現在、盛んに報道されている財務次官の一連の出来事については実名のスキャンダルであるということもあり、正直あんまり手を出したくなかったんですが、契約しているdマガジン(月額定額で雑誌が読み放題のサービス)で、話題になっている週刊新潮の今週号を読んじゃいました。
中身は置いておいて、私が気になったのは、週刊新潮が財務次官(58)の母親にインタビューして謝らせている箇所。昨日の朝もTweetしました。
※出所は週刊新潮(18.4.26号、p.23)
私は前から何度も書いている通り、成人した、責任能力ある人間の言動に対して、親に何らかの責任を負わせようとするマスコミや世間の風潮は好ましいと思っていません。
少なくとも成人している、意思能力のある子どもの犯罪の責任は親にはないでしょう - 斗比主閲子の姑日記・・・とあるコメンテーターの娘さんの件
40代男性の母親に「本当に世間様をお騒がせして……」と言わせることを取材とする朝日新聞 - 斗比主閲子の姑日記・・・杭打ち偽装事件
また、特に、何か子どもがしでかすと特に母親に責任があるとする考え方も好ましいと思っていません。
「母は生後10月で離乳を強行した」(文藝春秋、神戸連続児童殺傷事件家裁審判「決定」全文より) - 斗比主閲子の姑日記
これまでブログでは特に書いてきていませんが、犯罪加害者の家族(親だけではなく親族全体)に何らかの責任を負わせようとする考え方も好ましいと思っていません。
高齢の母親の心労をかけることを厭わない人間が、他人の加害行為を批判するということが絶対にあってはならないとは思いませんし(人間はその程度の矛盾を抱えている)、週刊誌というものはこういうものだとは理解してはいますが、もう少し何とかならないものなんでしょうか。