こんにちは!
毎日のように、結婚や家庭内事情に関する日記がプチ炎上しているのを見て、発言小町からはてなに主戦場を移してきて、本当に良かったと思っているtopisyuです。
先日も、とあるブログが軽く燃えそうだなと思って、
- topisyuこれは燃やせそう。2014/09/0216
とコメントしたところ、以降、手厳しいブックマークコメントがちょこちょこ並び、まるで小町にいるような気持ちになり、ほっこりしました。
はてなブックマーク - オッス!オラ、イクメン!いっちょやってみた結果がこれだよ!! - orangestarの日記
それで、その自分がしたコメントについて、こんな反応があり、
もにょっとくるなぁと思ったエントリにトピシュさんアップしていて、期待
— チュー (@emotionalwork) 2014, 9月 2
@topisyu 悟空口調でイクメン記事がかかれたエントリに対して「これは燃やせそう」とコメントされていたのをみて、をを解説記事読めるかしらん!と期待したものです。まさかリプくるとはびっくりです。
— チュー (@emotionalwork) 2014, 9月 2
今回、元記事に言及する次第です。どうして、こういうプチ燃えになったか(なると思ったか)の背景の解説ですね。イクメン炎上が大好きな奇特な方だけどうぞ。
ちょい燃えのポイント
たぶん、以下の3点です。引用はあえてしませんので、本文を読んでからどうぞ。
オッス!オラ、イクメン!いっちょやってみた結果がこれだよ!! - orangestarの日記
- タイトルでイクメンと自称
- ウェット過ぎる育児スタイル
- 妻の言うことを聞かずに育児を愚痴る
それぞれコメントしていきますね。
1については、妻からイクメンと言われているというのは本文を読めば分かるのですが、タイトルでイクメンを自称してしまうと、もうそれだけでネガティブな先入観を持って読まれてしまいます。その上で、本文にギャップがあると(イクメンでなさそうな話があると)、その格差でモヤモヤする人が出てきちゃう。
イクメンは今の日本では他称なんですよね。自称が燃えやすい背景は、日本人は自画自賛を嫌うのと、女性ならやって当たり前のことで過剰に評価されているのではないかというのと、たぶん、この2つが絡んでます。
2については、これが一番大きい燃えそうだと思った理由ですね。子供が可哀想だから、嫌がるからと、食前に間食をさせたり、2時間も食事にかけたり、食後に前歯を磨かなかったり、夜中に起きた子供に明かりのついた部屋でDVDを見させる。本文を読むと、書籍等から子供に親への不信感を抱かせないためにできることはしてあげたいとか、ご自宅でのお仕事をされていているからか子育てから逃げないようにしたいとか、色々理由を書かれているので、そうしている背景は説明されています。
ただ、子供の自己肯定感を育むために、前歯を磨かないとか、夜中にDVDを見させるいうのを推奨している書籍は少なくとも主流ではないですよね。自分は見かけたことがないです。他の方法を推奨していて、一日30分は子供と一対一で会話をする時間を設けましょうとか、絵本は感動を共感しながら読み聞かせをしましょうとか。
そんなわけで、子供のことを本当に思っていないのではないか、親のエゴじゃないのか、嫌われたくないだけではないかみたいに捉える人はいるだろうなと思いました。元は、ただの愚痴なんですけど、愚痴は見えるところに晒されると、他人を不快にさせちゃうことがあるんですよね。
3については、たぶん、これはそこまで読んでモヤモヤする人は少ないだろうと思いつつも、少数はいるだろうなと推測したものです。この前の記事で、親が二人とも自宅にいて24時間接していても二人の子育てが厳しい、仕事ができないという愚痴を書かれていらっしゃるんですよね。で、これは、妻側の視点に立てば、何言っているの!という話になりそうだと思いました。こうしたらもっと育児が楽になるという案を妻が提示しても、夫はそれを聞かないで、自分を追いつめて、自宅での仕事ができないとブログで書いちゃう。妻の意見を聞く耳は持たないと公衆の面前で宣言しているように、妻視点に立てば読めますよね。
こんなところです。繰り返しですが、たぶん、2のことでモヤモヤした人が多いでしょうね。
子育てスタンスについての他の方のコメント
それで、ちょい燃え解説については以上として、ご本人が、
ただ、なんかいま一つピンと来ないというか、納得できないというか…。
うまく説明できないので嫁の育児垢から貼ります。(許諾済み)
と書かれているため、こういうことではないかと、しんざきさんという有名ブロガーがコメントされたり、
よそ様の子育ての話とか、子育てにおけるパパ・ママの意志統一のお話とか: 不倒城
北沢かえるさんが、親の影響力にも限界があるというコメントをされたりしました。
どちらも、大変納得できる、良い記事で、元の記事でモヤモヤした方は幾分すっきりできるかと思います。
しつけスタイルの違い
元の記事は、ちょい燃えとかモヤモヤだけではなく、しつけスタイルのよくある論点も議論になっていて面白いですよね。
- 子育ては可能な限り子供にかまってあげるべきか、 テキパキ処理するか
- 命令系統は統一した方が子供が混乱しない、いや、多少命令系統がブレようが子供は適応できる
- 女親は厳しいしつけをしがちで、男親は放置しがち
みたいな話で、これは育児系の掲示板でならどこでも見かけるものです。
どれが正解かは、程度問題もあるし、子供の年齢や状況や、親同士の関係や、親のそれぞれのキャパシティもあるので、毎回常に同じではないので、結構平行線になりがちです。人様の家庭の話なら、情報が限られているものですから、外からアドバイスするにも限界がありますしね。
締め
我が家の話をすると、しつけにおいては、内田伸子先生が提唱されている「共有型しつけ」を意識しています。(内田伸子先生は、ベネッセの教材を使ったことがある人には馴染みがあるかも。)子供と経験を共有することを意識したしつけスタイルですね。反対のしつけスタイルは、「強制型しつけ」と定義されています。
Benesse発2010年「子どもの教育を考える」 - 教育の第一人者からのビデオメッセージ2010年に向けて〜教育への提言 - 内田 伸子先生 第2回 - 教育研究開発センター
以下の内田先生と浜野先生の報告文は、端的に言えば、「子供の学力基盤を作る上で、経済格差以外に、『共有型しつけ』が有効ではないか」というものです。各国間比較から、読み聞かせの方法なども紹介があり、面白いです。
(2)リテラシー調査班2011 年度国際格差班プロジェクト報告No.Ⅱ
しつけスタイルは学力基盤力の形成に影響するか
―共有型しつけは子どもの語彙獲得や学ぶ意欲を育てる鍵― (PDF)
長くて辛いという方は、としぞうさんが抜粋紹介されているものをご覧下さい。
しつけの違い~ママ同士で妥協できるか - いつか朝日が昇るまで
報告文の中には、「子育ての10カ条」というものも提唱されています。ついでに引用しておきます。
「子育ての10 カ条」
第1に、親子の間に対等な人間関係をつくること
第2に、親は子どもの安全基地になること
第3に、子どもに「勝ち負けのことば」を使わない
第4に、子どものことばや行動を共感的に受け止め、受け入れる
第5に、他児と比べず、その子自身が以前より進歩したときに承認し、誉める
第6に、裁判官のように禁止や命令ではなく、「~したら」と提案の形で対案を述べる
第7に、教師のように完璧な・詳細な・隙のない、説明や定義を述べ立てない
第8に、子ども自身に考える余地を残す働きかけをすること
第9に、親は「待つ」「みきわめる」「急がない」「急がせない」で子どもがつまずいた
ときに支え、足場をかけ、子ども一歩踏み出せるように、わきから助けてあげる
第10 に、子どもと共に暮らす幸せを味わおう
自分の周りでは、こちらの10カ条寄りのスタンスが流行っていますね。
参考
これまでのイクメンブログの炎上・モヤモヤ解説を紹介しておきます。
時々、topisyuのことをこの分野の専門家みたいに取り扱う人がいるんですけど、1年ぐらいでこれぐらいしか解説してないんですけどね。どれもホットエントリーに入ったので、たぶん、そのせいで印象が強いのだと思います。