斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

『オタクが私にくれたもの』とそのアンサーが実は全然関係ない説が一番好き

久々に、はてな匿名ダイアリーについて解説するよう依頼がありました。

クソ女にクソみたいなプレゼントを贈った事を増田に書かれた話

久々にトピシュさんの解説待ち案件

2016/08/31 21:20

id:Falkyさんの依頼は久々ですね。解説しますというか、すでにTwitterで解説しました。Tweetを紹介しつつ、一応補足等もしています。お好きな人だけどうぞ。

※こういう解説が嫌いな人の目に届かないように最初にTwitterで書いて、ブログに載せるのも日にちを開けました。もし目に入っちゃった嫌な人はそっ閉じをするといいですよ。

 

解説

Tweetの転載です。 

 

補足

Tweetの補足をしますと、要するに、

  1. 女性は本物、男性も本物
  2. 女性は本物、男性は創作
  3. 女性は創作、男性は本物
  4. 女性は創作、男性も創作

という4択をそれぞれ同一人物が書いたかそうでないかという観点でチェックした次第です。1は同一人物が書いたということにはまずなりようがないので、合計7つのケースの検討ですね。

 

2と3を除外した途中のプロセスはTwitterで書いているので省略するとして、最終的に、

1. 女性は本物、男性も本物

か、

4. 女性は創作、男性も創作(同一人物)

のうち、4の可能性が高いと判断した理由をちょっと細かく書きます。

 

まず、選んだアイテムが、ONE PIECE、ドラゴン・クエスト、スプラトゥーン、細田守監督、新海誠監督と満漢全席に近いところですね。読み手が引っかかりやすい、フックがあるアイテムが多すぎる。特にいま『君の名は』が話題になっている新海誠監督を入れるのはフックになりやすい。

しかも、これを吐き出す場所が、はてなのアカウントを作らないと書けない、アングラなイメージのある、はてな匿名ダイアリーというところ。『保育園落ちた』が話題になった場所だから情報発信には適切というイメージはついているかもしれないけれど、オタク男性を超苦痛だと思った女性が発信する場所として、はてな匿名ダイアリーを選ぶかどうか。

あとは、女性が本物なら男性からのアンサー記事を受けて何らかの反応(記事の削除や追記で謝罪)をしてもいいかなって感じはします。実際、コメントへのリプライのつもりで追記をすぐにしているんだから、アンサー記事を見て、それに反応してもおかしくない気はする。

要するに、特に女性の方で、中に実在の人物がいて、この内容を書こうとしている姿があまり想像がつかないということです。男性の方はまだ理解できます。

 

以上、本題です。以下、余談です。お好きな人だけ。

 

 

 

リアリティの追求

この辺は、結局答えのない世界で、しかも個人の観測範囲や主観で大きく異なるので、別にこれが正解と言うつもりはもちろんありません。その意味では他の記事も同じで、色んな解釈の可能性を提案しているだけです。

ちなみに、女性の記事の内容が『勝手に公開の場で書いたのは私に非がありました。ごめんなさい』に書き換わって、その後記事自体も削除されるなんてことになると、リアリティが出ます。

私にくれたものの箇条書き的雑感 - さよならドルバッキー

この記事のリアルなところは後の記事が登場した時に元増田が消えたところですね。仕込ならかなりうまい。リアルならシャレにならない。

実際、これ、押し付けがましいプレゼントをし続けたことは男性側に(賛否両論あるにせよ)非があるとしても、それを女性側が公開したのは女性側に(賛否両論あるにせよ)非がありますからね。

考え方としては、よく話題になるリベンジポルノや、例の一橋大学ロースクールでの出来事に近い部分がある。個人のやり取りを周りにしらしめるのがありなし問題。

LGBT、障害、在日韓国・朝鮮人……いかにして多様性を理解するか - 斗比主閲子の姑日記

 

以下、さらに余談が続きます。お好きな人だけ。忠告しましたからね?

 

 

 

私が好きな展開

私が本当に好きな展開は、実は、この女性と男性が実在の人物だけど、一切関係がなく、偶然の一致で、別人の男性が女性の記事に引っかかっちゃったというケースですね。

意味不明でしょうからもう少し詳しく書くと、この女性と男性は存在しているけれど、別々に同じような経験をしたというものです。同じようなプレゼントをあげた女性と男性は実は二組いたということ。そう考えると、女性側で何の反応も示さない理由も説明できます。男性が別人っぽかったら反応する理由が必ずしもないですからね。女性としたらかなり脅威を感じるだろうけど。

好意があると勘違いした人がプレゼントをし続けるという構図自体は、結構あるんだけど、「ここまで状況が酷似しているにも関わらず別の出来事だったんだ!」という展開は面白いですね。「いやいや、面白くないよ!」と思う人は多いでしょうけど。

 

 

 

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※角川文庫で新装版が出てたんだ