斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「モラハラな彼と何度別れても元鞘に戻ってしまう。私はどうしてこうなってるのか? 彼との関係をどうするべきか?」

今日は一人小町(一人で発言小町みたいな回答をするもの。基本要望に応じた反応をする)です。共依存!

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Q. モラハラな彼と何度別れても元鞘に戻ってしまう。私はどうしてこうなってるのか? 彼との関係をどうするべきか?

※太字はtopisyuによるもの

斗比主閲子様

初めまして。いつもブログを興味深く拝見しています。

今回、お付き合いしている男性についてアドバイスいただきたくメールいたしました。厳しめのアドバイス希望です。

ブログに掲載する際、フェイクは全面的にお任せいたします。

時系列順にお話いたします。

■付き合い始め

付き合い始めた時から、彼のこだわりは強く、一度決めたら曲げない性格(私のスマホの画面を執拗に見ようとする割に自分の画面は全く見せない、一度気になったことは解決するまで何時間でも話し合いに付き合わせるなど…)に辛い思いをし、何度か別れ話もしたことはありますがおおむね楽しく過ごしていました。

■同棲開始~解消まで

私が仕事を辞め無職になりました。仕事を辞めることにも反対せず、無職の間も変わらない態度で接してもらいありがたかったです。

無職になり1年半が過ぎたころに、同棲を始めました。私に収入がなかったこともあり全てのお金をAに負担してもらい、また、家事等はAのこだわりが強いためこちらもすべてAに任せている状態でした。そういった状況だったため、同棲中、生活で不満があっても私からは申し出にくい状態でした。

そんな中で、ごはんを何合炊くか、などの細かいことで喧嘩になり、Aが1週間ほど私を無視し、私が無視されることに耐え切れずに(自分自身は悪いと思っていなくても)謝る、というパターンの喧嘩を何度も繰り返しました

我慢の限界が来て実家に帰りましたが、Aの説得もあり戻りました。しかし同じパターンで喧嘩をし、耳元で大声を出されたこともあり、私は警察に相談しに行きました

当時は、とにかく無視されるのがしんどかったです。会話ができないと問題の解決もできないため、元の状態に戻るしかないのは自分自身納得いってなくても謝るしかないのが辛かったです。

■同棲解消~今

その後、Aから最後に会いたい旨連絡があったため会ってその流れで元鞘になりました。

それからしばらく経ってふと「アスペ夫」(乱暴な単語ですみません)についてのツイートが流れてきました。Aと似通ったエピソードだったため読んでいくうちに、「アスペルガー症候群の特性は性格ではなく脳の機能によるものなので治ったり良くなることはない」(医者ではないので正確な情報ではないです)ということがわかりました。

それを知って、Aが仮にアスペルガー症候群だったとしたらずっとこういう感じなんだな、と辛い気持ちになり、もうAとの関係性を絶とうと思いました。Aにもその旨連絡しました。

お金の貸し借りがあったためそれを返却するために家に上がったところ、なんだか離れがたい気持ちになり元の関係に戻ることになりました。

それから1か月経ちます。先日togetterの「夫が言葉が通じなくてモラハラ的で困る」という記事を見て、Aとの出来事がいろいろフラッシュバックしてきてとても辛い気持ちになり、もう会いたくない気持ちになってきました。

でもその気持ちも一時的で、また関係を持ちたくなるんだろうともわかっています。そして関係を持ったら、また嫌になる時がくるのだろうということも。

私はなんでこんな状況になってしまっているんですか? こういったゆりかごのような心境、名前がついていたりしませんか?

また、私はAとの関係をどうするべきでしょうか。Aと一緒にいたいとき、Aの顔も見たくないとき、どちらの自分を大切にしたらいいでしょうか。

支離滅裂な文章になってしまっていてすみません。

以下は愚痴なので読み飛ばしてもらって構わないのですが、Aとの辛い思い出です。

※読者さんが受けた具体的なモラハラエピソードが20個ぐらい続きます。身バレの観点から全カットです。

以上、ほっこりしていただけたなら幸いです。

一読者より

A. 外部にDV相談をしましょう! 他の居場所を作りましょう!

メールどうもありがとうございます! 身バレしそうな具体的なエピソードはほとんどカットしたのですが、非常にほっこりしました。

付き合っている(いた?)Aさんはド直球のモラハラ人間ですね。政府広報でのデートDVに挙げられている、6個中4個に該当していました。

※画像はパートナーや恋人からの暴力に悩んでいませんか。 一人で悩まずお近くの相談窓口に相談を。 | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンラインから。赤枠はtopisyu

読者さんの事情は無視をして、自分の気持ちは言葉で伝えず察してくれないと怒る、怒鳴ることを暴力だと分かっていない、間に時間や第三者が介入しても改善するどころか悪化している様子が伺える……ということで、私だったら迷わずにフェードアウトです。非常に危険、ヤバい。たぶん、ほとんどの人が同じ印象を抱くはず。

でも、フェードアウトと簡単に言えるのは、私が第三者だからなんですよね。

実際、読者さんも何度も別れているのだけれど、会ったら「なぜか」また付き合ってしまっている。DV被害に遭っている人が、「自分にも悪いところがあるし」「あの人にも良いところがあるし」と考えて、なかなか脱出できないのはよく知られたことで、同じような状況なんだろうなと思いました。上の内閣府のページから飛べる男女共同参画局による、まさに次の図のような状況。

暴力のサイクル

※画像は恋人のことを「怖い」「息苦しい」と感じているあなたへ | 内閣府男女共同参画局から。"DVDVDV"にスペースがないので、DVDに見える

私は、医師でも、カウンセラーでも、弁護士でもないので、これ以上深く何かコメントをするものではないと思いますので、とにもかくにも、外部の相談機関と話すことをお勧めします。次の番号は、公的な相談窓口です。

その上で、素人の戯言として聞いてもらえればと思いますが、

私はなんでこんな状況になってしまっているんですか? こういったゆりかごのような心境、名前がついていたりしませんか?

これについては、カサンドラ症候群とか、共依存とかで調べられるといいですね。名前が付いているぐらい非常に一般的で、同じ体験をしている人の経験談もたくさん出てきますし、本もたくさんあります。

それで、

また、私はAとの関係をどうするべきでしょうか。

については、お望みの厳しい言葉をかけるとすると、関係を一切絶つといいですよね。ただし、Aさんがストーカーになる可能性もあるので、関係の絶ち方は相談窓口で聞いてもらったほうがいいでしょうが。

あと、気になったところでいうと、読者さんの事情は具体的に書いてないものの、無職時代があったことや、Aさんと付き合っている間に外部の接点が制限されていたっぽいところから、読者さんにAさん以外の他の居場所が少ないかも?と思いました。

これも私は専門家でないので、適当に読み流してもらうといいのですが、人間関係って、お金と同じで、ポートフォリオを作った方がいいんですよね。リスク分散と言い換えてもよくて、依存先を複数作るといい。居場所をたくさん持つ。

誰か特定の個人や集団に、自分のアイデンティティを依存しているようだと、その個人や集団から逃れにくくなるんですよね。それを分かってか、DV加害者や新興宗教なんかは、外部との接点を遮断して、自分だけの言うことを聞くように仕向けるんですけど。

仕事をするのでも、仕事先の人と会話をするのでも、地元のサークルやボランティア活動に参加するのでも、昔からの友人・知人に時々会うのでも、とにかく何でもいいので、色んなところに居場所を作っておくと、どれか一つがダメになっても、他のところで自分のアイデンティティを確認することができます。

私も家族との関係は良好ですが、いざというときのために、色んな居場所を作っています。一家離散したり、家族がいなくなることもありますからね。最近は、海外の居場所作りを画策していたりします。

今日はこんなところでしょうか。

ご自身でも私に厳しい言葉を求めていたり、自分の状況をどうにか言語化していたりすることから、この状況から脱したいという気持ちが伝わってきました。多少でもお役に立てれば何よりです。

これを読まれたみなさんも、どうぞetsuko.topisyu@gmail.com まで、ブログにそのまま掲載してもよい、ほっこりエピソードをご気軽に送ってください。私が一言コメントを付けてブログに掲載します。

なお、投稿にフェイクを入れるのは確認で時間がかかるので、ご自身でするか、私に全面的にお任せする形でお願いします。また、どんな方向でコメントをしてほしいかも書いてくれたら、期待に応えるようにします。罵ってほしい、褒め称えてほしい、傾聴してほしい、何でもOKです。

Twitterもやっているので、

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