毎日、新型コロナウイルス(2019-nCoV)関連のニュースが報道されていて、我が家の子どもたちはダイヤモンド・プリンセス号に興味を持つように至るぐらいになっています。以前に長崎の造船所を観光したときの話をしたり。
そんな中で私が個人的に興味を持って観察しているのがインフルエンザの患者数推移です。新型コロナウイルスの対策がこれだけ訴えかけられているなら、毎年この時期大流行し、最近は年間の交通事故の死亡者数ぐらいで、殺人事件での死亡者数の10倍ぐらいの日本人を殺しているインフルエンザの感染者数が抑えられているんじゃないかと仮説を持っています。
一昨年去年は1月2月で1000人を超える死亡者数になってる。
※出所:社会実情データ図録(図録▽インフルエンザによる死亡数の推移)
今年の死亡者数は私が人口動態統計を見た限りではまだ確認できませんでしたが、インフルエンザの流行度合いからすると、もしかしたら本当に抑えられているかもという感じがしてます。
今年の感染状況これで、
去年の同時期の感染状況がこれで、
一昨年の同時期の感染状況がこれです。
インフルエンザも型が違うし、流行るタイミングも変わるし、気温や湿度の影響も受けるから簡単には比較できないけれど、例年はピンクの警戒域が全国に広がったら後はもう真っ赤になるのが当然だったのが今年はピンクで維持されていて、地域によっては警戒も出ていなかったりする。
もちろん、私の子どもが通っている学校でも学級閉鎖になるクラスが出てくるなど肌感覚としてはインフルエンザが流行っているとは思うものの、去年や一昨年に比べるとおとなしい気もする。
産経新聞が2月6日に報道した記事でも厚労省や東京都感染症対策課のコメントとして、可能性が触れられています。
インフルエンザ患者低調 新型コロナウイルス対策が影響か - 産経ニュース
厚労省は「一概には言えないが、新型コロナウイルス対策で多くの人が感染予防の行動をとっているのは(インフル減少の)一つの要因としてはありえる」とする。東京都感染症対策課も「推測だが今年は多くの方が手洗いを意識して予防行動をとっているのでインフルの減少に影響している可能性はある。普段から手洗いを徹底するというのは大事」としている。
後々専門家が何かコメントしてくれるでしょうし、また、実態として死亡者数にも反映されてくるはずだろうから、引き続き「新型コロナウイルス対策でインフルエンザ患者数が減少しているかも」と着目しながら、各種統計は見ていこうと思っています。
ちなみに、昨年と今年でのインフルエンザの感染者数に影響を与える要素としては、この件や暖冬だけではなく、キャッシュレス決済の普及もあるかもなと少し考えています。少しというのはキャッシュレス決済が普及しているようには思えないからなんですが、手洗いがめちゃくちゃ推奨されている以上、そもそもの他人と間接的に接触する機会としての通貨の受け渡しも忌避する人は増えるはずで、もしかしたら、キャッシュバック以上にキャッシュレス決済、特に非接触型決済を利用する人が増えそうな気がしています。タクシーでは確実に。
他にあるとすれば、家族間でも唾液の接触を気をつけるようになって幼児の虫歯が更に減るとか? さすがにそこまではないでしょうけど、我が家ではここ数年ずっと食べ残しは家族間では食べないようにしています。基本的には食べ残しが出ないようによそってる。
あと私が考えているのは、中国からの渡航者が減り、国として不要不急の外出は避けるようにということで経済への影響は避けられない中で、国は中国ほどではないまでも景気刺激策は打てるもんなら打ったほうがいいとかですかね。東京マラソンの一般参加が取り止めになるぐらいだから、USJや東京ディズニーリゾートなどのエンタメ施設や各種展示会などにも影響は出ているはず。
悪い影響ばかりが語られるけど、日本人がさらに手洗い等を徹底するようになり、インフルエンザでの死亡者数が激減するようなことがあれば、それはそれとしてポジティブに評価したほうがいいと思っています。