斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

『年収1500万円35歳男性が「お断り」された理由』は女性側もコミュニケーション不足の察してちゃん案件だと思った

東洋経済のこの記事を読みました。

年収1500万円35歳男性が「お断り」された理由 | 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス- | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

記事は、東洋経済の男性読者向けに書かれたと思われるため、婚活の現場で、ある男性に何が問題があったか、駄目なら駄目でそれを学習して次に向かうのが大切というストーリーになっています。

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媒体情報から。凄いハイソな感じがする

ただ、私は男性側だけに問題があるのではなく、女性も説明が足りたいところに問題がある印象を受けました。象徴的なのは全体の中でのこの部分。

「待ち合わせの時間を変えるなら、もっと早めに言ってほしい。この間も、お昼に会う約束が、陽美ちゃんの予定で3時になったよね。何だかすごく雑に扱われている気がする」

 「雑に扱われている」という言葉に、それまで何とかうまくやろうと頑張ってきた思いと、ずっと抑えてきた感情が一気に噴き出し、陽美はボロボロ泣いてしまったという。

 彼女は、これまでの晃一との付き合いを私にこう振り返った。

 「親友とタブルデートをしようと決めたのは、親友に付き合っている晃一さんを紹介したかったから。お昼の約束を3時に変えたのは、どうしても外せない用事ができたからだし、ヘアサロンが早く終わったのだから、早く会いたいと思った。こっちがよかれと思って提案していることを何でもネガティブな方向に取っていく。この人と結婚生活をしていくのは難しいと思いました」

 これまで些細なことでケンカしても許し合って、結婚へと前に進んでいたのだが、陽美が最終的に下した結論は、“交際終了”。

雑に扱われたという男性の主張に対して女性側が泣いて、本心は仲人さんに説明するというくだりです。

これ、女性は仲人さんに説明しているけど、男性に対して事前に、「ダブルデートをしようと思ったのは、親友に付き合っているあなたを紹介したかったんだ。もっと関係を深めたい」と勝手に決める前に説明していれば納得できるし、約束の時間の変更も早く会いたいと思ったからと理由を説明していればいい話ですよね。

もう少し具体的に書くと、

『予定よりもずっと早く終わって5時にはお店に行けそうだから、1時間早く待ち合わせしよう』

 実際は、5時よりもさらに早くお店に行けたので、先に入りビールを飲んでいた。すると、明らかに不機嫌な形相で晃一が店にやってきた。

ここでは、

『予定よりもずっと早く終わって5時にはお店に行けそう。早くあなたに会いたいから、1時間早く待ち合わせできるかな?

と提案すればいい。「しよう」と決めちゃうんではなく、相手に選択させる形。そのほうが大事にされていると感じる。説明がなければ、自分勝手に決めてるように見える。(しかし、"ビールを飲んでいた"という描写は不要だと思うのだけれど、この記事を書いた仲人さんはどういう意図なのだろう?)

せいぜいn=1の話で、この二人の関係性に私が何か言う立場じゃないけれど、相手の我儘に合わせてしまうのも、また、説明をしないで自分の我儘に付き合わせるのも、どちらも同じぐらい結婚生活においてはよろしくないと、私なんかは思います。

相手を大切にしているが故の言動であるなら、それは相手にも分かるように伝えたほうがいい。もちろん、伝える気がなく、それで伝わる相手としか一緒にいたくないというのなら話は別。