斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「男女差別が当たり前の職場で働くのはモチベーションが保てない。資格取得のため退職していいか?」

今日も一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。今日はキャリアの話。

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Q. 男女差別が当たり前の職場で働くのはモチベーションが保てない。資格取得のため退職していいか?

斗比主閲子様

いつもブログの更新楽しみにしています。今後の人生(主に仕事関係)について相談したくメール致しました。

年齢:アラフォー
性別:女
職業:会社員
年収:500万円(時短勤務中、フルタイムに戻れば600万円位)
家族構成:夫、子一人

中堅私大法学部、同大学院を卒業後、社員数百名程度の現在の会社に新卒から勤務し10数年になります。

相談というのは、会社を退職すべきか止まるべきか、ということです。

勤務する会社は非常に古い体質で、男女差別もあり、私はもう10年昇進していません。同期入社の男性は全員私以上に昇進しており、同期入社の女性は私以外、入社2年経たずに全員退職しています。昇進の格差は出産以前からあったので産休育休が原因ではありません。古い体質の例として、私の1年先輩の女性がセクハラパワハラを理由に退職しています。中途で入社した女性が去年、男女の昇進格差を主な理由に退職しています。

私は転職したことがなく今の会社でしか働いたことがないのですが、夫に職場の話をすると、古い体質に驚いています。

また、社長・役員はほぼ親会社行からの出向者です。もちろん全員男性です。

このような会社ですが、女性全員が出世しないという訳ではなく、男性は10人中9人課長までは順調に出世するが、女性で課長まで順調に出世するのは10人中1人、といった感じです。私にその1人になる能力があればよかったのですが。ちなみに職場の男女比は、だいたい8対2です。

このような状況のなか、今の職場で働くのが精神的に辛くなってきました。働くモチベーションが保てないのです。定年まであと約20年なんて考えるとゾッとします。

じゃあ転職を、と考えても、もうすぐ40歳の特別な能力、資格のない未就学児のいる女性が転職するのは、コロナの影響がなくても大変だと思います。

そこで、学生時代に目指していた司法書士の資格試験に再チャレンジしたいと思うようになりました。働きながら勉強している方もいると思いますが、仕事・家事・育児に加えて資格試験の勉強をするのは、私にはハードすぎるので、勉強するのであれば退職しようと思っています。

退職して勉強したとしても合格するとは限らないでしょう。また、司法書士として今の年収を稼ぐのはなかなか大変なことであることも知人の司法書士から聞きました。

そこで相談です。今考えている選択肢は以下の通りです。

①退職せずに割り切って、できるだけ長く働く
②子供の小学校入学に合わせて退職、資格試験の勉強をする
③今すぐ退職して、資格試験の勉強をする
④転職活動をし、決まったら退職する

夫は私がどのような選択をしても応援すると言ってくれています。私3,000万、夫3,000万の預貯金等があるため、退職しても当面は生活に困ることはありません。

以上長くなってしまいましたが、よろしくお願いします。

回答していただけるのであれば厳しめにお願いします。

一読者より

A. 司法書士はお勧めしない。同業他社への転職を検討したい

メールありがとうございます!

厳しめにコメントすることをご希望されているので、ご要望に応えて厳しめにやりますね。

まず、司法書士の資格の取得はお勧めしません。すでに確認されている通り、今から始めて司法書士として年収500-600万円を稼ぐのは相当難易度が高い。また、合格率も数%で現職を辞めても合格するか分かりません。

一旦正社員のキャリアを捨ててしまうと(あえて捨ててしまうと書きました)、再度正社員の待遇を得るのは大変なのが日本の実情です。司法書士試験のために退職して、試験が上手く行かなかったときには、職業及び収入面でかなり苦労されるはずです。

読者の皆様にはフェイクのために職業は分からないようにしていますが、私のこの業界の理解としては、基本的に男性社会であるのは間違いないと思います。ただ、お勤めの会社ほど男女差別が横行しているかというと、必ずしもそうではないという理解です。

現状の職場にあまりに辟易して、誰かに仕えること自体を止めたいと思って独立を意識して司法書士を目指されたかもしれませんが、同業でも違う会社であればまだ働きやすい可能性はありえます。

ということで、正社員として同業他社に転職することを私はお勧めします。その際は年収は多少下がることを考慮に入れられると選択肢が増えるはずです。司法書士のために勉強する間や年収が安定する間が受け入れられるのですから、多少の年収ダウンも受け入れられるのではないでしょうか。

以上、今日はこんなところです。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.comまで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

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