斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「仕事中に中学生同士のいじめの現場に出くわした。何もできなかったが後で学校に電話した。あなたならどう対処したか?」

久々の一人小町です。内容はタイトルですべて!

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Q. いじめに遭遇したときあなたならどう対処しますか?

トピシュ様

西と申します。いつも閲覧させていただいております。

とれたてほやほやのモヤモヤをお聞きいただきたくメールいたしました。アドバイスも併せていただきたいと思います。

先ほど、恐らくいじめの現場を目撃してしまいました。

私は会社へ戻り途中だったのですが、ちょうど学校が終わったのか集団の中学生(男子10数人、女子3人)がいたのです。そのうちの一名である男子Aが一部の男子たちに怒鳴られながら交差点内(車は来ていませんでしたが。。。。)で土下座をさせられていました。そして一人がものすごい勢いで振り上げた学生カバン(ボストンバックのような重そうなもの)を土下座している男子Aに振り下ろしていました。周囲の子たちはしばらく笑った後、離れていき、男子Aはしばらくうずくまった後、ひょこひょこと集団についていきました。

見通しの良い交差点であったものの、見ていた大人は私だけでした。突然のこと、理解が追い付かず、離れていたため声をかけてあげることもできませんでした。撮影もした方がよいかなども一瞬思い浮かびましたが、できませんでした。

いじめか、いじめでないのか、前後の文脈も仲間関係も理解できないですが、もしいじめだったとして、自分の息子がこのような目にあったらと思うといたたまれず、大人として何かしてあげられたらよかったのにと、あとからあとからいたたまれなくなります。大人が目撃していたのに、放置されるのは、私が男子Aだったら絶望感を感じるような社会だなとも思いました。

対処方法がわからない中、混乱気味ではありますが、少し落ち着いてきたので、とりあえず、教師がコミュニティにおける一番の大人だなと思い、(一部問題ある方がいる可能性は捨てきれませんでしょうが。)制服で学校はわかったので、そこの学校に電話をかけ、いじめかはわからないのですが、と説明した上で、覚えている限りの情報をお伝えし、対処方法についてはお任せしますとお伝えしました。相手のかたはわかりましたと特にこちらの連絡先は聞かれませんでした。

以上が私の頭で考えた何の関係もない大人が最大限してあげられることと思ったのですが、トピシュ様ならどうしますでしょうか。

モヤモヤの気持ちを吐き出しがてら、今度このような状況に会ったとき(会いたくないですが)の自分なりの対処方法を整理し、モヤモヤにむきあえればと、いつも拝見させていただいているHPのトピシュ様にご連絡させていただきました。

長文と悪筆失礼いたします。

西

A. たぶん、同じ反応をしてました。

同じ状況だとしたら私もほぼ同じような反応をしていたでしょうね。

いじめを可能な限り解決するということが究極的な目標だとすれば、

  • 状況を記録に残しつつ、いじめの被害者を守り、加害者の名前を確認する
  • 当人たちをその場に居させた上で学校に電話をし、先生が来るのを全員で待つ
  • 先生に記録を提供しつつ、被害者、加害者を受け渡す

をすべてできれば、赤の他人としてはミッションコンプリートでしょうが、さすがにここまでのことは頭も回らないし、すぐに行動には移せないはず。私という人間の過去の行動を考慮すれば。

ほぼ同じというところで多少違いがあるとすれば、私は録音・録画のハードルが物凄く低いので(日常的に記録しています。クラウドサービス便利)、その場面の録画ぐらいはしていた可能性があるぐらいでしょうか。先生に電話したときには、「動画を撮っています。必要ならばお送りします。いかがでしょうか」と伝える。

いずれにせよ、その場で遭遇した西さんはお疲れ様でした。

暴力に遭遇すると自分に関係なくともストレスですよね。わざわざ見ず知らずの学校の人に説明するのも相当なストレス。本当にお疲れさまでした。そして、まったく何もしないで過ごすということもできたのに、いじめの存在を学校に認識させるという大仕事をされたことは、私はとても尊敬しています。素晴らしいですね。

なお、仮にの話ですが、私の子どもが同様の目に遭遇しているのを目撃したら、私は上のほうで列挙した行動を躊躇なく全部するはずです。他にも色々するでしょうね。色々。

いじめは早期発見早期対処が肝心です。重度になってからでは被害者の身体の回復が遅れます。一度壊れたものは綺麗に戻らないことがあるのは、いじめを経験したことがある私個人としても認識しているところです。30年ぐらい前のいじめ被害を私はすべて払拭できたかといえばそうは思いません。