暇なときに眺めていた法律や統計を紹介しておきます。他の記事と性質が違うので、カテゴリーも新しく作りました。紹介したのは何かで使うかもしれません。
1.学校給食衛生管理基準
学校給食の設備、施設、管理の衛生基準について文部科学省が定めたもの。全文読んで特に気になったのは以下の部分。
③食品の選定
一 食品は、過度に加工したものは避け、鮮度の良い衛生的なものを選定するよう配慮すること。また、有害なもの又はその疑いのあるものは避けること。
二 有害若しくは不必要な着色料、保存料、漂白剤、発色剤その他の食品添加物が添加された食品、又は内容表示、消費期限及び賞味期限並びに製造業者、販売業者等の名称及び所在地、使用原材料及び保存方法が明らかでない食品については使用しないこと。
また、可能な限り、使用原材料の原産国についての記述がある食品を選定すること。
食品添加物の取り扱いについてナイーブな印象を受けました。やはり、専門家も批判していた部分だったようです。
文部科学省が感情論的食品添加物バッシングを展開? | FOOCOM.NET
2.学校保健統計調査
5歳~17歳の児童の健康診断の結果についてサンプルを抽出し発育状態を公表するためのもの。これも文部科学省。面白かったのは以下の3つの表。
表7 疾病・異常の被患率等
虫歯は幼稚園で30~40%、小学校で40~50%。アトピー性皮膚炎はどの年代でも2~4%。蛋白検出は中高で増える。
表8 主な疾病・異常等の推移総括表
経年変化として平成20年からで見てみると、虫歯は急激に減少し、アトピー性皮膚炎もなだらかに減少。一方で蛋白検出は微増、ぜんそくは増加、視力も低下。
表9 むし歯(う歯)の者の割合の推移
虫歯だけ抜き出したもの。凄い減少傾向。
3.障害者白書
特に説明不要ですね。興味深かったのは以下の図。
これは平成18年限定なのですが推移を見てみたいところです。雇用が進んでいるかが気になる。たぶん、20年前よりは就業率は上がっているでしょうが。
以上です。
こういうものをベースに専門家が何かをコメントしているはずなので、素人考えで、「給食への食品添加物の添加量が増えている」「虫歯は近年減少していない」「アトピーは増えている」「障がい者はまったく雇用されていない」などと言わないように気をつけたいなと思います。