冬休みの最後の日に、子どもに「休み明けで学校に行くと辛い気持ちになりがちだから、無理に頑張らないで、辛いと思ったら辛いと言ってね。学校から早く帰ってきてもいいからね」と伝えたんですね。
頭の中では以前にも紹介した18歳以下の日別自殺者数のグラフを思い浮かべながら。
※グラフの出所は平成27年版自殺対策白書 本文(PDF形式) - 内閣府より。
これに対し子どもが素直に頷くかと思ったら、「休み明けが辛いって言うけど、それはどうやって分かるの?」と質問してきたわけです。思わず、「いい質問だね!」と褒め、嬉しすぎて、
「休み明けが辛いということを調べる方法は、たぶん、二つあるかな。もしかしたら、もっとあるかもしれない。
一つは、辛いという気持ちになったときに、身体の中で分泌されるホルモンがあるから、それがどれくらいあるかを調べたらいい。ホルモンは分かるよね? 血に含まれているから、注射器で血を取って分析できるんだよ。休み明けの子どもの血液を調べてみて、辛いときに出るホルモンが普通の日よりもたくさん出ていたら、休み明けが辛いということが分かるんじゃないかな。
もう一つは、辛いと言う子どもの数を調べるとかね。休み明けの子どもに辛いと思うかを質問して、辛いと答える子が、休み明けじゃない普通の日よりも多ければ、休み明けが辛いものだって言ってもいいかもね」
と、説明してしまいました。
私が嬉しかったのは、子どもの中で好奇心の芽があることが確認できたからです。親の言うことをある程度信じるのは意味があるけれど、どうしてなのかを知ろうとする気持ちはとても大切ですよね。
その観点では、私が一方的に説明するんじゃなくて、どんな方法が考えられるかを逆質問してみたり、一緒に調べたりしたほうが良かった。ただ、自殺の話に辿り着くとまだ早いかもなーとか、学校の準備があるから時間の余裕がないかなーと考えつつ、良い質問だったことに嬉しすぎて、私の考え方を一気に説明してしまったわけです。
(複数人いる私の子どものうち)この子は、玩具を手に入れると解体して内部構造を把握しようとする傾向があるんですけど、玩具だけではなく、世の中の事象に対しても原理を確認しようとする姿勢が今回垣間見れました。成長している。
子どもが寝た後に夫婦で「良いものが見れた」と妙にハイテンションで語り合い、ついでにブログにも書いた次第です。
休み明け、大人もシンドいものですから、どうぞ皆様ご自愛ください。