斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「サンタクロースはいないと授業中に話したところ、小学生の親御さんからクレームが来た」

今日は読者からの簡単な質問に答えます。

Santa Claus

育児に登場する架空のキャラクター問題

topisyuさんへ

年末の打ち合わせで、「サンタクロースはいないという話を授業中にしたところ、小学生がショックを受けたというクレームが親御さんから来たので、今後は注意してください」という連絡がありました。節分の鬼もそうですけど、最近は架空の存在をやたらと「実在する」ことにこだわる教育方針が多いのかなと思います。この「育児に登場する架空のキャラクター問題」についてtopisyuさんはお子さんにはどうされているのか、またtopisyuさん自身はサンタを信じていたのか教えてください。

Rより 

いつまでサンタを信じていたか

最初に私の話を簡単に書きます。

確か小学校低学年ぐらいまで枕元に靴下を置いていた記憶はあるので、そのときはたぶんサンタを信じていたはずです。学校で男子がサンタはいない論を展開していた記憶はあるのですが、いつ頃かははっきり覚えていません。親からのネタバレはありませんでしたね。

我が家には煙突も暖炉もなかったし、サンタが自ら細かく玩具の区分をしているとは思えなかったし、好きな玩具を親に注文しているということなんかを積み上げて、自分でサンタがいないと思うようになったと推測します。

育児に登場する架空のキャラクターを子どもに架空だと教えるか

育児に登場する架空のキャラクターは多いですよね。

サンタクロースや節分の鬼や砂かけ婆みたいな季節の風物詩に限らず、アンパンマンから始まって、プリキュア、仮面ライダー、妖怪ウォッチ、ドラえもん、ドラゴンボール、マリオ、ディズニーキャラクターみたいなものが育児に登場しない家庭はほとんどないかなと思います。

あまりに数が多く、そのキャラクターが実在しているか、空想の産物かを、毎度毎度あえて教えるのも変なので、我が家では特に存在しているかは最初にコメントはしません。「このお話は空想だから、実際には登場しないよ」と言わなくても、本人たちは自分たちなりの線引きはしているようです。子どもの中での常識の形成の一環ですね。

ただ、微妙なところは質問してくることがあります。キャラクターは実在しないと分かっていても、そこに登場するアイテムの存在するかしないかの線引きは簡単じゃないから。例えば「ゴムゴムの実ってないよねー」とか「タケコプターを頭につけて本当に浮くの?」みたいなものとか。

他の国があることは知っているし、自分たちが知らないテクノロジーがあることも薄々知っているので、アイテムの存在する、存在しないの線引きは結構悩むようです。こちらも、キャラクターの存在・不存在と同様に、あまりこちらから空想の産物かは明確には教えていません。

今の子どもの生活では、架空のものが溢れかえっている一方で、先端テクノロジーに触れる機会もあるので、親による明確な線引きは必要ないかなと思っています。siriなんかドラえもんのひみつ道具に登場してもおかしくないですからね。親の返しとしては「私は見たことがないけれど、もしかしてあるかもね。一緒に考えてみようか」とかが多いかも。

ちなみに、サンタクロースはいないという話は、うちの子たちも聞いたことがありますが、ショックを受けているのは見たことないですね。クリスマス前後に読んだ本や見た動画で、グリーンランドの国際サンタクロース協会や、パラダダイス山元さんのような公式サンタも知っているので、そういう存在としてサンタクロースは実在すると認識しているようです。

うちはそんな感じですけど、サンタクロースみたいなものを信じている子どもの想像を大切にして欲しいとか、サンタクロースを都合のいい道具に使うのとか(「良い子じゃないとサンタさんはプレゼントあげないって」)、そういう理由もあって、親の中にはサンタクロースをプレゼント配給係として存在しないことを伝えたがらない人もいると思います。