斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

インフルエンザ報告数 例年累計患者数500万人→今年1万人以下 ※

定点観測している厚労省によるインフルエンザ報告数です。

インフルエンザに関する報道発表資料 |厚生労働省

ですが、

2021年1月22日 インフルエンザの発生状況について

定点医療機関からの報告をもとに、定点以外を含む全国の医療機関をこの 1 週間に受診した患者数を推計すると約0.1 万人(95%信頼区間:0~0.1 万人)となり、前週の推計値(約 0.1 万人)と同程度であった。千人単位での推計となることから、年齢別での推計値については記載を省略する。また、2020 年第 36 週以降これまでの累積の推計受診者数は約 0.9 万人となった。

あまりに数字が少なすぎるので、もはや細かい数字を比較してもしょうがないし、緊急事態宣言が出ている地域が含まれていることを考えれば数値が正確かも分からないので、今日は国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップをいくつか紹介することにします。

ちなみに、例年だと11月ぐらいから集計し始めて1月下旬で500万人強の感染者数となっているものなので、今年の0.9万人の少なさが大雑把でも分かるかと思います。

まず、月別の推移については、

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ご覧のように今年は凪です。例年だと12月下旬には急増しているはずなので、普通に考えれば今年はもはやインフルエンザが流行することはないんじゃないでしょうか。

次に全国マップ。

※画像の出所は国立感染症研究所 感染症情報センター

無風です。例年だと真っ赤になってます。

これらの地図については、国立感染症研究所は、

本シーズン(2020/21 シーズン)は新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、医療機関への受診行動等が昨シーズン(2019/20 シーズン)以前と大きく異なることが想定される。そのため、推計受診者数の解釈としてはあくまで参考値とすることに留意が必要である。

という注釈付きであることからもあくまで参考にしかならないでしょうが、肌感には近い感じです。インフルエンザで学級閉鎖になっている学校が日本全国で2ヶ月以上発生していませんし。今、学校で、体温を毎日測らせて37.5度以上なら休ませることや、マスクを付けさせていることは後々にエビデンスが確認されるんでしょう。

インフルエンザでの死亡者数は毎年数千人~1万人とされていることから、同じく数千人規模である交通事故死を予防することが毎年注目されているように、ゼロリスクを目指す日本人としては、来年以降もこれらの行動変容は続けていくんでしょうね。