朝日新聞の次の2つの記事を読みました。
大学入学式、スーツ黒一色の謎 減点嫌う社会を反映?:朝日新聞デジタル
黒のスーツが染めた入学式 ICU学生部長感じた違和感:朝日新聞デジタル
学生が黒スーツを着ていることを「謎」「違和感」とか書いています。私からすると、大して謎じゃなくて、親の所得は減っているから色々スーツは持てないし、黒なら喪服でも就活でも使えるから汎用性あるしで、順当な感じはします。
思い返せば、私が学生だった約二十年前は、私は入学式で私服だったような気がするし、就職活動はグレーのスーツだったので、今は本当に黒が多いという印象は受けてはいます。リクナビ経由での就活が当たり前になり、情報の集約もあり、黒スーツに落ち着いたんでしょうね。
就活で何を着てきてもいいよと言われても、それらしい私服って難しい。考えなくて楽でいいスーツを着るというのは全然ありだと私は考えているんですが、服装自由なはずの会社(GAFA系とか、スタートアップ系とか)にスーツで訪問すると奇異な感じで見られることがあるのは、服装自由に反している(結局、"私服"を強制している)んじゃないかなと思ったりしています。
それはそれとして、朝日新聞が、「謎」とか「違和感」とか、学生の行動原理が不可解だと書くぐらいなら、学生にそういう行動をさせる社会をもっと糾弾する形の論陣を、朝日新聞には張ってもらいたいですね。
朝日新聞も、自分自身で自社の特徴を、
と書いているぐらいですから、朝日新聞の読者である、大都市圏の、ホワイトカラーや高学歴層の、教育意識が高い、オピニオンリーダーの人たちに対して、学生にこういうことをさせてしまう社会を変えていこうと提言したら、格好いいなと私なんかは思います。