斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

熊本高3女子自殺のいじめ認定をした第三者委員会最終報告書(3/26付)が見つけられない

私はたまたま見かけたニュースで、第三者委員会の報告書が触れられたものは、その報告書が公表された後で報告書の中身をチェックするようにしています。

それで、昨日は、第三者委員会の報告書じゃないんだけど、県の調査報告書を紹介して、そういえば、同じ時期に第三者委員会の報告があったニュースもあったなと、ブックマークを辿ってみたら、3/26付の次の記事でした。

熊本高3自殺、いじめ認定 第三者委が最終報告 SNS引き金 :日本経済新聞

熊本県北部の県立高3年の女子生徒(当時17)が昨年5月、いじめを受けたことをほのめかす遺書を書いて自殺した問題で、県教育委員会の第三者委員会は26日、他の生徒らによる5件のいじめがあったと認定し、自殺に影響を与えたとする最終報告書をまとめ、宮尾千加子県教育長に提出した。

今は4/11ですから、さすがに2週間以上前の第三者委員会の報告書は公表されているだろうと、検索をしてみてもマスコミのニュースが出るばかりで見つからないので、熊本県の新着案内のページを見てみました。

新着情報 / 熊本県

そうごう大宮にくまもん登場

※熊本県のページはくまモン押しが凄い。

3/26から4/10まで、この報告書のことは載っていません。子育てと教育のカテゴリーでも見つけられませんでした。

学び・子育て / 熊本県

こういうときは教育委員会が公表していることもあるので、熊本県の教育委員会のページを見に行きましたが、ここにもありません。

新着情報-熊本県教育委員会

全然見つからないのはどういうことなのか。

いじめの調査の第三者委員会の報告書は、作成時間が100時間は超えるものなので、費用としては、時間給3万円としたら、300万円ぐらいは当たり前にかかります。

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※『いじめの重大事態の調査に係る第三者委員会委員等の推薦依頼ガイドライン』日本弁護士連合会

たまたま、私が見つけられなかっただけで、すごく分かりやすい場所に置いてあるかもしれないし、プライベートな情報を消すために黒塗りをしている最中なのかもしれませんが、相当なお金もかかっているし、いじめの個別内容は置いておいて、再発防止策は他者にも有用なものなので、ぜひ分かりやすく公表してほしいなと思いました。

文科省も、いじめの重大事態の調査に関するガイドラインの中で、

(調査結果の公表、公表の方法等の確認)

○ いじめの重大事態に関する調査結果を公表するか否かは、学校の設置者及び学校として、事案の内容や重大性、被害児童生徒・保護者の意向、公表した場合の児童生徒への影響等を総合的に勘案して、適切に判断することとし、特段の支障がなければ公表することが望ましい。学校の設置者及び学校は、被害児童生徒・保護者に対して、公表の方針について説明を行うこと。

○ 調査結果を公表する場合、調査組織の構成員の氏名についても、特段の支障がない限り公表することが望ましい。

○ 調査結果を公表する場合、公表の仕方及び公表内容を被害児童生徒・保護者と確認すること。

 報道機関等の外部に公表する場合、他の児童生徒又は保護者等に対して、可能な限り、事前に調査結果を報告すること。学校の設置者及び学校として、自ら再発防止策(対応の方向性を含む)とともに調査結果を説明しなければ、事実関係が正確に伝わらず、他の児童生徒又は保護者の間において憶測を生み、学校に対する不信を生む可能性がある。

(太字は筆者)

特段の支障がなければ公表することが望ましいとしています。ここで書かれている、被害者の保護者の意向については、上記の日経の記事の中では、

最終報告書の発表を受け、両親は「娘が生きていたことを知ってほしい」と女子生徒の写真を公表、名前を…母親(45)は記者会見で「遺書で残した言葉の意味が何だったのかを知りたいと思っていた。ちゃんと寄り添ってもらった」と報告書を評価。

たぶん、公表を了解しているように見えますし。

繰り返しですが、単に私が見つけられてないだけか、熊本県が公表の準備をしているだけかもしれないので、この件はもう少し追うようにします。

もし、この件の第三者委員会の報告書を見つけられた方はコメントでもメール(etsuko.topisyu@gmail.com)ででも教えてもらえると助かります。