傷だらけになったね」と言われ、何故わざわざそんなこと言うの、とモヤモヤ。

子どもと旅行に行った?と聞かれたので温泉に行ったと答えると「温泉だけ〜?」と。経済状況について聞いてきたりもするので、比べてきてるのかな?と嫌な気持ちになりました。A家は遠出をたくさんしています。

長々と愚痴を書いてしまい、すみません。

Aとは今、距離を置いていますが、子育てについて話せる少ない友人の一人だったので悲しい気持ちがあります。また、はっきり嫌なことを言われている訳ではないので相手に言い返せず我慢する形になり、悔しいという思いもあります。

それと斗比主様には、これはマウンティングなのか、それともマウンティングと感じてしまう私の心が卑しいのか判断して頂きたいです。マウンティングと言ってもらえたら、もっとスッキリした気持ちで縁を切れそうです。

以上、もやもやでした。読んで頂きありがとうございました!

一読者より

A. マウンティングですね

まあ、マウンティングですよね。

マウンテングだと言ったらスッキリした気持ちになると書かれていたので、無理矢理にでもマウンティングとこぎつけたいところですが、そういう邪な気持ちがなくても、十分マウンティングと考えていいかなと思います。

子どもの体型にしても、子どもの名前にしても、住んでいる家も、旅行にしても、自分のほうが優位であることをアピールしているのは、ほぼ間違いないのではないでしょうか。

特に子どもの体型について「ガリガリ」だと言い、子どもが大きくなっても「ガリガリだった」と言い続けるところは、なかなか執念があり、非常にほっこりすることができました。ありがとうございました。

一応、これで回答にはなっていると思うんですけど、他にちょっと思ったことを書きます。Aがやっていることはマウンティングだとしたら、距離を取るだけじゃなく、この際、縁を切るかどうかについて。

優しすぎるんじゃないかと思われるかもしれないけれど、この幼馴染のAがなぜマウンティングをするかというと、たぶん、育児で相当辛い気持ちになっているのがある可能性があると私は推測します。

学校でいじめが発生する原因としては、子ども同士が過度なストレスを受けつつ、比較され合う土壌があることが多いというのは知られていますよね。いじめをする方は、自分が安心できて、立場を維持するために、いじめをすることがある。

それと同じ構図がマウンティングにもあることがあると私は思っています。マウンティングをしている人間は加害者ではあるのだけれど、ある部分では被害者性があるというか。Aは幼馴染にマウンティングをしないと平静を保てないから、この方にマウンティングをしているんじゃないかという可能性。

分かりやすいのだと、周りの親子に差がつけられていると感じたりとか、夫から家事育児の不備を問われていたりとか、義実家や実家から子どものことで介入があったりとか。育児ってえてしてシンドいものですから、漫然と育児が辛いのかもしれない。そういう有形無形のプレッシャーがあるとどこかで発散したくなる、というのはあってもおかしくない。

もちろん、すべて私の想像で、マウンティングをしてくる(他人に不愉快な思いを抱かせる発言をする)人間が好ましくないというのは、特に否定するつもりはありません。

申し上げたいことは、Aが置かれている環境に何らかの変化があれば、Aのマウンティングスタイルも改善する可能性はあるのではないかということです。だから、もし、Aが貴重な存在で、Aがマウンティングをしなければ付き合わなくてもいいと思うのであれば、「あなたの発言で私は傷つきました。金輪際、あなたとは付き合いません。二度と連絡はしないで」と断絶するのではなく、単に、ひたすら距離を取るという選択肢もあると私は考えます。久々に会ってAが改心していたら「あのときのあれはなかったんじゃない~(笑)」とチクチクやる。

ただ、現在進行形で、Aにこれまでマウンティングされてきた気持ちの置き場所をどうにかしたいという思いもあるかもしれせん。絶縁を切り出すことで、いわゆるひとつのDQN返しみたいなことをして、Aにギャフンと言わせたい、もしくは、せめて自分の気持ちを伝えて楽になりたいというのは、全然ありですし、どうぞ、お好きなようにやられるといいのではと思います。

以上です。

こういうライトなモヤモヤでも結構ですし、もっと誰にも言えないモヤモヤでも、大抵は美味しくいただきますので、どうぞ気軽にetsuko.topisyu@gmail.comまでメールください。

ではでは!