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斗比主閲子の姑日記

姑に子どもを預けられるまでの経緯を書くつもりでBlogを初めたら、解説記事ばかりになっていました。ハンドルネーム・トップ画像は友人から頂いたものです。※一般向けの内容ではありません。

「簡単なご飯」に絡んだ料理への呪い

エゴサーチをしていたらこんなコメントを見かけました。 

簡単でいいよって そんな簡単なご飯なんかないんだよう って言いたいわ。 ..

本題ではないが(ある意味では本題だが)、id:shiopon01さんの貼っているurlの頭がtopだったので「流石トピシュさん、こういう話題にもキッチリ答出してるんだな」と勘違いしかけた

2017/01/25 10:46

「簡単でいいよって そんな簡単なご飯なんかないんだようって言いたいわ。言わないけどさ。」という短文に対して、私が何か答えを出していることを期待されているみたいなので、キッチリかは分からないですけど簡単に書いてみます。

簡単ですからね。期待しないでください。

 

「簡単なご飯でいいよ」といわれて苦しむ人の心理

元記事を書かれた人みたいに「簡単なご飯でいいよ」とパートナーにいわれて苦しむ人は結構います。苦しむ理由は簡単で、こういう返しがあるのは前提として「何を食べたい?」という質問を相手にしているときなんですけど、こういう質問をするのは、相手の期待に応えたいという気持ちと、自分でレシピを考えるのがしんどいという気持ちのどちらかまたは両方があるからです。

相手の期待に応えたいと思っているときに「簡単でいいよ」と言われると「あなたの簡単って何なのさー!」と気になり、レシピを考えるのがしんどいときに「簡単でいいよ」と言われると「レシピ考えなきゃいけないのー!」と思うことになります。どっちにしろ苦しみます。

 

「何を食べたい?」といわれて苦しむ人の心理

では、「何を食べたい?」と聞かれたほうが「簡単なご飯でいいよ」と答えるのは、相手の意を汲んでおらず、怠惰なのかといえば必ずしもそうではありません。「何を食べたい?」といわれて苦しむ人もいます。

どうして質問されたほうが苦しむかは簡単で、こういう回答を返して苦しむ人の中には、すごく疲れているか、食に興味がないか、相手に気を使って手間を掛けさせたくないと思っている人がいるからです。

疲れているからそもそも判断ができない、別に食事なんかどうでもいい、自分が食べたい料理を言うのには抵抗があるという状況だと、「簡単なご飯でいいよ」と答えるのも苦しみを伴っています。

 

「簡単なご飯ってこんなのだよ」と提案する人がいる理由

この件に対して「簡単なご飯ってこんなのだよ」と簡単なレシピを紹介する人が結構います。こうやってわざわざ教えようとする理由も簡単で、空気が読めないとか、知識をひけらかしたいというより、簡単で良いレシピを知ることで問題が解決すると考えているからです。

確かに、相手の期待に応えられるかもしれない、悩まなくていいレシピがたくさんあれば、「簡単なご飯でいいよ」に対するプレッシャーは減ると考えられます。

 

「簡単なご飯ってこんなのだよ」と提案する人に違和感を覚える人がいる理由

ただ、そういう簡単なレシピの提案に違和感を覚える人もいます。そういう人がいる理由も簡単で、もっぱら心理的な問題なのだから、レシピを教えるよりもまずは悩みに寄り添うことが正しいと考えているからです。料理を作るほうが大変なのだから、料理を食べるほうは気持ちに寄り添うべきという発想もあるかもしれない。

 

 そもそもなぜこの話題がこれだけ盛り上がるのか

せいぜい40文字ぐらいのこの文章が盛り上がっている理由は簡単で、料理を作ることが日本人の中で特別な行為だと思われているからです。

そもそも日本人の家事レベルは異常に高いと私は踏んでるんですけど、

【私の記事】家事分担ができないのはこの社会のせいだ!と夫婦が結託すればいい | TOFUFU

【他の人の記事】日本人は家事をしすぎじゃないか問題 - phaの日記

その中で特に作る方も食べる方もこだわりが強いのが料理という家事と見ています。

【私の記事】料理は家事の中でも最高難易度。美味しくできて当たり前なんてことはない

【他の人の記事】土井善晴「一汁一菜でよいという提案」 - 科学と生活のイーハトーヴ

だから、こんな簡単な話でも簡単に盛り上がります。一家言ある人がたくさんいるわけです。結婚や育児の記事が簡単に話題になるのと同じです。

 

以上、簡単に書いてみました。以下、簡単な余談です。

 

 

 

余談

私は料理を作るのが大好きです。相手の意図を察して料理を作るのも大好きなので、一人一人の味付けを変えたり、相手の体調によって微妙にレシピを軌道修正するのも大好きです。簡単なご飯でパッと思い浮かぶのは、朝ならホットサンドとバナナと牛乳、昼・夜で夏場なら素麺と野菜と加工肉、冬場なら煮込みうどん(味付けは醤油、ポン酢、味噌、中華風、カレーで適当に変える)。味は格別ではなく、そこそこです。

 

料理に関して我が家でちょっと特殊なことをしていることがあるとすれば、これから私が作る料理を絵付きでホワイトボードに書いて、家族に時々説明していることでしょうか。

どうしてこんなことをするかといえば、我が家の子どもの食が細いからです。本人たちに「こんな料理を作るからね!」「作るの見たい?」「美味しく作るからできるだけ食べてね!」と事前に説明して、イメージを沸かせます。そうすると、よく食べてくれるのです。「○○も食べたい!」と言ってくれたら可能な限り反映しようとしますし、その食事の場で応えられなければ「明日のお弁当に入れるよ!」と伝えます。

ホワイトボードで事前に確認することで、家族の間で料理に求めるレベル感を揃えています。

 

最後に、仮に「簡単でいいよ」に悩むのであれば、自分の中での料理へのハードルを下げることや、相手と自分の中で料理に求めるものを揃えるようにするのが、解決策だと私は思います。これは、なかなか簡単ではないでしょうけどね。

【他の人の記事】お互いの価値観を理解できないのは双方の問題 - 何気ない記録

  

一汁一菜でよいという提案

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  • 出版社/メーカー: グラフィック社
  • 発売日: 2016/10/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

※料理の呪縛から解放されよう!