斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

後頭部を強かに打って、いつどこにいるのか、そして、自分が誰なのか分からなくなり、私は脳みそで出来ているんだと自覚した

随分前に後頭部を強かに打ったんですね。子どもと外で遊んでいるときに。子どもに殴られたとかじゃなく、私の不注意で。

頭をぶつけたことはこれまでの人生で何度もあったのに、このときは違いがありました。

ドンってぶつかって強烈な痛みの後に目の前が真っ暗になって、立ち上がろうとしても立ち上がれない。何分か分からないけどしばらくうずくまって、ようやく身体が動かせるようになって、壁に見を預けた。

そうして回復を待つ間に、この後どうしようかと考えようとするものの、そもそも自分今どこにいるのかが分からない! 時間間隔もないし、自分の名前も思い出せない!!

一瞬パニックになったのだけれど、「分からないものはどうしようもないな」と開き直って、しばらく休むことにしました。そうして30分ぐらい経ってから、徐々に意識がはっきりしてきて、自分が何者かを認識できた。

何事もなさそうだったので病院には行きませんでした。後で、家族や友人からは「何で病院に行かなかったのか!?(≒why don't you~!?)」と言われて、嬉々として自分が自分を認識できなかったことが面白かったと伝えたたら、呆れられました。

たった一回の経験だけれど、それでも十分な学びを愚者な私は得られました。私という存在はこの脳みそで出来ているんだと。愚者は経験に学ぶ。

たまに病気によって性格が変わったとか、薬によって気持ちが安定するとかいう話を聞いて、実際あるのだろうけれどいまいち実感がなかったものが、後頭部を打って、「そういうこともあるよな」と想像できる範囲が広がりました。

私という人間は私が思う以上に不確かなもの。とても面白い。